【タキブロ+】とあるストレート合格者の短期決戦型二次試験対策 byよっしー

読者の皆様、いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
タキプロ13期のよっしーです。

まずは一次試験、大変お疲れさまでした!一次試験から10日ほどが経ち、徐々に二次試験に向けて対策を再開or開始している方も多いのではないでしょうか。
今回のタキブロ+は「二次試験対策の始め方」を7日間に渡り集中連載します。
(「タキブロ+」って何?という方はこちらもご確認ください!)

この記事を読んでくださっている皆さんのなかには、

「なんとかストレート合格目指しているけど、二次試験対策はこれから…」

という方もいらっしゃるかもしれません。
今日は、令和3年度中小企業診断士試験にストレート合格した私の二次試験対策についてお話ししたいと思います。

同じような境遇の方に、少しでもお役に立てれば嬉しく思います。



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■まずは自己紹介

タキプロブログを書くのはこれが初めてなので、簡単に自己紹介です。

ハンドルネーム:よっしー
年代/性別:30代半ば/男性
職業:某インフラ企業の海外事業部門で法務財務業務に従事
住所:東京
勉強方法:一次試験は通信教育(Studying)、二次試験はほぼ独学
受験歴:一次試験1回、二次試験1回
勉強時間:一次試験約1000時間、二次試験約300時間
二次試験の得意/苦手科目:事例II/事例IV

■診断士試験受験のきっかけと一次試験までの勉強スタイル

受験のきっかけ

私が中小企業診断士の資格取得を目指すことにしたのは、2020年の夏。

世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、自分自身の業務量が目に見えて減っていき、これまでのような海外事業展開は望めないのではないか…という先の見えない不安感を抱えていた私は、

「このまま何もしないのはマズイかもしれない・・・」

と思い、何か自分自身に「箔を付ける」ためにも難関資格を目指すことにしました。
中小企業診断士試験は、経営に関係する知識を幅広く勉強できること、当時から苦手意識を抱いていた財務会計や経済学分野の強化にも資することなどから、最終的に受験を決めました。

中小企業診断士試験は範囲が膨大ということもあり、複数年度受験を目指す方も多いですが、私は資格取得を決めた時からストレート合格を狙っていました。

相当難しいということは理解していましたが、試験は1年に一度のみ。
極力早く資格を取得し、自分の将来の選択肢を増やしておきたかったのと、自分の性格上長期間にわたる勉強は挫折するのが目に見えていました。
なので、自分が試験に合格し、中小企業診断士として活躍している姿を想像(妄想?)しつつ、最小期間で最大の効果を発揮できるよう集中して勉強し、自分のモチベーションを高めていました。

一次試験対策に全振り

「まずは一次試験に合格しなければ、二次試験に進むことはできない。それなら今は全力で一次試験通過を目指そう!」というマインドセットのもと、私は一次試験に合格するまで、ほぼ二次試験対策をしていませんでした。


「え、こんな人いるの???」

というツッコミは甘んじて受け入れます(笑)。でも、こんな人もいるんです。

苦手としていた財務会計は二次試験の事例Ⅳにも関連するということで、他科目に比べて重点的に問題演習を繰り返していましたが、二次試験を意識した対策はほぼ皆無でした。

一次試験直後からの二次試験対策

一次試験直後からの情報収集と試行錯誤を繰り返すなかで築き上げた私の二次試験対策は、以下の通りでした。

■私の二次対策 (1)情報収集編

①情報収集

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」

”孫子”の一節より

という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

敵の実力と、自分の実力と、両方をきちんと知っていたら、戦において負けることはない

という意味の有名な言葉です。
この言葉よろしく、一次試験が終わった日曜日の夜、ビール片手に情報収集を開始しました。

情報収集の重要性については、他のタキメンがブログでも書いている通りなのでそちらもご覧いただければと思います。
私は、

  • 通信教育(Studying)の二次対策講座
  • 各種予備校の二次試験関連ページ
  • 「中小企業診断士 二次試験」でググる
  • Twitter
  • Youtube

などをフル活用して情報取集を行いました。この情報収集の過程で、このタキプロの存在や、その他の受験生支援団体の存在に気づけたのはとても大きな収穫でしたし、二次試験対策に必要な書籍にも目星をつけて、翌日までに確保をすませることができました。


②実際に問題を解いてみた

続いて、実際に問題を解いて試験を知ることが大事だ…ということで、令和2年度の事例Ⅰ〜Ⅳを、80分の時間制限も意識しながら一度解いてみました。解いたあとの正直な感想は・・・

絶望・・・(笑)

一次試験では着実に点数を重ねることができたのですが、はじめての二次試験問題には戸惑い、苦しみました…。

「こんなんで二次試験合格できるのか・・・??」

と絶望しましたが、なんとかストレート合格してやる…!!という強い意志のもと、どうすれば合格レベルの答案にたどり着けるか試行錯誤しました。

■私の二次対策 (2)事例Ⅰ〜Ⅲ編

①自分の解答と、「高得点解答」との違いの洗い出し

自分にとって、ふぞろいやネット上に公開されているいわゆる「合格者の答案」に近づくことが合格への近道だと考えていました。
なので、自分の答案はそれら「合格者の答案」と比べて何がダメなのか。何が足りてないのかを洗い出すことにしました。

そこでわかったのは、

  • 問題文の条件に沿った解答になっていない
    (例:課題は何か、と問われているのに問題点を列挙している、等)
  • そもそも問題と課題の違いを理解できていない
  • 与件文から要素を抜き出しているだけになっている
  • 助言すべき問題にもかかわらず、一次知識の試験で得られた知識を踏まえた助言内容が書けていない

    などなど

さまざまなダメな点が見えてきました。目指すべきところに対する自分の答案のレベルの低さを実感し、絶望したことを思い出します。

②一次知識の二次知識での「使える化」

適度に絶望しつつ限られた時間を有効活用すべく、タキプロ等受験生支援団体のブログを読み漁っていました。

すると、やっぱり同じような点で苦労していた先輩は多かったようで、問題と課題の違いを丁寧に解説いただいている記事、各事例ごとにどういう対策をしてきたかをわかりやすく解説されている記事等、本当に助けられました。

そのなかでも、特に自分に足りていないなと思ったのが、

一次知識を二次知識で使えるよう整理・準備をすること

でした。

高得点答案と自分の答案とを見比べてみると、いわゆる診断士試験で学んでいる知識の観点からの記述が圧倒的にできていないことに気づいたんです。事例ごとに例示すると…

  • 事例Ⅰ:「さちのひもけぶかいねこ」を意識した課題・助言内容を書けていなかった
  • 事例Ⅱ:「ジオ・デモ・サイコ」「誰に、何を、どのように+効果」を意識できていなかった
  • 事例Ⅲ:「生産管理は生産計画と生産統制」から構成されることや、生産管理と生産性向上(5S、3S)は別論点であることが意識できていなかった

などなど、出てくる出てくる。。


ということで、一次試験知識を二次試験でも使えるよう、自分なりに整理をすることにしました。
いつでも、どこでも見返せるように・・・ということで、私はiCloudのメモ帳に入力することにしました。
(iCloudで同期しておけば、PCでも、iPadでも、iPhoneでも閲覧・編集できるので一次試験のファイナルペーパー作る時から重宝していたんですよね。)

整理の方法は、例えばこんな感じです↓(文字が汚い・・・ご容赦ください笑)

手書きの方が整理しやすいと思ったら、紙に書いてそれをメモに取り込み、いつでもみれるようにしていました。

二次試験対策のネックの一つとして、スキマ時間の活用が難しいことが挙げられると思います。
こういうまとめ作業であれば、スキマ時間を活用できますし、作成したメモをいつでも見返し復習するのも僅かなスキマ時間を活用できます。
何より、ここで作ったメモが実質的なファイナルペーパーになりましたので、別途作成する時間が省けたのは時間短縮効果が大きかったです。

整理をしていくなかで、「自分は本当に暗記しかしてなかったんだなぁ…」「一次試験と二次試験は使用するアタマの場所が違うんだなぁ…」と痛感しました。

このような知識の「使える化」をしつつ、問題演習も並行して実施しました。

③時間を意識した問題演習

問題演習の際、最初のうちはイメージを掴むためにも制限時間を意識せずに解いていましたが、比較的早い段階から「80分をどのように使うか」を意識した演習を心がけるようにしました。
本番まで実質2ヶ月程度しかないなかで、「80分の使い方を体に覚え込ませる」ことが重要だと思ったからです。

なので、問題演習の時間も積極的に確保すべく、事例Ⅰ〜Ⅲに関しては最低二日に1事例は解くようにしていました。具体的には、朝会社に行く前の80分で問題演習を行い、昼休みや退社後に復習。退社時間が遅い時は翌朝を復習時間に充てる、といった塩梅です。

普段、手書きでまとまった分量の文章を書く機会がある人は少ないんじゃないかと思います。そんな現代人にとって、限られた時間の中で考えをまとめ、手書きで文章を構成するのは相当負担が大きいもの。慣れないうちはびっくりするほど手が疲れますし、書くのにはある程度時間が必要で、あっという間に30〜40分経っていることもありました。

なので、私は自分の文字を書くスピードを踏まえて、最後まで書き切るために必要な80分間のタイムスケジュールを構築し、実践する中とブラッシュアップを繰り返しました。

最終的に見えてきた自分のカタチは…

  • -4分:名前と受験番号を書く(←超重要!)、設問把握をする
  • -10分:与件文を通読。概要把握
  • -20分:与件文精読、マーカー使ってどこの要素がどこの問題に活用できるか色分け
  • -40分:回答骨子作成
  • -80分:回答骨子をベースに答案を作成

こんな感じです。

読むのに時間がかかる人、書くのに時間がかる人はそれぞれだと思いますが、私は(中身をどれだけ理解できているかは別として笑)文書を読むのは比較的早い方なのと、書いていると頭が活性化する人間なので、時間のかかる答案作成に多く時間を配分しました。

④がっつり復習

問題演習の後は、2〜3時間をかけてじっくり復習しました。復習にあたっては、常にふぞろいやネット上の高得点解答との違いを意識し、自分の解答には何が足りてなかったのか。何があればもっと良くなるのか、を意識するようにしていました。

つまり、

①自分の解答と、「高得点解答」との違いの洗い出し

②一次知識の二次知識での「使える化」

③時間を意識した問題演習

④がっつり復習

を繰り返すことによって、ブラッシュアップを少しずつ繰り返していた、ということになります。

事例によっては、2回3回と繰り返し解いたものもありましたが、毎回解いて終わりではなく、解答の要素に何が足りなかったのか、どうすれば合格答案に近づくのかを常に意識していました。

徐々に高得点答案に近づいている感じが持てたことは、モチベーション維持と自信向上に大きな意味があったと思います。

■私の二次対策 (3)事例Ⅳ編

すでに述べたように、私は財務会計が苦手分野でしたので、事例Ⅳは鬼門以外の何物でもありませんでした。

令和2年度の事例Ⅳを早々に解いたものの、こちらも惨憺たる結果になりました(苦笑)。

まずは基礎から固めなければ…ということで、一次試験翌日には入手を済ませていた「中小企業診断士2次試験事例IVの全知識&全ノウハウ」を3回回すことで基礎固めすることを優先しました。

基礎固め…といいつつ、最初のうちは驚くほどに問題が解けませんでした。そもそも解法がわからないのもありましたが、圧倒的に計算ミスが多く、正直自暴自棄になっていましたが、

泣いても笑ってもあと2ヶ月ちょっとしかない!!

と自分を奮い立たせ、解法を身につけ焦らず落ち着いて電卓を叩けるようになるまでひたすら繰り返しました。

全知全ノウを何度か繰り返し解いていくうちに、最初はあんなに解けなかった問題が徐々に解けるようになってきました。

事例Ⅰ〜Ⅲは5年分程度を繰り返し解いていましたが、事例Ⅳだけは10年分以上解いていたと思います。試験1週間前には、概ね過去問ベースで60点以上取れるようになっていたので、手応えと自信を感じて試験当日を迎えることができました。

■私の二次対策 (4)スキマ時間活用編

二次試験対策をしていた2021年9月〜11月上旬は、ちょうど業務繁忙期と重なってしまいました。プロジェクトものの仕事なので、繁忙期を自分でコントロールできないんですよね…。

少しでも長く試験対策するために、スキマ時間の有効活用は常に意識していました。具体的には、

  • 往復の徒歩時間やジムで筋トレしている時にYoutubeで一問一答や講義を聞き流す(”ダンシくんのサブノート_中小企業診断士合格Channel”には本当に助けられました)
  • お昼休み、食事をしながら設問解釈の訓練をする(5分間と時間を決めて、設問だけをみてどのような答えが考えられるか検討)
  • 「見える化」したメモのチェック

などで、スキマ時間も隈なく活用していました。

■おわりに

ここまで、私の短期決戦型勉強方法をお伝えしてきましたが、あらためて振り返ると

”当たり前”と思うことを、当たり前のように愚直にこなす

ことで自分は合格できたのかな、と思います(当然、問題との相性や、当日の体調等、さまざまな要因が重なりあった結果でもあるわけですけどね)。

対策の方法も、解答の内容も人によって不揃いなのが診断士の二次試験です。色々な情報を集めて試行錯誤するなかで、それぞれにあった対策を試してみてくださいね!

さて、7日間にわたって集中連載してきた「二次試験対策の始め方」は、今回が最終回となります。
みなさんにとって、少しでもお役に立てたのであれば、執筆者一同こんなにうれしいことはありません。

次回のタキブロ+はタキプロのリーダー達が一堂に会する「Leaders’meeting」です。
お楽しみに!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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