2次試験、過去問はどれくらいやる? byおかえり
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のおかえりと申します。
■はじめに
2次試験の学習素材として、過去問ほどふさわしいものはないと私は思ってます。
ですので、個人的には、テキストの練習問題に時間を割くよりも、過去問を古くまで遡る学習をお勧めします。
過去問は診断士協会のHPから無料ダウンロードできます。
協会から公式解答は出ていませんが、解答のヒントとなる「出題の趣旨」も忘れずにチェックしてくださいね。
■過去問は、いつまでに、何年分やる?
今から学習を開始して、今年の合格目指すなら、出題傾向を理解するためにも、最新のものから過去へ3年分をお勧めします。(ですが、かなりの学習時間を要するので、本番前に終わらない可能性もあります。)
2次試験は、1回の1次合格で最大2回受けることができますので、もし来年の合格を目指すのであれば、新しいものから古いものに遡っていって平成19年まで目を通すことをお勧めします。根拠は、協会HPに平成19年以降の過去問が掲載されているからです。
古い事例は、与件文と問題文を読み、学習テキストに目を通す程度でいいと思います(出題傾向が古いので、自身での答案作成までは不要)。
19年までやったら、次は20、21…と戻っていくと、視野の広がりや、理解力の向上、答案作成時間の短縮効果が実感できると思います。
古典までやっておけば、実力面で、解答の引き出しを増やせます。また、メンタル面で、本番で難しい問題が出ても、「ここまで学習しても分からないのだから、他の人も分からないに違いない」という割り切りをしやすくなります。(80分という限られた時間で、『迷う』ことに時間を費やすのは、本当に勿体ないことだと思います。)
例えば、平成19年の事例2では、「インターナルマーケティング」の解答の仕方が具体的に学べます。また、平成28年の事例1、第3問で「人材確保のための人事施策」が問われており、そこで仕入れた「インターンシップ」知識を、私は、昨年令和4年の第2問「新規就農者の獲得と定着に必要な施策」の解答で使用しました。
■独学で、合格まで辿り着くには?
2次試験勉強で、私がやった方法を紹介します。
①「ふぞろい」シリーズを手に入れる(「合格答案」がお勧め)
本番で、ふぞろいのA評価答案レベルの解答を、80分で、自力で書けるようになることを目標として勉強します。
どんな答案がダメなのかまで分かるところも利点です。
②予備校発行のテキストを手に入れる(「TBC中小企業診断士試験シリーズ」(早稲田出版)がお勧め)
ふぞろいは、基本的に、初見・80分で書けるレベルの解答に留まっているため、ふぞろいの真似だけをした場合、(コピーは一般的に劣化するものなので)薄っぺらい解答になってしまい、60点のふぞろい解答をマネしたら55点しか取れなかった…となるリスクがあります。また、不合格レベルの解答の掲載にもページが割かれており、合格に関する記載は実はそう多くありません。
そこで、LEC、TAC等の予備校発行のテキスト(在籍しなくともテキストだけで市販されています)も参考にします。1か月以上の時間をかけて、複数人の講師陣が練りに練ったレベルの高い解答に加えて、詳しい解説がついているため、理解力向上に役立ちます。(予備校模範解答レベルの解答を、自分で作成することを目指す必要はないです。)
個人的には、TBCがお勧めです。理由は、無料(テキスト購入しなくても見れます)でyoutubeの動画が公開(3年分毎にテキストが発売されており、現在は令和3年度分までアップされています)されていて、解説部分が特に分かり易く、通勤中の聞き流しにも活用でき、記憶として耳に残るからです。(最新となる令和4年分は、市販では今年は入手不可なのがザンネンな点です…)
③高得点者の再現答案(ネットで検索して入手)
解答に重要だと言われている、「一貫性」について学ぶことができます。ネットで「みんなの合格答案」等で検索をかけると、いろいろと出てきます。
70点を超えるような再現答案を研究すれば、第1問で記載した弱み・問題点が、最終問題までに全て解決されていることと、その手法がよく分かると思います。
④与件文の音読(恥ずかしがらずに///)
目だけで見ていると見落としが発生しやすいです。声に出して読むことで、繰り返し記載されている(=強調されている)部分にも気づきやすくなります。
⑤タキプロ勉強会(無料ですよ)
zoom、Facebook勉強会に参加します。今年は、東京・名古屋・大阪でリアル勉強会(リアル勉強会のみ場所代がかかります)も開催されています。
受験生間での交流は、自分が今どれくらいのレベルにあるか(上位18%に入れそうか)の把握に役立ちます。また、前年の合格者(タキメン)からのアドバイスも個別で受けることができます。(ぜひ、皆様もご活用ください。)
■おわりに
2次試験は相対評価で、上位18%くらいに入る必要があります。
正解も公表されず、不安な気持ちになるかと思います。そんな時は、タキプロ勉強会でご相談ください。
質(=予備校テキストで深く学ぶ)と、量(=古い過去問まで長期的に学ぶ)を確保して、2年以内の合格を目指しましょう。
次回はたいポンさんの登場です。
お楽しみに!
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