いつも通り・平常心!2次試験直前・当日の過ごし方 byたにけい

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のたにけいと申します。

今回は「2次試験直前・当日の過ごし方」を担当します。今日と明日のお昼のブログ「タキブロ+」の座談会企画にも参加していますので、そちらもぜひご覧ください。

過去記事はこちらです!!

よろしくお願いします。



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■はじめに

私は、本当に幸いなことに令和3年度の2次試験にギリギリ246点で合格することができました。筆記試験の合格発表日、不合格を確認するつもりで協会のHPを見ましたので自分の番号を見つけた時はかなり驚きました。

ボーダーラインとなる235~245点付近には多数の受験生が集まっていると思われます。相対評価となる2次試験、最後の1秒まであきらめず、答案用紙に爪跡を残して「あと1点」を確保しましょう。

そんなギリギリ合格組の私ですが、皆さんに2次試験の直前期や当日の過ごし方、心理状態を参考にしていただき、「合格」という大物をGETしていただけると幸いです。

■直前期の心構え

さて、今日は10月27日(木)、10月30日の2次試験が3日後に迫ってきました。不安、緊張、焦り…受験は自分で決めたこととはいえ、ストレスが高まっている方も多いでしょう。

昨年の今頃の私もそんな一人でした。 合格体験記にも書きましたが、私は令和3年度の1次試験の翌日から本格的に2次試験の勉強を始めて「勉強が仕上がっている」という感覚のないまま、診断協会の胸を借りるつもりで受験しました。

受験生は皆さん一生懸命勉強しているのですが、2次試験は模範解答もなく、しっかりした手応えなどないまま試験当日を迎えます。

最後に信じられるのは自分だけ…これまで積み上げてきた勉強を振り返るとともに、肝心の当日に欠席することがないように体調管理には細心の注意を払ってください!

■直前1週間の勉強スタイルとファイナルペーパー

直前1週間の勉強スタイルについてです。まず、今から新しいことを始めるのは不安を増大させるおそれがありますのでオススメできません。

私個人の状況として、令和3年7月に忙しい(つまり残業が多い)部署に異動するという悲劇がありました。異動先の部署は、3~4月をピークとして10月から翌年5月頃が繁忙期です。つまり、2次試験当日に向かって忙しくなっていくという素晴らしい環境にありました。

しかし、このような中でも勉強スタイルは「いつもどおり」を心がけ、平日は往復の通勤電車内と昼休みの1時間半程度、土日は4時間程度の勉強時間を確保しました。帰りの通勤電車では立ったまま答案作成をしていたのですが、運よく座れると疲れから寝てしまうこともありました。たとえ寝てしまったとしても「スタイル」だけは崩すまいと努力していました。

ここまでの勉強で、自分なりの解法、「型」がなんとなく身についてきた感じはありましたが、ネットでの情報収集で見聞きした「開眼」というものが何なのかわからず、モヤモヤしていました。この「開眼」は未だに分かりませんし、タキプロメンバーも何なのか分かっていませんので、分からなくて大丈夫です!!安心してください。

私は1次試験の翌日から悶絶しながらも過去問7年分を3回くらい解いてきましたが、直前1週間に何をするかは少々考えました。過去問の解き直しや新たな過去問には手を出さず、これまで自分なりに作り上げてきた「ファイナルペーパー」を眺めることにしました。

往復の通勤電車内で、過去問演習の答案を振り返って「何に気付けなかった」「何が書けなかった」のかメモに書き出し、自分に足りなかった部分を見出して、帰宅後にパソコンを使ってファイナルペーパー(Wordファイル)を更新していました。

更新したファイナルペーパーは印刷して常に持ち歩き、翌日の通勤電車でさらにブラッシュアップする作業を行っていました。また、Wordファイルはスマホにもコピーして、ちょっとした待ち時間にも眺められるようにしていました。

ファイナルペーパーは試験開始直前まで行動を共にするものです。納得できるまで更新し、眺めることをオススメします。

■前日の過ごし方

さあ、いよいよ前日です。私は「眠れなくなること」を一番心配していました。私の仕事は土日休みのため、1次試験の前日の金曜日には仕事がありました。いつもより1時間早起きして、日中も身体を使ったなるべく疲れる仕事をして、大好きなお酒も飲まず、24時頃に眠ることに成功しました。

しかし、2次試験は日曜日に行われるため土曜日の過ごし方をどうするかが問題でした。

まず、朝は1次試験の時と同じく5時頃に起きました。日中は事例Ⅳの経営分析の計算練習やファイナルペーパーによる振り返りなど軽めの勉強をしました。夕方には受験要領の確認や持ち物の準備(会場によってはスリッパがいるかも知れないし!)や、気分転換の散歩を兼ねて近所の神社へ合格祈願に行きました。

夕食後もファイナルペーパーを少し眺め、23時頃に眠ろうとしましたが、試験のことを考えて緊張しますし、日中に身体が疲れることを何もしていないので眠れません。目を閉じて安静にするだけでも脳や眼は休まりますが、完全に眠れたのはおそらく午前2時頃だと思います。

反省としては、夕方の散歩の時間をもう少し長くしたり、お風呂にゆっくり入ったり、心と身体をリラックスさせれば良かったです…。

■持ち物リスト

ここで私の持ち物リストを掲載しますのでご参考にしてください。

たにけいの持ち物リスト準備に関する注意点
受験票・受験要領受験票を忘れたらダメ、ゼッタイ
お金緊急事態はお金で解決、千円札や小銭を持っておく
交通系ICカードチャージも忘れずに!
スマホ緊急連絡用、不安になるのでいろいろ検索するのは止めておく
筆記用具シャーペン3本、ペンタイプの消しゴム、与件文マーク用のペン等
電卓2台使い慣れたメイン機、故障に備えた予備機(自宅にあったもの)
定規15センチサイズ、問題用紙を破るのに使う
セロハンテープ2センチくらいに切った数枚を定規に貼っておき、受験票を机に固定する
昼食・おやつ会場近くのコンビニでは売り切れるかも…ラムネやチョコも準備
服装基本は長袖シャツ、寒さ対策のひざかけ&パーカー持参
勉強道具ファイナルペーパー、タイムマネジメント表(自分が安心できるもの)

■当日の過ごし方

自宅から試験会場まで1時間半ほどかかるため、朝は6時に起きました。睡眠は4時間ほど…睡眠不足状態となってしまいました。この頃には令和3年6月頃に発症した四十肩の痛みで腕が全く上がらなくなり、身体の状態も最悪でした。

睡眠不足で迎えた朝ですが、ここまで来たらもう「まな板の鯉」です。前日に準備した持ち物を再点検して出発しました。令和3年度の試験会場(名古屋地区)は勤務先からほど近く、通勤定期で行くことができたのは幸いでした。

会場に到着すると受験校の先生らしき方が教え子の受験生を激励していました。私は通信講座と独学で勉強してきましたので、内心うらやましく思いましたが、「周りの行動は無視する」ことに決めていたのでファイナルペーパーだけを見つめて列に並びました。少し待つと会場入口が開きました。

会場は私立大学でしたので、何となく教室前方には備え付けの時計があるというイメージがありました。しかし、試験室には備え付けの時計はありませんでした。腕時計と小型の置時計を持っていましたので、まずはスマホの時計と2つの時計を時刻合わせして準備しました。 次に受験票を床に落とすと気が散るので、セロハンテープで机に軽く貼り付けて対策しました。

■試験時間中

いよいよ試験が始まりました。

事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲは、あらかじめ決めておいた共通タイムマネジメントの時間配分で解いていきます。行列になる男性トイレ対策を含むタイムマネジメント表をダウンロードできるようにしますので、ご参考にしてください。

↑お土産資料をダウンロードできます。

どの事例も時間との闘いになりましたが、最後の1秒まであきらめずにやり切りました。事例ⅠはA社の沿革(時制)に注意しながら解きました。事例Ⅱは新型コロナの影響が大きいことに少々動揺しましたが、第2問以降の答案を作成してから第1問のSWOTの答案を作成する順番で解いていきました。

午前の部がアッという間に終わってしまいました。

昼食は、B判定が取れたTACの1次試験模試、無事合格できた1次試験の時と同じ「あんパン1個、チョコレートGABA、水」にしました。調子が良い日に合わせたゲン担ぎです。昼食は5分くらいでサッと済ませ、ファイナルペーパーを持って外に出て気分転換しました。

そして迎えた午後の部…事例Ⅲの第4問は革製バッグの専門店出店に関して、熟練職人による高級路線とするか、分業化を進めて商品ラインを増やすか選ばせるものでした。熟練職人の高齢化が進んでいて、若返りが必要だと思った私は分業化を選んで書き始めました。

答案作成の途中で「C社の強みを活かすなら高級路線の方が素直だよな…」と思い直しましたが、書き直す時間はありません。どちらかが不正解ではないと信じて書き切りました。

ちなみに事例ⅢのC社は革製バッグメーカーですが、私は「革靴メーカー」だと思い込んでいて終了10分前に気付きました。答案に影響はありませんでしたが、思い込みってコワいです。

事例Ⅲの終了時点でかなり疲労していましたが、トドメを刺してくるのが最も苦手な事例Ⅳです。最後の力を振り絞って取り組みました。戦略として第1問の経営分析を最重視していましたし、令和3年度は配点が30点もありましたので、ここは満点を取るつもりで検算も入念にしました。

次は第4問の記述問題の答案を作成し、第2問、第3問それぞれの最初の問題を解いていきました。第2問、第3問の他の問題も答案用紙には公式や何らかの爪痕を残しましたが、時間もないし無我夢中で詳しく覚えていません。

事例Ⅳは本当に時間がありませんでしたが、「どうせ他の人もできとらん」と思い、終了合図でペンを置きました。長かった2次試験の一日がようやく終わり、外に出てきたら真っ暗でした。

事例Ⅳが難しく感じたので足切りによる不合格を覚悟しながら、疲労困憊でトボトボと帰宅したことを覚えています。得点開示請求の結果、事例Ⅳは「52点」と決して良い点数ではありませんでしたが、足切りは回避できていました。

帰宅後は、疲れていましたが記憶の新しいうちに再現答案を作成しておきました。

■おまけ…試験翌日

試験から一夜明け、ネット上には様々な情報が飛び交っていました。

事例Ⅲの2択問題で他の受験生や受験校の模範解答がどちらを選んでいるのかや、事例Ⅳの計算問題の正解などが気になりましたが、どうせ自己採点もできないので情報収集は止めました。受験校の採点サービスなどもありますね。

余談ですが、2次試験翌日の11月8日(月)は勤務先の健康診断(人間ドック)を設定していました。以前は帰宅後に毎日晩酌していたのですが、10月から2次試験まではファイナルペーパーの作成をするために禁酒していました。これが奏功して人間ドックの結果は見違えるように良好でした。

試験の手応えは未知数でしたが、人間ドックの帰り道は、名古屋名物ひつまぶしとビールで贅沢しました!がんばった自分へのおつかれさまです。

■おわりに

たにけいの2次試験直前期・当日の過ごし方、いかがだったでしょうか。

体調を整え、皆さんが2次試験で実力を発揮できること、そして見事合格することを心から祈念します!


次回はハーパーさんの登場です。
お楽しみに!

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