1点の差がもたらすもの byしんた

こんにちは。タキプロ13期のしんたです。
受験生のみなさん、2次筆記試験本当にお疲れ様でした。

試験から1週間ほど経ちましたが、手応えはいかがだったでしょうか。

私の1年目はあまりの手応えの無さに再現答案を作る気力がありませんでした。と言うより、問題用紙のメモを見ても何を書いたかさっぱりわからなかったので再現できなかったと言うのが正直なところです。そもそも、あまり手応えがなかった答案に向き合うのは精神的にきついですよね。いろいろな考えがあると思いますが、個人的には無理に再現答案は作らなくても良いと思います。

さて、今日は合格発表をどのように心の準備をして待つか、というお話です。



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■手応えはあった?

多くの合格者が口を揃えて言います。「受かると思ってなかった」と。

ほんとかよー!?って思いますよね。

私は常々「50点の感触で合格できる説」を唱えてきました。

本番の試験は全員が初めて見る問題なので、これまで何度も解いてきた過去問よりもできなくて当然です。その本番で控えめに言っても半分は得点できているだろう、と思えたら合格の可能性はかなり高いはず。なので4科目で200点の手応えがある人はポジティブな気持ちで結果を待ちましょう。

試験直後のSNSの声を聞くと、今年度の試験は例年に比べると難しかったようで「受かると思えない」「確実に足切りだ」といった声をたくさん見かけました。

たとえ手応えがなかったとしても、相対的に合否が決まるのがこの2次試験です。白紙解答でなければ可能性はワンチャンどころか十分にあります。解答解説や他人の再現答案を見るとどんどん自信がなくなっていきますが、自分の解答が模範解答と違ったからといって、それが正解かどうかはわかりません。

ようやく受験を終えて、一息つく間も無く仕事や家庭など日常に忙しくされている方も多いと思いますが、結果が出るまでにできれば1日休みをとりましょう。

机に積み上がったテキストや問題集、プリント等を整理しながらこれまで頑張ってきた時間を振り返って自分を褒めてあげてください。そして、来年の合格発表のシミュレーションをしてみて欲しいと思います。

■シミュレーションは両方

私は昨年の試験が終わった後、「合格した場合」と「残念だった場合」両方のシミュレーションをしました。矛盾するようですが、両方の準備をしておくことでどちらの結果が出てもすぐに次の行動に移せると思ったからです。

とくにもし残念な結果だった場合。再び1次からチャレンジするのか、それともここで諦めるのか。

受験を続けるには時間的、体力的、経済的な負担もあります。仕事や家族もあります。難しい判断ですが、結果が出る前だからこそ冷静に判断できると私は思います。

■残念だった場合の準備

もし、今回の筆記試験が残念な結果だった場合。今年1年目の人は、来年2回目のチャンスがあります。すぐに勉強は手につかないと思いますが、これまでの学習を振り返って学習方法は合っていたか、本番で何が足りていなかったかなど、来年の戦い方をじっくり考えると良いと思います。そして2年目は「受験をした経験」という大きなアドバンテージをぜひ活かしてください。

今年2年目(2回目)の人は、来年1次試験からリベンジになります。1年目より気持ちを切り替えるのは大変だと思いますが、ざっくりでも良いのでとにかく早めに学習計画を立てることをオススメします。

私も2年目の2次試験を終えたあと、12月には翌年の学習計画を作っていました。そうすることで気持ちが前に向いて、結果を受け入れる心の準備ができていたように思います。

■合格した場合の準備

無事合格していた場合。すぐに祝杯・・と行きたいところですが、合格発表の10日後にはもう口述試験です。
口述試験はどんな質問をされるか知っていますか? どれくらいの合格率か知っていますか?会場は?もちものは?

十分な時間がある今のうちに口述試験がどんなものなのか、どんな準備が必要かぐらいは調べておくと安心です。YouTubeで「診断士 口述試験」と検索するとわかりやすい解説がたくさん出てきます。その中から1つ2つ見ておけばOKです。

そして口述試験に合格すると、次はもっとよく知らない実務補習が待っています。この実務補習の日程は平日も含むため、多くの方は仕事を休んで参加することになりますが、これがなかなかハードです。そして意外とお金もかかります。特に15日コースは相当の時間とお金と覚悟が必要です。2月コースは合格してすぐに受付が始まるため、何月のコースに申し込むのかは今のうちに決めておきましょう。

この実務補習を終えると、ようやく待ち望んだ中小企業診断士の登録をすることになります。
私も今年10月に登録を終えたばかりですが、振り返ると合格発表からのこの1年は本当にあっという間でした。計画通りとはいきませんでしたが、事前に行動計画を立てていたからこそ多くの仲間や先輩と出会う事ができ、活動の視野が広がったと思います。

■1点の差がもたらすもの

最後に質問です。

2次試験で239点と240点の差は、何でしょうか。

私はその1点に、実力の差はないと思ってます。
少なくともここにいるタキプロの先輩たちは、2次試験に挑戦したあなたの努力と実力を十分わかってくれます。

しかしあなたの周りにいる多くの人は、合格という結果でしか判断しないのも事実です。

239点と240点に実力の差はなくても、その結果がもたらす外部からの評価は全く違います

1点のために惜しみない努力してきたみなさんには、ぜひその1点の差がもたらす価値を手にして欲しいと心から願っています。


次回はきむにぃさんの登場です。
お楽しみに!

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