【タキブロ+】知識を引き出す力を強化しよう byやっぽ

読者の皆様、いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
タキプロ13期のやっぽです。

先週末に一次試験を受けられた読者の皆様、本当にお疲れ様でした!
試験から一週間が経過し、自己採点で合格の感触を得ている方は勉強再開に向けて準備されている頃かと思います。


今回のタキブロ+も「二次試験対策の始め方」として連載します。
二次試験の勉強方法は多種多様です。自分に合ったやり方を色々と試せるこの時期に、是非本日の記事もご参考下さい!
(「タキブロ+」って何?という方はこちらもご確認ください!)



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■はじめに(自己紹介)

まず簡単に自己紹介をさせていただきます。

・ハンドルネーム:やっぽ
・年代/性別:30代/男性
・職業:金融会社の企画職
・住所:東京
・勉強方法:完全独学
・受験歴:一次試験2回、二次試験3回

ブログを書くのは今回が初めてです。
先日から連載している「二次試験対策の始め方」について、自分自身の失敗体験を振り返りながらおススメの勉強方法をお伝えしたいと思います!

やる気マンマン

是非最後までお読み下さい~!

■二次試験対策の失敗談

二次試験対策の始め方をお伝えするにあたり、まずは私の失敗談から書かせていただきます。


私の診断士試験の初受験は2019年度でした。
3年前のちょうど今頃、500点に近い点数で一次試験を突破することができ、やや浮ついた気持ちでおりました。


一次試験対策は過去問演習を中心に行っており、勉強量に比例して良い結果が出たことによって、

「自分の学習方法が間違っていないこと」
「これまでと同じように勉強していけば二次試験も難なく受かると信じていたこと」
このような感覚でいたことを今でもよく覚えています。


また、これまで他の資格試験でも、とにかく過去問を解きまくって合格を果たしてきたこともあり、
当時の自分は「試験対策=過去問演習」という思考になっていました。

過去問演習を信じるマン

過去問しか勝たん(確信)

…ということで、私の二次試験対策は過去問演習から始めました。


最初は、解答欄に何を書いて良いか分からずつかみどころがなかったものの、2週間程度の間、数をこなしていく内に与件文の読み方や解答の書き方等、二次試験特有のお作法が分かり始めてきました。(教材については、事例Ⅰ~事例Ⅲは市販の過去問集、事例Ⅳは全知全ノウを使っていました)


「このまま過去問をやり続けていけば、メキメキ力がついてくるぞ!」
…このように思っていました。

それから、8月下旬頃~二次試験当日の10月下旬頃までの間にどれだけの過去問に着手できるかをスケジューリングし、学習計画を立てました。

過去10年分を最低でも3回、直近の年度分は5回くらい解く計画を立てていたと思います。


その後、計画通り過去問を反復して解いていく中で、どの年度の過去問も”美しい”解答を書けるようになっており、過去問においては迷うことなく沢山のキーワードをふんだんに盛り込めるようになっていました。

自分の過去問の解答を眺めては、、

自惚れマン

なんて美しい解答だ。。(これは採点者も惚れるぞ…)←

と、思い込んでいました。

初見の問題を時間内に解けるか試したかった為、模試を会場受験で受けたりもしましたが、、

模試受けて満足してるマン

ちゃんと時間通り解答が書けたから良かったよね…!(美しい解答が書けていたし…!)←

と、時間内に解答欄を綺麗に埋められたことに満足していました。

模試の結果を見ては、、

開き直りマン

いやいや、採点基準がおかしいよね…!(それにあんま良い問題じゃなかったね…!)←

と、こんな感じで完全に勘違いを起こしておりました。(過去問はちゃんと解けてるし!という痛い勘違い笑)

そのような状態で試験当日を迎え、結果は合計215点で不合格。

箸にも棒にも掛からぬ結果で、これまで過去問をやり込むことで結果を出してきた自分にとっては受け入れ難い事実でした。

ここで一つ申し上げたいことは、過去問演習から勉強を始めることや過去問を中心に対策を立てることを否定するわけではありません。
多くの合格者の方が語るように、過去問演習は試験対策として欠かせない方法であることに間違いないと思います。

私の場合は過去問演習に拘りすぎたのがよくなかったのです

いくら過去問で自信を付けていても、それは解答の方向性を覚えていたり、盛り込むべきキーワードを知ってしまっているだけです。
私は、過去問演習に囚われすぎてしまったことで、以下のようなことが弱点になっていました。

①設問や与件文から知識や切り口を想起すること
②初見の問題に対応すること
③解答を分かりやすく書くこと

これらの弱点を克服することについて、今回は①②に関することを重点的に書かせていただきます。

これから初めて二次試験対策を始める方にもきっと役に立つ方法かと思います。


③については、二次試験対策の失敗談としてご留意いただければ幸いです。。
もしこれから、自分の解答に惚れ惚れしてしまうようなことがあればご注意ください。
二次試験の解答に”美しさ”など要りません。”分かりやすさ”、”読みやすさ”が重要です。(←当たり前)

つっこミン

自分の解答に自惚れた失敗談ってなんやねん!
そんなん聞いたことないわ~!

前置きが少し長くなりましたが、「試験対策=過去問演習」ではないことを痛感した一年目の失敗談でした。。
それでは次から具体的な対策に迫ってまいります~!

■二次試験に重要なこと(知識を引き出す)

私の場合、二次試験では一次試験の知識をあまり使わないという謎の先入観があり、設問や与件文から一次試験の知識に変換する能力が圧倒的に欠けていました。
過去問を繰り返す内に、何となくどの事例も解けている感覚に陥ってしまっており、一次試験の知識の使い方を身に付けていなかったのです。
設問や与件文を読んで、理論・知識・キーワードが想起できる能力を、二次試験対策の早い段階で身に付ける訓練をお勧めします。

二次試験でも一次試験の知識はバリバリ使います。
(使わない問題もありますが)


二次試験で合格点を獲得する為には、中小企業診断士に求められる理論や知識を正しく使いこなすことが重要です。
合格答案の多くは然るべき理論や知識を使って、加点要素となるキーワードをきちんと盛り込んでいます。


ここで重要なのは、初見の問題でも瞬時に知識やキーワードを引き出せるようになることです。
過去問の場合、一度解いてしまうと少なからず解答の方向性やキーワードが頭の中にインプットされますので、
2回目以降の演習では自ずと知識やキーワードを想起できてしまいます。


初見の問題を解く際に、知識に基づいた切り口やキーワードを瞬時に想起できるようになると、
問題を解くのがかなり楽になると私は3年目にしてようやく気付きました。
しかも、切り口やキーワードを瞬時に引き出す力を習得することができれば、
事例企業がどんな業種であっても怖くはありません。


中小企業診断士に必要となる理論・知識を使うということは、どの事例企業においても共通しており、解法のプロセスに大きな違いは無いのです。

三年目になって悟りを開いたマン

おごりを捨てて、心を改めるぞよ。。

■ここで知識の引き出し力をチェック

ここで、知識を引き出す力をチェックしてみてください。


以下の文言から瞬時に切り口やキーワードが浮かぶでしょうか?
切り口やキーワードが2、3つ想起できる程度で問題なく、必ずしも正確に答えられる必要性はありません。

(事例Ⅰ)
・機能別組織のメリット・デメリット
・事業別組織のメリット・デメリット
・アウトソースのメリット・デメリット
・非同族企業の組織的課題
・後継者の育成方法
・事業承継における留意点

(事例Ⅱ)
・自社ブランドの効果
・口コミ誘因施策の代表例
・人的販売のメリット・デメリット
・PB(プライベートブランド)のメリット・デメリット
・FCシステムのメリット・デメリット
・地域資源の代表的活用例

(事例Ⅲ)
・見込生産と受注生産の違い
・過剰在庫のデメリット
・資材在庫の必要性
・セル生産方式のメリット・デメリット
・多能工の育成方法

(事例Ⅳ)
・売上総利益率減少の代表的要因
・営業利益率減少の代表的要因
・固定費型(変動費型)企業の特徴
・財務レバレッジの定義・効果
・IRRの求め方(計算式)
・割引配当モデルの公式

一次試験を突破された皆様にとっては既にご存知の内容ばかりですので、じっくり考えればちゃんと答えが浮かぶと思います。
ただし、二次試験は時間との勝負の試験ですので、知識を引き出す為にじっくり考える余裕はあまりありません。
特定のワードや与件文の内容から、いかに素早く知識を引き出すか、これは次に紹介する学習法によって鍛えることができます。

■知識、キーワードを瞬時に引き出す為に

どのように勉強すれば知識を瞬時に引き出せるようになるか?

その答えは、”暗記カード”を使った学習法です。

市販の暗記カードを使って、前述のような内容を、質問と答えに分けて書きまくるのです。
一問一答式の質問形式にしてもよし、特定の単語からキーワードを想起する形式にするのもよし。作成方法は自由です。
そして、自作した暗記カードを持ち歩いてスキマ時間等にアウトプットの反復練習を行います。
一次試験で求められる知識は、少し考えれば思い出せるものが多いと思いますが、”暗記”と”瞬発的なアウトプット”を繰り返すことで、設問や与件文を読みながら瞬時に知識・キーワードに変換できる力が身に付きます。

実際に自作した暗記カードの一部です↓

(写真左:表面、写真右:裏面)

一次試験を終えたばかりの今なら知識も豊富だと思います。
また、二次試験本番まであと2ヶ月以上もありますので、これから多くの内容を暗記カードに転記できます。
私は事例Ⅰ~事例Ⅳまでで400枚を超えるカードを作成しました。
私の場合、作成方法は以下のような書籍から転記する形で行っていました。
”TBC速修テキストの抽象化ブロックシート”からの転記
”ふぞろい”で気に入ったキーワードを転記
”二次試験合格者の頭の中にあった全知識”からの転記

表面には設問文や与件文に書かれていそうなワードを、裏面には解答に用いるキーワードや切り口を羅列するのが効果的です。

(作成例①)
【表面】成果報酬制度のメリット
【裏面】若手社員や中途社員のモラール向上、人件費の変動費化

(作成例②)
【表面】組織管理上の課題ときたら(切り口)
【裏面】組織体制、組織構造、組織文化、人的資源

表面から裏面をめくる過程で、知識をアウトプットする思考が働きます。

繰り返し学習することで、単純に知識を暗記するということだけでなく、特定の文言から素早く知識に変換する能力が習得できるはずです。

暗記カードは今やアナログな勉強ツールですし、学生時代以来使ってこなかった方も多いと思います。(自分がそうでした)
ただし、暗記カードを侮ることなかれ。価格は安いし、持ち運びにも便利です。
合格年度、私が受験会場に教材として持っていったのは自作した暗記カードのみです。
移動時間や休憩時間に読むファイナルペーパーとしても使えます!

また、暗記カードに直接書き込むことで、書く練習にもなります。(字を綺麗に早く書く練習、漢字の確認、端的にまとめる練習 等)

暗記カードマン

暗記カードを購入の際にはネットでまとめ買いするとお買い得ですよ~!

■おわりに

いかがでしたでしょうか。
自分の失敗談を振り返りつつ、合格年度に自分が注力した学習方法のご紹介をさせていただきました。

繰り返しになりますが、過去問演習が重要なことに間違いありません。
ただ、私のように闇雲に過去問を解きまくって、その出来上がった解答に満足感を得てしまうと、
初見の問題を知識に変換する能力がスッポリ抜け落ちてしまいます。
決して私と同じ失敗をしないようご注意ください。

時間はまだまだあります!これから自分に合う学習方法を探していかれると思いますが、

一次試験を終えたばかりの今こそ、二次試験にも必要となる知識の棚卸を始めましょう!

これからも引き続き応援しております!!

次回のタキブロ+「二次試験対策の始め方」はすーさんの登場です!
お楽しみに!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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