タキプロ的おすすめ書籍「タフ&クール」
こんにちは!ふくまにあ@タキプロ九州です
早いもんで6月に入りましたねー。今年も半分過ぎる前になんか成し遂げねばっ! なーんて思ったりする今日この頃、みなさまいかがお過ごし?
ささ、
さっそく今週のおすすめ書籍をご紹介しましょうね「ラフ&クール 長谷川耕造」です。
- タフ&クール―Tokyo midnightレストランを創った男/長谷川 耕造
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
この本は、九州に住むふくまにあでも聞いたことのある70年代オープンの有名レストラン、「ゼスト」「ラ・ボエム」「モンスーン・カフェ」を作った長谷川耕造さんの半生を書いたものです。
以前ブッシュ大統領が来日した時に小泉首相と会食した場所が、長谷川さんのグループ店のひとつである「権八」だったそう。この「権八」は、タランティーノ監督の「キル・ビル」でモデルになったようですね。
そんな飛ぶ鳥を落とす勢いで成長してきた長谷川さんの会社ですが、不況が続き震災も起こった現在ではどんな戦略を取っているのでしょうか。
この本が書かれたのは2000年で、レストランは多店舗展開の真っただ中のようです。
長谷川さんの生い立ちから学生時代、結婚離婚、レストランの開業、開業してからの失敗と成功について余すことなく率直に書かれているのですが、「チャレンジが生きがい」と語る長谷川さんらしく、仕事もプライベートも次々と新しいチャレンジに飛び込んでいきます。
その様子は失敗や苦悩を含めとても正直で(下ネタまで!)そこいらの小説よりおもしろくて一気に読了できます
内容では、特筆すべき部分として人材育成の特殊さがあるでしょう。
長谷川さんの会社は、人事に関して完全実力主義で、なんと賞与昇給昇進も自己申告制。申告しない者は自信のない、それだけの者とみなすようです。
野心あふれる従業員たちを究極まで切磋琢磨させるのが長谷川流人材育成術です。
そんな長谷川さんは、
さまざまなかたちで、ぼくは優秀な社員たちにより大きな夢を現実化して、与え続けなければならない。
と書いています。
長谷川さんは少々無理をしてでも夢を見続けなければならないと決心しているようです。
これはふくまにあもとても感じるところで、経営者の一番の仕事は社員が描く以上の夢を見せることではないかと思っています。そうしないと優秀な人材からやめていきますよね。
そして後半には数人の社員のインタビューが書かれているのですが、ここにも会社と従業員の関係が見えています。社長にはしょちゅうこの野郎と思っている。
ただ、この野郎と思わないで社長の下に行ってしまう人間はうちの会社には向かない。
自分自身をしっかり持っていないと、彼に食われますよ。
社長も勉強したいんだから。
会社組織に残る最大の理由は、自分を磨きながら勉強できて、給料がもらえること。
長谷川さんと社員との関係は、お互いが緊張感を持って対峙していると感じます。 - まさに生きた経営学の書と呼べる1冊です
6月の勉強会案内です
6/4(月) 横浜
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