メンタルの鍛え方 by竜ちゃん
皆様、こんにちは。名古屋タキプロ11期生の竜ちゃんと申します。
(過去ブログ記事はこちら)
いよいよ5月も本日で終わり、明日からは6月。いわゆる「直前期」となりますね。
模試の結果がいまいちだった…、試験まであとこれだけしか勉強する時間が無い! など不安や焦りを感じる時期なのかなと思います。
ちょうど1年前の私も同じ状況でした。TACの1次模試では7科目合計390点、さらに、気分転換に乗ったスケボーで転倒し右肘を骨折するという惨事にも見舞われました。伸びない成績、90度直角にギプス固定された右腕、ホンマどーすんねん…という状態でしたね。
そこで今回のブログでは昨年のこの時期、私がどうやって不安や焦りを克服し、本番に臨んだのかを記載させていただきます。学習方法などテクニカルな分野でなくて恐縮ですが、特に中小企業診断士試験を初めて受験される方にとって参考になれば幸いです。
◆フィジカルとメンタル
いきなりですが、スポーツの世界ではフィジカル(身体的、肉体的)とメンタル(精神的)は車の両輪であり、バランスよく鍛える必要があると言われています。フィジカルだけを鍛える、またはメンタルだけ鍛えるのではうまくいきません。
試験勉強においては、トレーニング=学習 となりますから、ここではフィジカルトレーニングを「日々の学習」とします。皆さんは学習時間の多少はあれど、本日まで日々学習を続けてきていると思います。ですのでこの時点で、試験に臨むためのフィジカルトレーニングはできています。皆さんがこれまでコツコツと積み上げてきた努力は、既に皆さんの実力になっています。
私がお勧めしたいことは、ぶれない「メンタル」の持ち方です。ちょっと精神論になってきましたね。
ちなみに、メンタルが弱くなってしまいがちな人の特徴を挙げてみます。
・完璧主義者である
・地頭が良い
・真面目で努力家
・責任感が強い
・ロジカルシンキングの持ち主
どうでしょう?皆さんにも当てはまる項目があるのではないでしょうか。
◆メンタルトレーニングとは
メンタルトレーニングはもともとアスリートが精神力を高めるために、スポーツ心理学によって開発されました。大きな試合でもストレスを最小限にし、プレッシャーに打ち勝ち、結果を残すためのトレーニングであり、今ではビジネスにおいても広く取り入れられています。私自身、営業職ということもあり、多少のトレーニングを行ってきました。
メンタルトレーニングには
1 目標設定
2 ポジティブシンキング
3 イメージトレーニング
4 自己会話
※本当は瞑想などもあるのですが、長くなってしまうのでここでは割愛します。
があります。
◆1 目標設定
まず目標の設定方法についてです。
基本的に「やる気」というものは目標を遠くに置くほど、また現状と乖離すればするほど削がれていきます。例えば、模擬試験の結果財務・会計が36点だったとしましょう。その場合、「あと2か月弱で24点を積まなければならない」「本試験で何としても60点を取らなければならない」というように考えてしまうと虚無感に襲われ、翌日からの学習モチベーションにも良い影響を与えないはずです。
さて、この36点の人 実は私なのですがどう考えたかと言いますと、2週間で4点ずつ上げようと考えました。2週間で4点なら何とかなりそうな気がしませんか?「やる気」は「できそうだ」という、強い原動力になります。
なるべく目標は近くに、そして無理のない高さに設定することがコツです。
◆2 ポジティブシンキング
ポジティブシンキングとは、「積極的、楽観的な考え方をすること」です。
中小企業診断士試験は1次試験は7科目、2次試験は4科目もありますから、皆さんも当然得意科目、苦手科目があるでしょう。ここで完璧主義者の方は「爆弾科目があるかもしれないから、7科目安定して得点しなければ…」など考えてしまいます。今、爆弾科目のことを考えても仕方ないのに、です。
今の時期で一番良い方法は、自らの得点源である得意科目を大いに意識すると効果的です。私の場合は企業経営理論や事例Ⅱだったのですが、「この科目が試験にあって助かった」「この科目が苦手科目を帳消しにしてくれる」と考えるようにしていました。
~〇〇しなければならない、~〇〇すべき と考えているとこの先ちょっと苦しくなってしまうかもしれません。
◆3 イメージトレーニング
フィギュアスケートの羽生結弦選手はソチオリンピックに向かう10時間のフライトの中でずっと、4回転ジャンプのイメージトレーニングを繰り返したそうです。
頭の中でできるだけ詳細にイメージを行い、反復すれば現実化に繋がるということは、科学的にも立証されているようです。また、人間の脳は現実と想像を区別できないそうです。脳は現実でも想像でも同じ神経細胞が作用するそうなので、イメージトレーニングを繰り返すことでできなかったことができるようになる、もしくはできるまでのスピードが早まるそうです。
スポーツと試験対策ではちょっとイメージが湧きにくいと思いますが、私がやってみた頭の中で繰り返すイメージトレーニングは何かと言いますと、試験案内が届いたら、試験日程と同じ時間に同じルートを使って試験会場の下見に行きました。そしてその後、教室に入り、知らない受験者に囲まれた緊張の中、ギリギリまでテキストやファイナルペーパーをめくる自分の姿、そして昼食はコンビニのパンかカロリーメイトを一瞬で食べ、最後の暗記に時間を使い、最後まで必死で解答をひねり出し、夕方にクタクタになって家に帰る自分の姿を何度も想像しました。想像の中では全ての科目がなかなかの出来でした。この出来は想像ですが。
一度試験会場に行っているどころか、何度も受験しているような錯覚に陥ることができるので、これはお勧めです。私は1次試験を2回受験しておりますが、1回目の1次試験では全く緊張せず臨めました。
◆4 自己会話
自己会話とは、セルフトークとも呼ばれ、自身の頭の中の独り言です。
人間は、頭の中の独り言を一日数万回行っているそうです。数万回も行っているのですから、無害な自己会話なら良いのですが、ネガティブな自己会話には注意が必要です。ネガティブな自己会話は、ネガティブな結果へ自身を導いてしまいます。「ああ、過去問は正解できるのに模試になったら全然解けなかった」「また失敗した」「ダメだった」こういった言葉は全てこれから禁句にしたほうが良いと思います。
「過去問はほぼ問題ないな、でも模試はまだ伸びしろがある事が分かった!」「次は大丈夫」「本番は成功できる」と、ポジティブな自己会話を意識的にやってみることをお勧めします。
◆最後に
上記の項目を続けられたら、多少の事では動じないメンタルを持つ事ができます。そして、試験が終わった後でもこの習慣は皆さんの生活においてプラスに働くと思います。
最後にお伝えしたいことは、ここまでつらつらと書いてきた精神論は、努力してきていない人には効果が無いという事です。ここまで頑張ってこられた皆さんだからこそ最後の最後には、ぶれないメンタルが合格を手繰り寄せてくれるはずです。勉強は孤独との闘いかもしれませんが、我々タキプロメンバーは皆さんに最後まで寄り添う存在でありたいと思っています。
自分を信じて、最後まで駆け抜けてください!応援しています!
次回はMASAさんです。お楽しみに!
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