重層的にモチベーションを強化する(のぶし流)

みなさん、こんばんは!のぶし@タキプロ5期生です。(のぶしの合格体験記こちら

今日は、モチベーションを強化する方法について考えてみたいと思います。私ことのぶしは(自分でいうのも何ですが)自分のモチベーションをコントロールすることに関しては人よりも少しばかり得意だと思っています。独学という選択肢には絶えず、現実から逃避しようとする力が作用します。よって常にサボろうとする自分との戦いの連続でもあるからです。

そんな訳で、なんとか独学で合格まで辿りついた一人としてみなさんのモチベーション向上に少しでも繋がるようのぶし流のモチベーション強化法を少しお話ししたいと思います。

のぶし流のモチベーション強化法は、以下の6つのキーワードから自分自身にとってのその目標に対する意味や効果、またはモチベーションそのものを継続的にチェックし、やる気の元を増やしていく、継続的な取り組みです。

 ①達成

 ②承認

 ③勉強そのもの

 ④責任

 ⑤成長

 ⑥有能感

のぶし的にはこれは受験勉強に限ったモチベーション強化活動ではなく、仕事にも生かしているものなのですが、今回はタキプロブログの記事なので、勿論「受験勉強」または「試験合格」に対するモチベーションの強化についてお話しします。

以下、6つの視点それぞれについてどのようにイメージを持つか、あるいは、どのような意識付けを行うかどのような視点で考えるかなどを記載しています。

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①達成

目標を設定して、それをやり遂げたいと思うことによって生じる意欲です。その目標が達成できたら、どれほどの満足感・幸福感が得られるかをイメージすることも大事ですし、やり遂げることによって初めて可能となるようなことを具体的にイメージすることも大事です。

診断士の勉強についても、診断士になって可能性が広がることが、すごくたくさんありますよね(中小企業支援、研究会参加、執筆、セミナー発表の機会、企業内での取組、独立等)。それらを具体的にイメージして将来のあるべき自分の姿として自己実現欲求に繋げることがやる気につながります。

②承認

誰かに褒められたり、認められたりするのかをイメージします。最近「承認欲求」という言葉がよく使われますが、あまり良い意味で使われません。この欲求については他人に依存する欲求(外発的動機付け)のため、強くなりすぎないように逆に抑制する方向にコントロールすべきです。「自分のプライドのために」という場合も、この承認欲求に近い感覚だと思います。

診断士の場合でも、会社に評価されることを期待しても「辞めて独立するんじゃないか」と思われて歓迎されない場合もあります。誰かに認められたり、褒められたりすることは「おまけ」程度に考えておいた方が無難でしょう。

 

③勉強そのもの

勉強そのものが楽しいと感じているならば、苦もなく勉強できるでしょう。勉強そのものが楽しくなる工夫を随所に盛り込めば、やる気は湧いてきます。「作業興奮」という言葉もあります。過去問を解く場合にもいった始めてしまえば興奮して楽しくなってくる、という経験はありませんか?

例えば、のぶしの場合は、過去問を解く際に、机の上がちらかっている状態でも、とにかくタイマーのスタートボタンをさっさと押すようにしていました。それから急いで机の上を片付けて、トイレに言って、事例を広げ、深呼吸をしてから、事例の世界に没頭するようにしていました。とにかくさっさとボタンを押して「作業興奮」の状態に早く突入するのです。

もっと段階が進めば診断士の勉強が自分の生活の一部となっていく感覚になってきます、別の言い方をすると。診断士的な考え方が「習慣」になってきます。そうなればしめたものです。習慣になれば努力をしなくても自然に診断士らしい発想ができるようになります。逆な言い方をすると診断士の勉強や考え方が「習慣」になるように自分を仕向けることに注力すべきということでもあります。

④責任

自分に協力してくれた人に報いたいという強い気持ちや、自分自身が会社や社会に対して「合格」に対して負っている責任があるか、という視点です。誰かに命令されてノルマ化した「責任」は人を苦しめることが多いですが、自発的に「責任」を感じる場合にはモチベーションは高くなります。家族や先生、恩人などの応援があって勉強が続けられている場合、その人の顔を思い浮かべるだけで、やらずにはいられなくなるはずです。また、社会的使命としてそれをやり遂げなければ、という「使命感」も責任感の一種です。

合格を応援してくれた家族や先生への一番の恩返しは「合格」です。また、それを責任と感じるかどうかは自由なのですが、モチベーションの向上のためには、自らそれを「責任」と定めた方がやる気はアップします。※但し、そのことにより精神的に追い込まれてしまう場合は逆効果となりますので、そのような思考回路を一旦解除して自分を楽にさせることも必要です。

⑤成長

頑張っても何も外から報酬や評価がない場合があります。せっかく頑張ったのに不合格になってしまったら何も残らない。。と考えてしまうと
モチベーションは下がります。しかし、実は何も残らないということはありません。頑張った分、他に何も残らなくても必ず自分の「成長」が残ります。ということは、「成長」を受験勉強の目的の一つに加えることで、万一不合格となった場合でも努力の丸損になるわけではないという保険的な考え方につながり、精神衛生上のクッションとして作用します。 

のぶしは昨年の2次試験は落ちたと思ってましたが、成長した実感があったので、合否発表で「不合格」だったとしても、来年も受ける気満々でした。不合格となっても「さらに成長するチャンス」だと思うことができるマインドは合格まで複数年にわたって勉強するモチベーションの源泉となるでしょう。

⑥有能感

この試験は合格を自慢できるくらいに、やりがいのある試験であることに間違いありません。但し、できる見込みがない目標を立てても「できる気がしない。。」ということになってモチベーションが下がってしまいます。モチベーションが上がるためにはその目標に対して、「やればできるかも」という感覚(有能感)が必要です。ですので、「やればできる」という感覚があるか、が大事なチェックポイントになります。「やればできるかも」という有能感のある目標設定⇒達成⇒次の目標設定⇒達成 を繰り返していけば、「やればできる」感覚が途切れることなくいつかゴールに辿りつけるでしょう。反対に「できる気がしない」目標となっている場合には目標を見直すか、できる感覚まで辿り着けるようにスキルアップ対策を練り・実行することが必要です有能感は内発的動機付けを生む一番大事な要素なのです。

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【まとめ】

②の承認は褒めたり、認めてくれる「誰か」の存在が前提になっていますが、必ずそうしてくれるとは限りません。そういう意味では 淡い期待のようなものであって、動機に強く組み込むべきではありません。

一方、①、③、④、⑤、⑥の視点で自分のモチベーションを見なおしてみると、新たなやる気の元が見つかりませんか? ②以外の5項目に関係する動機が多ければ多いほど、多くの場面で自分のやる気の元を思い出すことが多くなり、やらければならない気になってくるはずです。

 例1)「家族の顔を見ると」⇒④責任

 例2)「診断士のセミナーに参加すると」⇒①達成

 例3)「受からないのではと感じた時」⇒⑤成長⑥有能感

是非、自分のやる気度のチェックにご活用ください。

 

【実は基礎理論の応用です】

さて、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、以上説明した①~⑤は、有名なフレデリック=ハーズバーグ氏の『動機付け・衛生理論(二要因論)』に由来しています。対象を仕事から受験勉強に置き換えて、受験勉強用に当てはめて考えたものです。ハーズバーグの理論の概要は、どのテキストにも載っています。より詳しく知りたい場合は、ネットで検索しても出てきますので、各自ご確認ください。尚、⑥のみ、エドワード・L・デシの理論から内発的動機付けをもらたす重要な要素としての「有能感」を取り上げてキーワード化したものです。

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衛生要因をいくら改善しても、モチベーションが一定以上、上がるわけではありません。いくら環境的に恵まれていたとしても、動機付け要因が低いままでは、合格まではなかなか辿り着けないでしょう。

診断士受験にとって必要なのは動機付け要因の充実です。今回説明した6つの視点で重層的に塗り固められたモチベーションは、少ない視点によるモチベーションよりも圧倒的に強化されたものになることを確信しています。

<補足>

今回記事はフレデリック=ハーズバーグの「動機付け・衛生理論」、エドワード=デシの「自己決定理論」から着想して執筆したものです。一部マズローの「欲求5段階説」で用いられている表現もあります。「作業興奮」は精神科医エミール・クレペリンが用いた用語です。今回記事はそれぞれの理論を厳密な意味で研究したものではなく、応用に当たってののぶしの解釈を多く含んでいます。

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1次試験まであと17日。2次試験まで約95日となりました。

最後まで諦めずに走り抜けましょう!

 

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