合格の公式③ ~マーケティングじゃない方のSTP
こんにちは。茨城在住、市役所の星☆です。
さて,今回は「合格の公式」シリーズの第3回。
初回に,
『合格率=勉強時間×勉強の質×実力発揮率』(全体公式)
という公式を,
第2回には,そのうち「勉強時間」を
「勉強時間 = 机に向かった時間 + 日常で学びを得る時間」
という風に展開してみました。
今回は,「勉強の質」について、さらに公式を展開してみたいと思います。
ちなみに、この連載の全体構成は、こんなカンジになっています。
第1回、第2回を見逃した方はこちらからどうぞ。
第1回:合格の公式① ~ボトルネック判別法
第2回:合格の公式② ~時は金なり、日常は勉強なり
第3回:合格の公式③ ~マーケティングじゃない方のSTP ←今回はココ
第4回:合格の公式④ ~2つのココロのトレードオフ
第5回:合格の公式⑤ ~今日から始めるPDCA
さて、では本題に入ります。
「勉強の質」とは何か。
今回の公式は先にご提示してしまいましょう。これです。
『勉強の質 = S × T × P』(どーん)
STPっていう言葉,ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
本来のSTPとは,セグメンテーション,ターゲッティング,ポジショニング,というマーケティング用語です。
一次の企業経営理論,二次の事例Ⅱあたりでよく使うので,知らない方はこの際覚えておきましょうね。
とか言っておいて,今回のSTPは全然違います。
今回はコレ
S…Situation:自分にとって集中できる環境で,
T…Text:自分に合った教材を使って,
P…Process:自分に合った方法で勉強する。
これが,「合格の公式」におけるSTPです。
集中できなければどんないいテキストや勉強法でも頭に入らないし,他の資格のテキストでどんなに勉強したって合格できないし(極論すぎ?),自分に合わない方法でいくらがんばっても理解は進まない,ってことです。
いや~一般論ですね~。
「そんだごどおめ゙ーに言われなぐでもわがってんだこのごじゃっぺが」(茨城弁)って感じですよねー。
でも,この公式は第1回で出した全体公式と同じく,3つの要素が掛け算されています。
ということは,S・T・Pのどれか一つでもよくないと,効果が低い勉強になっちゃう,ってことです。
大問題じゃないですか?
大問題ですよね。なんとかしなくちゃ。
でもこればっかりは人によるんですよね。
静かな所じゃないと集中できない人もいれば,多少騒がしいところの方がかえって集中できる人もいます。
万人に受けるテキストや問題集がないのと同時に,だれにも使いこなせないテキストもありません。
「自分に合ったプロセス」なんて言うに及ばずです。
なので,「この3つの切り口から自己分析して,自分に最も合っているSTPを試行錯誤してください」が結論になります。
みんなと同じじゃなくていいんです。
自分が「コレだ!」と思うものを見つけてください。それが,「勉強の質」を高め,ひいては合格率アップにつながっています。
今はまだ3月です。8月の一次試験、10月の二次試験を考えれば、思う存分試行錯誤ができるのは今くらいの時期までだと思います。色んな人の色んなお話を参考にして、自分なりのやり方を発見してください。
というわけで,後半はケーススタディとして,このSTPを星がどう高めたか,お話させていただきます。
このハナシの前提として、
○私が地方住まいで通信講座で勉強していた環境であったこと、
○勉強会的なものには縁がなく孤独な勉強をしていたこと、
をお含みおきください。
<シチュエーション>
自分で言うのもなんですが、☆は集中力に欠け、心が弱い人間でございます。
なので、近くに楽しいものがあると勉強になりませんでした。特にマンガとかね。
最初のころはテレビ見ながらテキストを読んだりしてたんですが、正直まったく身になりませんでした。
ある日「このままじゃイカン!」と一念発起した星は、雑誌置き場と化していた机を3日かかりで片付け、そこには時計とテキストしか置かず、勉強以外何もできない空間を作ったのです。
んで、「一日最低一時間」とルールを決め、机に向かうことにしたのでした。
もちろんその部屋は、ツルの恩返し的なカンジで「勉強中は覗いてはならないルール」を家族に敷きました。
合格した今、家族にその恩返しをしています。
<テキストとプロセス>
こちらは、どんなテキストをどんなプロセスでやったか、でお話した方がわかりやすいと思いますので、試験ごとにお話ししますね。
一次試験では、とにかく効率よく量を解き知識を蓄積する必要があると感じたので、TAC出版のスピード問題集