パニックを想定した事前準備で合格確率を引き上げる by ぶぃの

今日からいよいよ10月ですね!本番直前期、いかがお過ごしでしょうか。私は昨年のこの時期、各受験校の模試を受けるもC評価、D評価ばかりで心が折られまくっておりました・・・。精神状態が乱れて何をしたらよいかわからなくなっているような時は、タキプロ号外で発信している高得点答案を書き写すトレーニング(診断士受験界では写経と呼ばれるもの)はいかがでしょう?筆記スピードを高める筋トレ的な効果とともに、精神を落ち着かせる効果もあります。

スランプにはまり悩んでいる方や、勉強の熱量が上がらない方がいらっしゃれば、箸休め的に過去の記事もどうぞ。

 →採点者視点でみる読みやすい文章 byぶぃの

 →二次試験勉強のはじまりは環境整備から by ぶぃの

0.合格確率を1%でも高めるために

診断士を目指す方の合格確率を1%でも高める」これは、タキプロの活動目的に掲げているものです。二次試験は一次試験とは異なり、上位2割(令和元年は上位18.3%)に入る相対評価試験です。言うまでもなく他のライバル受験生との比較勝負ですので、自分のパフォーマンスが最大になるための工夫、逆に言えばパフォーマンスを下げる要因を徹底的に排除することも合格確率を高める方策であると考えます。あらゆる可能性を考えて具体的にシミュレーションし、準備をしておけば当日のパフォーマンスを高められると私は考えます。

1.試験本番のパニックに備える

みなさんは今年の二次本試験の問題に、普段の過去問への取り組みと同等のパフォーマンスで解けるとお考えでしょうか。当然、ある程度の緊張は予想されている方が多いとは思いますが、恐らく皆さんの想像以上に二次試験本番では緊張を引き起こす独特の空気感があります。

試験時間の数百倍、数千倍の時間を費やしてきた受験生が、年に一度の新作事例公開に同時に立ち向かっているこの雰囲気は、普段勉強している環境とはまったく別の環境です。私は仕事柄、人前で話すことも多いため、緊張に対してはある程度の耐性を持っている方だと思っていました。しかし2回目の受験となる昨年の本試験では、事例Ⅰで問題用紙をバラした際に、どういうわけか与件文の1ページ目の次に3ページ目へ読み進めてしまい、第3問に取り掛かった時「なんか、オカシイ!」と気づくまで与件文の2ページ目の存在に気づいていませんでした。正直、この状況に気づいたときは開始から10分以上が経過しており、一瞬頭が真っ白になりかけましたが、後に述べるトレーニングのお陰でなんとか乗り切ることができました。こうしたハプニングは必ず起きると想定して準備し、トレーニングをしておけば落ち着いて対処ができると思います。

私が事前に取り組んでいたトレーニングは、何らかのトラブルで時間が足りなくなったときでも空欄を作らぬよう1事例を60分で解き切る】というものです。例えるなら、陸上選手の高地トレーニングのような感じです。低酸素のキツイ状況下を体験しておくことで、通常の状況下では余裕をもち、トラブルが起きたときに落ち着いて対処できます。80分でもギリギリなのに60分なんて!と思われるかもしれませんが、この練習はトラブルが発生した際の非常用手段であり、60分で60点答案を提出するためのトレーニングです。一次試験の経営情報システムで出てくる「フェールソフト」的な考え方になります。昨年の本試験で一瞬頭が真っ白になった事例Ⅰですが、結果はなんとか55点に着地させられ、その後の事例でもこの影響を引きずらずにリカバリを果たし、合格することができました。

この60分トレーニングは、たとえ20分ロスしてもなんとかリカバリが果たせるという自信がついて精神状態の安定を保つことができますし、初めて60分制限で事例にチャレンジする際は、軽いパニック状況を擬似的に体感もできますので、この時期にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

#トライしようと思う方は、まだ一度も解いたことのない事例(大昔の過去問など)で実施するのがオススメです。

2.あらゆるパニックへの想定準備

その他、私が実施したパニック(トラブル)への想定準備をいくつかご紹介します。そこまでやる?と思われる部分もあるかもしれませんが、心穏やかに最大パフォーマンスを得るためであれば、やれることは全てやる、というのが私のスタンスです。


試験会場へのルート確認とプランBの準備

ちょうど昨日、協会より二次試験の予定会場が公表されました!ご自分の受験会場が判明した段階で自宅(もしくは宿泊先)から会場までの通常ルート確認はもちろん、プランB(緊急時の別ルート)の検討も必ず行っておいてください。プランBの所要時間がわかって初めて、当日の起床時間や自宅の出発時間が決まるはずです。自宅の最寄り駅(A案)と自宅最寄り駅の路線で事故があった際の利用路線(B案)、さらに試験会場最寄り駅(A’案)と、試験会場最寄りで事故があったときの利用駅(B’案)の準備。通常であればA-A’の組み合わせが通常ルートとなりますが、もしトラブルがあったときのB-A’案、A-B’案をあらかじめ検索してシミュレーションできていれば、当日の朝、安心して心穏やかに出発することができます。

解答用紙と筆記具の相性チェック

私は、シャープペンに0.3mmの細いものを選んでいました。理由は、芯が細いためにマスの中にクリアに文字を書くことができ、文字を消す際にも用紙が汚れにくく消しやすいと感じたためです。懸念していたことは二次試験の解答用紙との相性です。一次試験の問題用紙と同様に薄めの紙質であるため、書きやすさや、消しゴムの消え具合を過去の一次試験の問題用紙を使って事前にシミュレーションを行いました。

消しゴムがうまく消せずに焦って問題用紙が破れた、そんな状況は絶対に回避したいです。※試験中に解答用紙が破れた場合は、まっさらな解答用紙が渡されゼロから解答を記入する必要があると聞いたことがあります。

相棒の道具は徹底的にメンテとスペアを準備

筆記用具や消しゴムに関しては当然スペアを用意する方が多いと思います。私の場合、まったく同じシャープペンを用意したのはもちろんのこと、各事例が始まる前には、新しいシャープペン芯に入れ替え、試験途中で芯切れが起きないよう準備していました。さらに、計算機も同機種のものを用意し、メインで使用していた計算機は電池も新品のものに入れ替えました。また、腕時計も2つ持参し、万が一の時計の故障にも備えました。当日は、腕時計も計算機も故障しませんでしたが、安心材料として持っておいてよかったと思っています。

解答用紙が配られたら、最大限の情報を取得

こちらはおまけですが、前述のとおり本試験の解答用紙には比較的薄めの用紙が使われています。よって配られた際に裏面からよくよく観察すると、なんとなく設問数やマス目の量が確認でき、大まかな配点予想ができます。これにより、開始前の解答イメージを大まかに持つことができます。事例Ⅰでは通常どおり100字が5問になっていそう、事例Ⅲなら160字や200字など字数の多いマス目がありそう、事例Ⅳで計算過程を求めてきそうな空欄がありそうなど、開始前にある程度の心の準備ができると、開始の合図とともに落ち着いて取り掛かることができると思います。

3.試験本番に向けてひとこと

いかがだったでしょうか。二次の本試験前に私が担当する投稿は今回が最後です。ちょっと脅かすような内容もあったかもしれませんが、ハプニングは起きるものとして、直面したときに落ち着いてどう対処するかが勝負です。合格後にタキプロなどの受験生支援団体へジョインすれば、失敗談やハプニングは最高のブログネタです!何が起きても楽しんで、「いいネタできたな」と、ニヤっと笑って深呼吸してみてください。

日に日に寒さを感じる気候にもなってきておりますので、十分な健康管理のもと、無理せず最高のパフォーマンスが出せることを祈っております。


このブログは全国のタキメンが日替わりでお届けをしています。明日は風太さんの登場です。お楽しみに。
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