【文具研】2次試験は文具選びから始まる! byよんてん
受験生の皆さん、こんにちは。
タキプロ14期のよんてんと申します。
ユニット「タキプロ文具研」メンバーとして、あっささんに続き、第2回のブログをお届けします。
「タキプロ文具研」は、勉強方法や解法ノウハウとは別に「道具のアプローチから受験生の合格率を1%でも高めていく」という考えで発足した新しいユニットです。タキメン14期から13名のメンバーが所属しています。※2023年8月現在
道具の面からもう一歩合格に近づくために(また時には勉強の息抜きとしても)お役に立てれば幸いです。
■はじめに
私には「我ながら受験生の中でもレアだったんじゃないかな?」と思っている文具絡みの逸話が2つほどありまして。
1つは「2次試験でボールペン8色+マーカー7色の計15色を使い分けていた」こと。
もう1つは「持ち込む時計について診断士協会に電話で問い合わせて確認したこと」です。
これらのレア(?)な経験を公開することで、皆さまにとって何かしらの参考になれば幸いです。
■これだけは言わせて! お気に入り電卓
・・・と、本題に入る前に、私のお気に入りの電卓を紹介させてください。
キャノン 電卓 12桁 卓上サイズ 時間計算 千万単位機能 HS-1220TUG グレー
こちら、少し大きめサイズで持ち込みOKか不安だったので、同シリーズの1サイズ小さいタイプも購入して、念の為に2つとも試験会場に持ち込み、机の上に置いてました。
「CASIO」「SHARP」の二大電卓メーカーと比較して、なかなか影の薄い「Canon」製。ですが、私は簿記の勉強をしていた時代から愛用しており、仕事でもこちら一択です。
こちらの電卓、何がお気に入りって、他の電卓には無い [万] [千] ボタンの存在に尽きます! 例えば「xx千万」と入力したければ [xx] [千] [万] で、「y億」なら [y] [万] [万] で入力できちゃいます。 [0] [00] ボタンと比較して、大きな数でも単位を間違えず直感的に入力できますし、単純に入力スピードも速くなります。
日常的に慣れ親しんだ電卓が無い電卓初心者には、ぜひオススメの逸品であります。
■ボールペン+マーカー全15色の使い分け戦略
さて、本題に入ります。
使用したのはボールペン8色+マーカー7色と書きましたが、ボールペンは4色ボールペン×2本で済みます。
私のチョイスはこちら。
PILOT 消せる多色ボールペン『フリクションボール4』透明ボディ
フリクションボールペン0.38mmの4色タイプ。
定番「黒・赤・青・緑」タイプを持ち込んだ方は多いと思いますが、私はそれに加えてもう1本、こちらの透明タイプ(通常は芯と同じ色が塗ってあるノック部分も透明な本体)を持ち込みました。こちらの良いところは、全20色という非常に豊富な替え芯から好みの4色を選んで、自分だけのオリジナル4色ボールペンが作れてしまうところです。文具好きとしてはついマニアックな色を選びたくなってしまいますが、珍しい色を選ぶと見分けが付きにくい恐れもあるので、文具店の試し書きコーナーで実際に比較して選んでください。
これに加えて、マーカー(こちらもPILOTのフリクション)も7色ほど使用して、非常にカラフルな問題用紙を作成しておりました。
もちろん、これほど多数のペンを使い分けることで、持ち替えによるタイムロスは発生します。ではなぜ、1分1秒を争う2次試験においてそんな面倒なことをしていたのかといえば、それは持ち替えのタイムロス以上にメリットがあるからに他なりません。
そのメリットとは「チェックしたキーワードが問題用紙のどこにあるか」 「それをどの設問に対して解答に使用したか」を瞬時に把握できることです。自分で何度も過去問を解きながら試行錯誤した結果、こちらのメリット(時間短縮効果)の方が総合的に優れていると判断しました。お見苦しいながら本番での見本を公開いたしますが、このように、まさに一目瞭然となります。
非常に強いプレッシャーの掛かる2次試験本番において、「あのキーワード、確かにチェックしたはずなのに、どこにあるのか見つからない・・・」なんて事態に陥ってしまうと、パニクってしまいドツボにハマってしまいかねません。ですが、この方法を使えば、もちろん下準備の時間は通常より掛かってしまいますが、そういったパニックには絶対に陥りません。
ポイントとしては、どんな場合にどのペンを使うか、このルールを無意識レベルで身体に覚えさせないと、ペンの持ち替えによるタイムロスがとんでもないことになってしまいます。
私の場合は、こんなルールで運用していました。
①「SWOT」はボールペンの赤青(S:青実線/W:赤実線/O:青波線/T:赤波線)、社長の想いなど重要箇所は緑で下線を引く。
②各設問で使いそうな箇所にボールペンでざっくり下線を引く。
設問ごとに虹の色順(問1:ピンク/問2:オレンジ/問3:緑色/問4:水色/問5:紫色)
※SWOTで使う赤青はピンクと水色に置き換え。大事なのは黄色を飛ばすこと。
黄色はそもそも見づらい色ですが、特に診断士の問題用紙で使われている紙質に合わず、全然見えないので注意してください!
③骨子作成では、ボールペンと同じ色(SWOTは赤青、その他は設問ごとに虹の色順)のマーカーを使用。ボールペンで下線を引いた箇所から、実際に解答で使う文節やキーワードにマーカーを引いてアルファベットを振り、そのパーツを組み合わせながら骨子を作成していく。メモや下書きも設問ごとに色分けすることで一目瞭然となり、心なしか頭の中も整理される気がします。
正直、マーカーまでは使う必要ない気もします。特にマーカーはフリクションだとノック式が存在せずキャップ式で、1色あたり1本のため、持ち替えタイムロスはそれなりに発生します。私は無意識下で持ち替え作業を行いながら、頭の中で骨子をまとめていくという技を使ってましたが(笑)、そこまでする必要は無いとも思います。
一方、ボールペンは4色1本で済むため、2本持つだけで8色も使えるのはタイパが良いです。こちらであれば、無理なく導入できるかと思いますので、ぜひお試しください。
■デジタル(卓上)・アナログ(腕時計)併用がおすすめ
1分1秒を争う2次試験本番。腕時計をチラチラと見る時間も、チリも積もればで意外と馬鹿にできないタイムロスになります。
そのため、試験会場には卓上時計を持ち込もうと決めたのですが、ここで問題が。(電卓など他の持ち物もそうですが)試験要項に書かれた持ち込みOKの時計の規格が、非常に曖昧な表記で、何が良くて何がダメなのかハッキリしないんです。
ネットで検索して調べてみても(当たり前ですが)情報自体が非常に少なく、たまに情報があっても、試験要項の表現が毎年微妙に変わっているため、今年も確実に持ち込めるのか不明・・・。
しばらく悩んでいたのですが、もう分からないことは直接聞いてやろうと、診断士協会に電話して直接確認しました。すると、(失礼ながら)意外にも非常に懇切丁寧な対応をしていただき、こちらが持ち込みたい時計のメーカーや型番を聞かれ「これであれば持ち込んで問題ないです」とお墨付きをいただきました。
これで皆さんが我も我もと問い合わせの電話を入れるようになったら協会の業務を増やしてしまいそうなので(笑)、私がその時に確認した内容を記しておきます。(とはいえ、試験要項は毎年変更の可能性がありますので、必ず自己責任で!)
・アナログでなくデジタルでも良い
私は、瞬時に残り時間を把握できるデジタルの卓上時計を持ち込みました。
・アラーム機能が付いていても良い
音が出る時計は持ち込み禁止の表記でしたが、機能をOFFにしていれば問題ないそうです。
但し、くれぐれもOFFにするのを忘れて、うっかり本番で鳴らしてしまわぬよう!
・カウント機能が付いていても良い
こちらも表記上は禁止されていましたが、アラームと同様に機能を使用しなければOKです。
私が協会に具体的な型番を聞かれてお墨付きをいただいた時計は、具体的にはこちらの2つです。
MAG(マグ) デジタルタイマー 消音 ベンガ君 時計 リピート機能 音量調節 ライト付き 学習 向け TM-604WH
私が過去問演習で使用していたタイプで、過去問演習にはこちらのカウントダウン機能を使用するといい感じです。
MAG(マグ) 置き時計 デジタル 小型 クリアタイム バックライト付き ホワイト T-762WH-Z
本命の見た目が完全にタイマーなので、ダメだった場合に予備として使えないか、と当たりをつけていたタイプが下です。
結局、これも念の為に2つ持ち込みました。我ながらやりすぎだと思ってます(笑)
ちなみに、この時計にも一点だけ不満があって、できれば秒単位まで表示されるものが良かったのですが、どうしても全ての条件が揃う時計を見つけられず・・・最後の1分だけは腕時計の秒針を確認しました。
■おわりに
いかがでしたでしょうか。
私もこれまでいくつかの資格試験を経験してきましたが、これほど戦略的に文具を選ぶ必要がある試験は、中小企業診断士以外にありませんでした。
「弘法筆を選ばず」とも言いますが、弘法ではない凡人の我々は、ぜひとも筆を選びまくって、合格の可能性を1%でも上げていきましょう。そして何より、お気に入りの文具を使うことは、勉強のモチベーションを大きく上げてくれますよ。
私が普段愛用しているカヴェコスペシャル0.5(限定レッドカラー)は、通常タイプでも5000円を超える高価なシャーペンですが、初めて使った時はあまりの持ちやすさ・書き心地の良さに衝撃を受けました。現在は行政書士の試験勉強中ですが、こいつを使って勉強すると、今でも心がワクワクと弾みます。
(残念ながら、診断士2次試験では解答用紙の小さめなマス目でも文字が書きやすい、定番のオレンズネロ0.3を使いました。使いはじめは筆圧が強すぎて0.3mm芯を折りまくってましたが、そのうち力が抜けて使いこなせるようになりました。)
ぜひ皆さんも、自分に合った文具と使い方を選び抜いてください! そして文具沼の魅力にも気付いていただければ幸いでございます。
■お知らせ(セミナー告知)
最後に読者の皆さんにお知らせです。
8月20日(日)13:00~15:00、「二次試験スタートダッシュセミナー」
を開催します!
今回は二次試験を初めて受験される受験生に向けたセミナーとなっており、
・試験の全体の流れのご説明
・合格者によるオススメの勉強法等が聞ける「科目別座談会」
・個別のお悩みにお答えする「よろず相談会」
の構成で実施いたします。
一次試験から二次試験までの期間は2か月と少し、「いかにスタートダッシュを切るか」が非常に重要です。華麗にスタートダッシュを決めたい受験生の皆様、セミナー受講をぜひご検討ください!
下記、セミナー情報となります。
・日時:2023年8月20日(日) 13:00-15:00
・場所:Zoomでの完全オンライン開催
・参加費:無料
・定員:100名(先着順、50名枠追加!)
・申込期間:8月6日(日)-8月13日(日)
参加をご希望の方は、上のバナー、または以下の「こくちーず」リンクより申し込みをお願いいたします。皆様のご参加をタキプロメンバー一同お待ちしております!
参加申し込み「こくちーず」リンク
https://www.kokuchpro.com/event/9055fe834587e5f7adef6d604ac51f5d/
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最後にお知らせです 電子書籍でタキプロの本が4冊出ています!
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または超多年度合格者の思いに共感(あるいは涙)するのも貴方次第。
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