【1次、2次共通】 1次知識をどうやって事例問題の切り口に使うか?
皆さん、こんにちは!
月曜日担当の、はっしー@タキプロです(自己紹介はこちら)
梅雨特有の蒸し暑い日が続いています。受験生の皆さんは、体調を崩さないようにしてくださいね!
今回は、1次知識を事例問題(Ⅰ~Ⅲ)にどう活用するかのヒントです。1次試験では、経営コンサルに必要な知識や概念を知っているかが問われますが、2次試験では、知識を事例に即して適切に使うことが求められます。具体的には、知識を活用して、与件の状況分析や解答作成の切り口を複数、瞬時に頭に浮かべるよう自分のものにすること。実際のところ事例Ⅰ~Ⅲでは、企業経営理論、運営管理の中の限られた論点の中から問われるので、知識量としてはそれほど心配いりません。必要なのは、そうした頻出論点の使いこなし方を頭に刷り込むことです。
1次受験組は、「2次試験合格者の頭の中にあった全知識」(同友館)のような、2次に使う1次知識(1.5次知識)をまとめた本を、勉強の合間に目を通し、1次知識をどう使うかのイメージを掴んでおくとよいと思います。2次専念組は、過去問を解く中で、具体的に事例のどんな場面でどのような1次知識を使うのか、今の時期に時間をかけて復習しておくことが、本番の初見問題に対する時に必ず役に立ちます。
例えば、新規事業が成功するかどうか、あるいは成功するための留意点は何か、というタイプの問題が事例Ⅰでよく出題されます。H20年(食品加工メーカー)の第5問(=一般消費市場への新規事業展開が成功するかどうか)、H22年(砂糖商社)の第4問(=食品原材料以外の商材に手を延ばすべきかどうか)がそうです。
皆さんは、新規事業を評価せよと問われたらどう反応しますか?
一次知識の3C、5Fを使って、以下のような切り口を頭に浮かべましょう。
- 作れるのか(生産力、技術力)
- 余裕があるか(経営資源=人材、資金)
- ノウハウがあるか(既存業務とのシナジー)
- 売れるのか(販売先)
- 仕入れは大丈夫か(仕入先)
- 業界内競争は厳しいか
- 代替製品は容易に作れるか
- 社長の想いや経営理念と合致するか
H20年の第5問に当てはめてみると、上記の切り口のうち与件との因果関係から、販売チャネルの存在(ホテル・近隣スーパー)、既存事業とのシナジー(メニュー開発力、高品質、配送・保管体制)、生産余力(第3工場)、経営理念との合致、を使って解答が作れます。
他にも、事例Ⅱでプロモーション戦略を考える切り口として、パブリシティ、口コミ喚起、インターネット(HP、電子掲示板、ブログ等)、人的販売。
あるいは事例Ⅲで、特定の工程の内外作決定を検討する切り口として、品質、価格、納期、コアコンピタンス性の有無、等々。
1.5次知識は2次対策として重要なので、また機会を改めて述べたいと思いますが、まずは、「~と問われたら、~の切り口で」という論理の引き出しを、頭の中にいくつも作っていくイメージで、1次知識を見直してください!
最後に勉強会のお知らせです
タキプロ勉強会のお知らせ
【今後の予定(東京)】
・6/20(木) 19時~21時半 八丁堀区民館 題材:H21事例2&1次対策(経済学)
・7/7(日) 9時半~12時 京橋区民館 題材:H21事例3&1次対策(運営・法務)
・7/11(木) 19時~21時半 八丁堀区民館 題材:H21事例4&1次対策(財務)
・7/25(木) 19時~21時半 新富区民館 題材:1次試験直前!よろず相談会
・7/28(日) 9時半~12時 八丁堀区民館 題材:1次試験直前!よろず相談会
【出張勉強会 in 町田】
・6/23(日) 9時半~12時 まちだ中央公民館 題材:1次対策をやります。
*2次試験対策では、すべての設問を議論の対象とすることは時間の都合上できません。なるべく受験生の希望を反映するため、参加申し込み時にディスカッションをしたい問題をご記載いただければと思います。
また、題材の事例について事前に解答を作成し、5部程度コピーをお持ちください。
*1次試験対策は各回ごとに対象科目のよろず相談会を実施します。分からない項目や問題などを中心に進めます。可能であればお申込み時に分からない項目をご記載ください。
勝手ながら各回とも開催日前日の午前0時に申込みを締め切らせていただきます。
〆切後に参加を希望される方はメールにてお問い合わせください。
お問い合わせ先:takipro2010(あっと じーめいる どっと こむ)
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