タキプロ的おすすめ書籍「会計ドレッシング」
タキプロ絶対合格 2次多年度生向けセミナー
6月15日(土)13:30~16:30 (懇親会17:00~)
お申込はこちら
みなさん、こんばんは。
本の問屋の営業マン!!みにぽこ@タキプロです。
GWはいかがお過ごしでしたか?
私は書店さんの改装作業で、ほとんど書店で過ごしました・・。
本の森の中にいると、「ああ、まだこんなに読みたい本がある!!」って焦って本を加速度的に読んでしまい、今月は本代で破産しそうな有様です。とほほ。
と、いうことで、今週は事例Ⅳ的に財務会計のお話をピックアップ!
今回はむしろ合格後に役立つお話かもしれません。
東洋経済新報社 「会計ドレッシング」
ISBN:978-4-492-60209-6
「ドレッシング」というのは会計用語で「粉飾」のこと。
この本は実際にあった「会計粉飾・横領(ドレッシング)」の手口を紹介し、会計士など財務担当者に対して、こういうところに着目して粉飾が行われていないか、確認するんですよ、とポイントを紹介しています。
ドラマ仕立てで紹介されているので、「このぐらいは大丈夫なはず」なんて気軽に始めた循環取引がのっぴきならないところまで行ってしまう「広島ガス」の話には、もしかしたら私でも不正会計に知らず知らずに関わってしまうのでは?という恐ろしさを感じました。
他にも紹介されている企業は、どれも一流どころ。ノリタケ、近鉄、メルシャン、本田技研工業・・・。
えっ?不正会計ってよっぽど問題のある悪徳企業でしか起こらない問題なんじゃないの?そんな風に感じていた私には目からうろこ。
内部統制が出来ていないと、どんな大企業でも「不祥事」は起こってしまうんですね。
とは言え、著者の村井先生(会計士)は、「不正会計が行われる頻度からすれば、中小企業のほうが多いのでは?」と書いています。オーナー会社は放漫経営や一族の私費流用が行われていたとしても不正会計が表に出てこないことが多いですから・・。
みにぽこの実家は昔、いろいろ会社を経営しておりました。
子どもだったので、会社の中身なんて全然知りません。それでも会社が危ない時には、ちゃんとそういう危機感を感じました。母がご飯を抜いて食費を浮かしたり、父が万が一の時のために、ペーパー上で母と離婚したり・・。(あとで再婚してます(笑))
中小企業が資金繰りで苦しむ姿は、本当に痛いほど身近に感じます。
「不正はよくないよね」って正論言うのはカンタン。でも、「どうしてそうなっちゃったのかな?」ってとこまで考えてみないと、また同じ罠にはまってしまうのではないでしょうか。
不正をしない、させない、きちんとしたルール作りが会社を、社員を救うのです。
2011年5月、帝国データバンクの公表によると、2010年度に不正会計を含むコンプライアンス違反が認められた負債額1億円以上の倒産案件は合計115社、負債総額2兆6000億円。
この調査では倒産を伴うコンプライアンス違反事例の原因のトップは「粉飾」40社。役職員による「横領」8社を合わせると41%が不正会計が原因で倒産したことになります。
このデータで集計された倒産企業の従業員数は7,834人。不正会計によってこれだけの人が路頭に迷うのです。
私は「財務会計」が大の苦手で、今でも克服したと言い難いんですけど、この本を読んでもっと勉強しなくては!と強く思いました。
「ルールは味方してくれることは少ないが、知らないと巨大な敵になる」
財務知識こそ、中小企業を守る盾かもしれません。
そう思えば、事例Ⅳもやる気出てきますよね♪
それではみなさん、本は本屋さんで買ってね。本屋さんを盛り上げるミニ運動、頑張ってまーす♪
——————————–
タキプロ勉強会のお知らせ
【今後の予定(東京)】
・5/19(日) 9時半~12時 京橋プラザ区民館 題材:H22事例2&1次対策
・5/23(木) 19時~22時 八丁堀区民館 題材:H22事例3&1次対策
*2次試験対策では、すべての設問を議論の対象とすることは時間の都合上できません。なるべく受験生の希望を反映するため、参加申し込み時にディスカッションをしたい問題をご記載いただければと思います。
また、題材の事例について事前に解答を作成し、5部程度コピーをお持ちください。
*1次試験対策を希望される方は、参加申し込み時に対策をしたい科目と、どのようなことをしたいかを簡単にご記載ください。
====================
皆様の応援がタキプロの原動力となります。
ぽちっと押して、応援お願いします♪