タキプロ的おすすめ書籍「財務3表一体分析表」

みなさん、こんばんは。

本の問屋の営業マン!みにぽこ@タキプロです。

本の問屋の仕入れはもう年末年始の手帳商戦ですが、書店店頭は夏商戦真っ盛り。夏と言えば名作文庫!3社が装いも新たにしのぎを削る季節です。パンダを捨てて文学色を出したS潮社。派手なPOPと表紙で勢いのK。まさかのAKB便乗S英社。見逃せない戦いです。

みなさんだったら、どうやってこの「夏の文庫」を売りますか?

わざわざテキストを開かなくても、日常生活の中に「中小企業診断士としてモノの考え方」のヒントは転がっています。

買物しながら「このお店をもっと良くするには?」とか「お客少なそうなのに、収益構造はどうなっているのかな?」とか想像するだけで楽しいですよね。テキストを表面的に覚えるよりも、近所のお店に例えるとこれはこういうことなんだな、って具体化して覚えるほうが楽に頭に入りませんか?ぜひ、日常生活に取り入れてみてください。

 

さて、今週は事例Ⅳ・財務のテーマでのご紹介です。

 

 

 

 

 

朝日新書「財務3表一体分析法」

ISBN:978-4-02-273204-3

 

みなさんは財務得意ですか?財務は得意・不得意が大きく分かれるところ。

ただ言えるのは「財務が出来ないと合格は難しい」ってことです。ちなみに私は財務が超苦手。でも、最終的には「克服」にまで至らなくても、1次で60点は取れるまでになりましたし、2次も模試では平均やや上ぐらい点が取れるようになりました。

点が上がってきた理由は1つ。

細かい理屈じゃなくて「ざっくりイメージを先につかむ」ようにして勉強すること

勉強し始めたときは、「財務は積み上げ科目」の意識が強くて、最初の問題から1つずつわかるまで次に行かないような勉強方法でした。1次は40点行くかどうか、2次模試で8点だったこともあります・・。本当に「全く手も足も出ない」状態ですね。

私のような財務を苦手とする方におすすめするのがこの本です。

ちょっと刊行が前になるので、データは古いのですが、財務諸表の考え方を学ぶにはまさに最適の本。

著者の國貞先生は財務の勉強で大切なのは3つと述べています。

①   細部の勉強ではなく、常に全体像を意識する

②   数字ではなく、イメージで理解する

③   反復練習をして理解を深める

「全体像」「イメージ」「繰り返し」によって初心者でも財務諸表が身近に感じられるようになってきます。財務諸表を見るだけで頭が重くなってくる、私のようなタイプの人間でも、身近な企業の財務諸表を取り上げて検討しているこの本は、興味をもって最後まで読むことができました。

 

マツダはトヨタ・三菱とどう違うのか?吉野家とすき家。三菱商事と三井物産。パナソニックとソニー。同業他社比較はもとより、業界平均と当社比較や期間比較など、財務諸表を比較・分析することで、企業の問題点・課題が見えてきます。

「会計の初心者は、財務分析をしたら即、会社の良し悪しがわかると思っています。確かに、債務超過になっているかどうかとか、効率的に経営できているかどうかなど、財務諸表から良し悪しがわかる点もあることは事実です。しかし、財務分析をして見えてくるのは実は「経営者の意思」なのです。」

無借金経営型:パナソニック・吉野家など

本業成長型:マツダ・伊勢丹シャープなど

M&A拡大型:ソフトバンク・ゼンショーなど

投資家型:三菱商事・三井物産など

金融事業進出型:トヨタ・日産・ホンダ・ソニー・楽天など

事業再建途上型:三菱自動車・三洋電機など

財務諸表には企業の戦略が如実に表れています。そう考えると、興味も出てきて財務の勉強も苦じゃないですよね。

 

それでは皆さん、本は本屋さんで買ってね。

本屋さんを盛り上げるミニ運動、頑張ってま~す。

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タキプロ勉強会のお知らせ

【今後の予定(東京)】

・7/11(木) 19時~21時半 八丁堀区民館 題材:H21事例4&1次対策(財務)

・7/25(木) 19時~21時半 新富区民館 1次試験対策(相談会)

・7/28(日) 9時半~12時 八丁堀区民館 1次試験対策(相談会)

*2次試験対策では、すべての設問を議論の対象とすることは時間の都合上できません。なるべく受験生の希望を反映するため、参加申し込み時にディスカッションをしたい問題をご記載いただければと思います。
また、題材の事例について事前に解答を作成し、5部程度コピーをお持ちください。
*1次試験対策を希望される方は、参加申し込み時に対策をしたい科目と、どのようなことをしたいかを簡単にご記載ください。

お申込みはこちらから

勝手ながら各回とも開催日前日の0時に申込みを締め切らせていただきます。
〆切後に参加を希望される方はメールにてお問い合わせください。
お問い合わせ先:takipro2010(あっと)gmail.com

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