資格試験全般に使える勉強法 by ゆるふ
読者の皆様こんにちは!
タキプロ15期のゆるふと申します。
2024年も残すところあと3日…
ゆっくりしたい気持ちもありますが、今年やり残してしまったことはありませんか?
年を越す前にできることはやってしまいましょう。
私は積読してしまっている本ををひたすら読んで、年明け早々実践したいと考えております!
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■はじめに
今回の記事のテーマは『勉強方法』です。
私はR2年~現在までの約5年間に、中小企業診断士を含め15個の資格に合格することができました(級数違いもそれぞれ1個と数えた場合)。
今回はこの受験経験を踏まえ、主に診断士1次試験の対策になるような資格勉強のコツをご紹介します。
1次試験以外の多くの資格試験にも活用できると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
科目別の勉強方法の過去の記事もあります。
経営情報システムの傾向分析とおすすめ勉強法 byゆるふ
【財務・会計】図で理解する財務3表 byゆるふ
【企業経営理論】問題文の読み方 by ゆるふ
一方、診断士2次試験については、これらの資格勉強とは一線を画すものだと感じておりますので、今回の記事では割愛させていただきます。
2次試験の勉強法は過去の記事をご参照いただけると幸いです。
【4事例共通】与件文への寄り添い方 by ゆるふ
【事例Ⅰ】国語の解き方は通用するか? by ゆるふ
■初見の分野についての勉強
1次試験の7科目あるうち、いくつか(あるいは全部)の科目について全くの初見で触れたことがないという方がほとんどだと思います。
ちなみに、私が診断士受験時までに取得していた資格で、1次科目に関係しそうなものは下記の通りです。
・日商簿記2級:財務・会計
・応用情報技術者:経営情報システム
・知財管理検定2級、FP2級:経営法務
これらの資格を取得済みだったため、診断士1次試験の一部の分野は初見ではありませんでした。
しかし、私が学生時代の専門は化学であり、現在も日々実験器具や化学薬品を扱っているような研究開発職に就いているため、これらの資格自体の勉強開始時は当然、全くの初見でした。
先に申し上げたように、私は過去5年間で資格を15個取得してきましたが、この経験により初見の分野の勉強を進めていくコツがわかってきました。
そのコツを3つのポイントに分けると、次の通りです。
①テキスト全範囲をとにかく1周さっさと目を通す。
②テキストに一通り目を通したら、問題演習に移行し、同じ問題を何度も繰り返し解く。
③同じ問題を8割方解けるようになったら(覚えてしまったら)、再度テキストに戻る。
■①テキストをとにかく1周
全体像を把握することが目的です。
もはや、理解しようと思わなくても良いです。
読書感覚で、『へー、こんなこと勉強するんだー』くらいの気持ちで構いません。
ただし、
・とにかく足踏みせずさっさと全範囲を読み通すこと
・初見の言葉に出会う度に不安になるのではなく、『これが全部わかるようになるなんて楽しみ!』とポジティブに感じること
を重視してください。
前者については、『先が見えない段階から最短で抜け出す』ことが肝です。
ほとんどの方にとって診断士1次試験には初見の分野の科目が複数あります。
初見の科目が残っている段階というのは、まだどんな内容を勉強するのかさえ把握できていない状況です。
そんな状況では先が見えず、非常に不安な気持ちになりやすい状態でもあります。
そこで、どんな勉強をこれからするのか、どんなレベルまでもっていけばよいのか、初見の用語の数はどの程度かなど、全体像や目標感をナルハヤで把握することで、何も先が見えない段階から最短で抜け出し、不安感を減らすことができます。
これは、完璧主義の方にとっては苦痛かもしれません。
100%理解してから次に進みたい気持ちも非常によくわかります。
しかし、7科目もあることに加え、1科目毎の範囲が非常に広いのが診断士1次試験の特徴です。
1科目分が1つの資格分と言っても過言ではありません(1年で7個の資格を取るようなものです)。
また、資格試験は大抵100点を取らなくてもよく、診断士1次試験も60点で合格です。
これらの観点からも、いちいち100%になってから次に進むよりも、まずは全体を一通り経験して土台を作り、そこに少しずつ積み上げていくような勉強法の方が効率が良いことがご理解いただけると思います。
後者については、テキストを読んでいくにつれわからないことが増えることで、『こんなレベルまでもっていかないといけないのか』とマイナス思考に陥ってしまう方に対してのアドバイスです。
理解度は軽視したまま読み進めているので、わからなくて当然です。
それよりも、どんな内容を勉強するのかさえわからなかった状態から、内容としてわからないこと(これから勉強すべきこと)が判明していることは、かなり前進しているということに他ならないのでポジティブに捉えるべきだと思います。
もはや、初見の言葉に出会う度に気持ちよく感じるようになってほしいです(笑)
■②問題演習に移行、繰り返し解く
テキストを一通り読んだら、問題演習に移行してしまいます。
テキストをもう一周するのはまだ後で問題ございません。
テキストの中でも、どの論点が特に重要な部分かを把握し、その論点が問題ではどのような問われ方をするかを先に経験することが目的だからです。
どの問題を解くかについては、
・スタディング スマート問題集、セレクト過去問集
・過去問マスターのAランク
(・TACスピード問題集)
がおすすめです。
スタディングと過去問マスターは私が実際に使用していたものです。
スピード問題集については、もし私がスタディングを使っていなかったらこちらを使用しただろうという予想でご紹介しております。
他にも優れた問題集が多数あると思いますが、この段階では
・本番より簡単なレベルで問題数が多すぎないもの
・本番の試験で何度も出題実績のあるもの
を選択することをおすすめします。
最初は9割方解けないと思いますが、それで問題ございません。
解けなくても設問と選択肢を読みます。
一応解答はしてみますが、時間をかけて考える必要はありません。
どの選択肢にも絞れずとも、そのまま解答解説を見ます。
解説で理解できなくてもまだ焦る必要は無く、次の問題に進んでしまいます。
これを何度も繰り返します。
何回か同じ問題を解いていると、どの選択肢が正解か覚えてしまうかもしれませんが、その段階でもしっかり他の選択肢と解説を読みます。
解説の文言まで覚えてしまい、選択肢全てにおいてなぜ正解・不正解かを解説通りに説明できるようになったら、その問題はOKと判断します。
先程、『解説まで覚えてしまい、…解説通りに説明できる』と言いましたが、その解説自体を理解できているかというと、そうとも言えない状態のものがまだまだ沢山あると思います。
この段階に来たら、③の通り再度テキストの読み込みを行います。
■③再度テキストに戻る
問題演習を積んだことで、重要な論点についての知識はついてきたはずです。
しかし、それらの知識はまだ断片的で、理解までできているとは言えない状態にあります。
したがって、ここで再度テキストを読むことで、断片的な知識が整理されてつながりを持ち、一気に理解度が深まります。
これが目的です。
また、問題演習の設問や解説を繰り返し読んだことで、似たような表現や文言がテキストの中に出てくることに気が付くと思います。
さらに、1周目読んだときには気にも留めなかったような記述に注目したり、テキストの中で重要そうな部分とそうでもなさそうな部分とでメリハリがあるように見えてきたりすると思います。
この感覚を感じられるようになるとテキストの読み方にも効率性が生まれ、1周目よりもてこずることなくサクサクと読み進めることができるようになります。
あとは、本試験と同じレベルの問題演習を開始し、足りない知識や理解しきれていない部分を解説とテキストを見ながら補い、合格レベルを目指します。
ここで、改めて思い出していただきたいのは、合格点は60点ということです。
それ以上の知識や理解度は、合格後に自己研鑽で積めば良いのです。
■おわりに
今回ご紹介した勉強法は、診断士試験以外の資格勉強にも広く活用することができます。
私はこの方法で会社から取得を推奨されている資格を乱獲しております(笑)
一方、診断士2次試験のような論文式試験は、今回紹介したような勉強方法とは異なるプロセスが必要だと身に染みて感じました。
2次試験の勉強方法こそが知りたいんだ!という方は、このタキプロブログの2次試験対策の記事をぜひご参照ください。
私自身が2次試験を受験する前に知りたかったノウハウが大量に紹介されています。
まずはそれらのノウハウをそのまま活用し、慣れてきたら他のノウハウと合体させたり、自分流にアレンジしたりしてみてください。
その方法こそが、俗にいう「開眼した」状態だと思います。
残りの2024年は、タキプロブログを読んで過ごすのはいかがでしょうか?
次回は、あややさんの登場です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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