iPadガチ勢のペーパーレス勉強法 by にゃーもん
タキプロ15期の にゃーもん と申します。
Power by DALL-E 3
タキプロ15期メンバー募集
★参加応募受付中★
下記バナーから参加申し込みいただけます!
目次
■はじめに
今回勉強方法がテーマということで、(自称)iPadガチ勢の私が自分の勉強方法のご紹介をしたいと思います。勉強開始当初から色々アプリを試行錯誤して外出先や隙間時間でも効率よく勉強できる方法を模索していました。現時点でのiPadベスト勉強法をご紹介します。
とはいうものの、1次試験のころはあまりノウハウがなくノートアプリになんとなく書いてみただけ、という勉強方法であまり参考にならない方法でした(リアルタイムでできたのはファイナルペーパーをiPadで作った程度で、過去記事にまとめてあります)。リアルタイムでは自分ではできませんでしたが「もし、今からまた1次試験を受けるならこうする」という方法も含めてご紹介します。
なお、デジタルな学習方法については過去のタキプロ記事にもございます。ご参照ください。
iPadでデジタルな勉強環境を作ろう!byかずや
ITを活用した効率良い勉強方法 by かわけん
【タキブロ+】学習スタイル 「デジタル学習のススメ」 byまぁしぃ
■まず使ったガジェットの紹介
前提条件として使ったアイテムを簡単にご紹介します。
- iPad Air4 256GB wifiモデル
- サードパーティのスタイラスペン(ノートアプリに手書きするなら必須)
- 折りたたみ式Bluetoothキーボード(パソコンライクな使い方をするならあった方がいい)
- Bluetoothマウス(パソコンライクな使い方をするならあった方がいい)
- Apple M1 Macbook Air 512GB(メモリ8GB)
試験勉強〜実務補習まで上のようなガジェットで乗り切りました。
無印iPadじゃなくて上位機種のAirを使っているのは、単に購入時期が新型iPadの発売時期と重なり無印が品薄になっていて、中古のAirの方が手に入り安かったというのがきっかけです。でも勉強用途で書き込むなら画面の大きいAirの方が楽だと思います。
■勉強方法の設計
勉強ノートを設計するにあたって、デジタルならではの勉強方法を模索した末に次の2点を軸に据えました。クラウド上に勉強ノートを構築し、自分用の診断士wikiを作るような感じでやってました。
iPadでの本格的な勉強方法を取り入れたきっかけは、一発合格道場のヨシヒコさんの記事を読んだことがきっかけです。方法の大筋はこちらを参考にしていますので、他サイトですがリンクでご紹介しておきます。
[Notion活用法] 中小企業診断士試験 RDB勉強法 by YOSHIHIKO☆ヨシヒコ
■Zettelkasten(メモの箱)
元々学生時代から故・梅棹忠夫氏の『知的生産の技術』の京大カードの方式を真似した情報収集を行なっていましたが、紙での情報保管・管理の大変さが非常にネックでした。
Zettelkastenは、ドイツの社会学者ニクラス・ルーマンが考案した情報整理術で、数万枚のノートカードを相互リンクさせることで、独自の知識ネットワークを構築し、多くの論文や書籍を執筆しました。このメソッドの核は、情報を単なる集積ではなく相互に繋がるネットワークとして管理し、新しい洞察やアイデアの創出を可能にする点です。
京大式ノートと似たメゾットですが、Zettelkasten&Notionで情報管理する方法をYoutuberの方が紹介されていたことにヒントを得て、iPadの診断士勉強法に応用してみました。
設計方針1
ノートを「診断士」で独立したものは作らない。雑多なページを作って、「#診断士」「#財務会計」などタグづけすることで整理する。
■ランダムサーファー理論
ランダムサーファー理論は、かつてgoogleのSEOのランクづけに使われていた理論です。今はもっと複雑なアルゴリズムを使っているので、これだけじゃSEOの仕組みを説明しきれないそうですが。
ウェブ上のリンク構造をランダムにたどるサーファーを想定したモデルです。サーファーはあるページに滞在し、そのページからランダムにリンクを選んで次のページに移動します。この過程を繰り返すことで、サーファーが特定のページにたどり着く確率を計算し、その確率が高いページほど重要とされます。
何が言いたいかというと、「ページや情報の重要性はどれほどリンクされているかで決まる」ということです。勉強している時にページそのものを作ることに加えて、ページ同士のリンクを作っていくと、リンクの多いページ少ないページができてきます。「リンク」の多さという観点で、各論点を見てみると新たな発見があります(特に2次試験)。
設計方針2
ページ同士をリンクさせよう。リンクされることが多い情報ほど重要。
■勉強法の概要
長くなるので要約しました。以下の通りです。
■使ったアプリ
①Notion
メモやタスク管理、ドキュメント管理、データベースなどなど様々な機能があります。タイプして使うノートアプリとして使っていました。スマホやPCからでもアカウントを作って利用できるので、iPadを持ってなくてもお試しください。
抜群に記録と検索性能がよくなんでも詰め込んでおけます。「あの用語なんだっけ?」となった時、スマホからアクセスして今まで自分が書いたノートの中から検索してくれます。
・データベース機能とリレーション機能
Notionのデータベース機能は、Excelのように情報を表形式で管理できるツールですが、より柔軟で視覚的な使い方が可能です。Excelではデータを単純にセルに入力し数式やフィルターで管理しますが、Notionのデータベースは個別のアイテムとして管理し、写真やPDF・Youtube動画の埋め込みもできます。
データベース機能を使って、学習進捗と自分なりに問題を分類してタグ付けしたものを記録していました。(ブログ上でみやすいようにPDFにエクスポートしたもののスクショを載せています。実際のNotionとは微妙に体裁が異なります。)
そして過去問 DBにリレーション機能を使って、「要素」DBとリンクさせます。「要素」の列を見ていただくと、事例ごとに必要な論点がリンクされていることがわかると思います。
リレーション機能は、異なるデータベース同士をリンクさせるための機能です。一つのデータベースのアイテムを他のデータベースのアイテムと関連付けることができ、データの相互参照や関連情報の管理が簡単になります。例えば、タスク管理のデータベースとプロジェクトのデータベースをリレーションでつなげば、各タスクに関連するプロジェクトを紐づけることが可能です。これにより、データベース間の情報を統合的に扱え、複雑な情報構造も効率的に整理できます。
これが要素DBのスクショです。
リンクを作成していくと、要素DBからも論点や用語が過去問のどの事例で使われているかを見ることができます。過去問演習でリンクされたものが反映されます。ページ内はリンク機能以外は普通のノートと同じように気付いたことを書いていきます。
全体的にどういう構造になっているか、図で表してみました。実際に作ったのは2次試験向けのDBのみですが、1次試験の段階でもノウハウがあれば作った方がいいでしょう。
②Goodnotes6などのノートアプリ
こちらは手書きに特化したノートアプリです。
買い切りのGoodnotes5とサブスクタイプのGoodnotes6がありますが、私はコスパ重視でずっと5の方で勉強してました。(※現在、Goodnotes5は新規ダウンロードできないようです。サブスク版の6をご利用いただくか、他のノートアプリをご利用ください。)このアプリ以外ではiOS純正のメモ、Notabilty、CollaNoteとかが選択肢になると思います。
Notionは手書きメモ機能がないので、手書きで問題を解いたりノートまとめたりは手書きノートアプリを使いました。必要に応じてスクショしてNotionにアップしたりしました。以下は受験生時代の事例演習のスクショです。
こんな感じでPDFにスタイラスペンで書き込んでました。
■勉強法詳細
①ノートアプリで問題文を開きながら、A3サイズにプリントした解答用紙で演習・記録
紙節約のため問題用紙はiPad内のPDFファイルに書き込んでいましたが、解答用紙は本番になるべく近い書き心地にするため紙に印刷してました。試験本番環境に近づけるのと、iPadのみで完結すると書くのも見るのも狭くてちょっとしんどかったからです。(大体下の画像のようなイメージでやってました。余談ですが2次受験時は育児と並行してやってたのでよく家の中にミニカーが散乱してました)
問題を解き終わったら必ず添削して自己評価します。そして、カメラで撮影して記録します。読めればいいのでPDFより写真でペタペタ。NotionのDBの過去問のページにアップします。そして下記のような感じで学習を記録してました。
勉強熱心な読者のみなさまは「この前Youtubeで見た解説が役に立ちそうなのに細かいところが思い出せない…」という経験を一度はしたことがあると思います。そうなる前にNotionに動画を埋め込んで必要なことをメモしておきましょう。(↓こんな感じ)
日付とともに記録し、これまでの演習を総ざらいして見れるようにすることで毎回間違えるところを洗い出してください。復習と学習記録は本当に大事です!iPadやNotionを使わなくてもなんらかの形で日々の学習を記録することをお勧めします。
②想定問答集を周回して体得
通信予備校(クレアール)のPDF教材やネットでダウンロードした過去問PDFをGoodnotes5で解いてました。これに近い教材は、手に入りやすいものでは『全ノウ』の与件文なしの「想定問題集」と思います。
基礎力養成として「隙間時間にベーシックな論点を手を動かして書いて体に染みつかせた」ことが2年目の合格に繋がったと思います。昼休みとかに細かくちょこちょこ繰り返しやって日常生活の一部にしてました。ここら辺はもうデジタル云々ではなく身体感覚で解法を身につけることを心がけました。
これをこなしたおかげで、各設問のあるべき解答を因数分解して要素ごとに取捨選択できるようになりました。2次試験を始めてからつきまとっていた「これってふぞろいの解答暗記しただけじゃん…」という感覚を脱した実感がありました。
■おわりに
色々駆け足になりましたが、説明が飛躍してたらすみません。試験合格後もDBを使えるのが大きなメリットのひとつで、他の資格の勉強時にも診断士のノウハウを生かしやすくとても便利です。みなさまの勉強方法確立の助けになれば幸いです。
次回は、風 さんの登場です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
↓下のボタンを押して、読んだよ! と合図していただけると、とっても嬉しいです。
(診断士関連ブログの人気ランキングサイトが表示されます[クリックしても個人は特定されません])