くれっせの試験最短合格術~2次試験編①一筆付け加える勇気~

こんにちは。くれっせ@タキプロです。

今回のテーマは、くれタン第三回「2次試験編①一筆付け加える勇気」になります。

1) 1次試験編①:一歩を踏み出す勇気 
2)1次試験編②:教科書を読まない勇気 
3)2次試験編①一筆付け加える勇気 ★今回コレ!
4)2次試験編②多面的にアピールする勇気
5)2次試験編③トップダウンで突破する勇気
6)番外編:人生を甘くみる勇気

2次試験対策について、私が意識し、実践したノウハウを書いていきます。

●因果関係を明確にする。
たとえば、経営環境分析においては、下記のようなことを分析します。

 外部環境分析・・・それは、機会といえるのか?脅威となるのか?
 内部環境分析・・・それは強みとできるのか?弱みとなるのか?

さて、それでは「顧客数増加のため売上が向上した」場合、どのように分析するべきでしょうか。

同じ顧客数が増加しているでも、要因として、
・市場全体が伸びている
・競合との差別化に成功している
等が考えられます。

つまり、競合には負けているが、市場全体が大きくなっているため、売上が向上している・・・
逆に、市場が縮小しているが、競合との競争に勝ち、売上向上に結び付けている・・・

このように環境と結果の間の因果関係を明確にして、分析するとわかりやすい解答になりますね。

他の例を挙げると・・・少子化は、脅威でしょうか?機会でしょうか?

少子化によって、顧客数減だけを見れば脅威となりますし、
顧客単価アップと考えることができれば機会になります。

ですので、与件の中に、少子化というキーワードがあれば、
 A社は、少子化による顧客減という脅威の中~
 A社は、少子化による顧客単価アップを機会と捉え~
という書き方にすると、なんだか、診断士っぽくなりますね!

このように、与件から情報を読み取ったならば「因果関係を明確にして」
分析結果を、解答に活かしてみてください。

診断士っぽい解答になるのでお勧めです。

ちなみに、実務補習を経験してわかったこととしては、
診断先に対して説明する際には、統計情報等「事実」を裏づけとして、そこから導き出せる提案をする、ということです。

これがまさに、「与件」を「分析」して、解答につなげること等しい、と感じられました。

●一筆付け加える
具体例な問題例を挙げましょう。

平成23年度 事例1 第1問(設問2)・・・・与件+分析フレーズの例
近年、A社が医家向け市場に注力しているのはなぜか。

<解答例>
一般家庭向け医療品においては差別化競争や価格競争が激化するという<脅威>がある中、
医家向け市場では、治療効率が高い等、付加価値の高い製品に対する需要という<機会>が存在し、A社の絆創膏で培ってきた製品開発力や現場ニーズ収集力という<強み>を生かせるから。

⇒こんな感じで何を書いているのかを分析フレーズを用いて明確にすると、採点者に伝わりやすくなりますね。

平成23年度 事例3 第2問・・・・与件+分析フレーズ+改善案の例

C社の生産計画は計画期間中に変更されることが多い。C社社長は、当社製品の納期に対する顧客の満足度を挙げるためにも生産計画の精度を向上させたいと考えているが、そのための対応策を200字以内で具体的に述べよ

<解答例>
C社は、①毎月中旬に営業部で入手した受注情報が月末に製造部に渡る等、営業部と製造部の間で生産計画の認識にズレが生じる,という状況に対して、生産計画立案の短サイクル化を行い、両部における情報共有の推進を行う
②外注加工品の納品遅れが発生する等外注業者の管理が不十分という状況に対して、
カムアップシステムの導入や外注指導の強化を行う、
以上により、生産計画の精度向上、短納期化を行い、顧客満足度を高める。

<解答例・・・コメントつき>
C社は、①<与件:毎月中旬に営業部で入手した受注情報が月末に製造部に渡る>等、
分析結果:営業部と製造部の間で生産計画の認識にズレが生じる>という状況に対して、
具体的な改善案:生産計画立案の短サイクル化を行い、両部における情報共有の推進>を行う。
②<与件:外注加工品の納品遅れが発生する>等
分析結果:外注業者の管理が不十分>という状況に対して、
具体的な改善案:カムアップシステムの導入や外注指導の強化>を行う。
以上により、生産計画の精度向上、短納期化を行い、顧客満足度を高める。

⇒こんな感じで、「与件に対して分析結果を一筆加える」ことで、診断士っぽい解答になります。

このとき、分析結果部分には、1次試験で学んだ知識を活かすと、さらに「診断士っぽさ」のアピールが可能になります。

たとえば、規模の経済、独立採算制、VMD、リードタイムの短縮、VEとか、
それっぽいキーワードは使いこなせるようにしておきましょう!
キーワードの抽出は、過去問の分析から行うと効率が良いです。

このようなキーワードはそのまま使うのではなく、与件の言葉と組み合わせて、
<与件>のような<キーワード>みたいな使い方をして、アピールしましょう。

●過去問の抽象化を行う。
さて、上記のようなことを意識した上で、過去問の解答例を分析しましょう。
(私はMMCの過去10年分の解答例を利用しました)

自分の中で「理解した」言葉として、与件文、問題文を整理して、ストーリーをまとめてみてください。事例ごとにみていくと大体似たようなストーリーになっていると思います。

<事例1の例>
H15 フランチャイズで管理され、外部環境の変化に対応できずに業績悪化→バイトの店長抜

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