試験合格後に広がった世界 by みやっち

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読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のみやっちと申します。

これまで私が書いた記事は以下のとおりです。

事例Ⅱの答えは与件文の中にある by みやっち
経済学・経済政策を得点源にしよう by みやっち
【タキブロ+】 診断士合格者のホコタテ -矛盾-Ⅰ by みやっち
中小企業経営・政策は当日まで伸びる byみやっち
【合格体験記】自分に合った勉強法を見つけるのが一番の試験対策 by みやっち
【運営管理】製造業や小売業の実務経験が無くても、イメージを持って理解すれば攻略できます byみやっち
「みやっちのノウハウ」のタグからも一ご覧になれます。)

今回は私が書く最後のブログになります。
フリーテーマということで、私が、この度見事合格された方はもちろん、受験生や中小企業診断士に興味を持たれた方にお伝えしたいことを、書かせていただきます。

■受験生の頃感じていたこと

私が受験生だったころ、試験勉強に関する情報と並んで、あるいはそれ以上にほしいと思っていたのが、試験合格後に関する情報でした。

後述するように診断士試験は2次試験合格後にも資格登録までステップがあり、さらには資格の維持のためにも必要なステップがあります。これらのステップをクリアすることが容易でないならば、(自己研鑽という価値は別として)苦労して資格を取る意義があるのか、不安があったためです。(独立開業は考えていないため、その分こういう不安がありました。)

私の場合は合格後まだ一年で、この疑問に十分答えられるほどの経験は蓄積できていませんが、それでも一助になればと思い、この一年の経験などを紹介したいと思います。

■試験合格後は何をしなくてはいけないのか

私の経験を紹介する前に、既にご存じの方も多いとは思いますが、試験合格後にやらなければいけないことについて、説明しておきます。

<2次試験合格後>
試験合格後3年以内に、実務補習又は実務従事を合計15日以上行うことが必須です。これをしないと中小企業診断士として登録できません(中小企業診断士になれません)。3年の期限を過ぎると、診断士試験を一から受け直しになってしまうので、注意したいところです。
なお、実務補習と実務従事についてはそれぞれタキプロブログ内でもカテゴリが設定されており(実務補習はこちら、実務従事はこちら)、是非ご覧いただければと思います。

<診断士登録後>
晴れて中小企業診断士登録できた場合も、その有効期間は5年であり、その5年の間に、「知識の補充」を5回以上行うことと、「実務の従事」を30日以上行うことの、両方満たすことが資格更新の要件となっています。資格更新の要件を満たさないと、中小企業診断士の資格は失効してしまいます。
「知識の補充」の要件を満たす方法は、おそらく一般的なのは理論政策更新研修と呼ばれる研修を5回受けることだと思われます。
「実務の従事」の要件を満たす方法は、基本的には上記の2次試験合格後の記載でも出てきた、実務従事を行うことです。
なお、資格の休止の申請を行うことにより、最長15年、資格を失効させずに休止状態にすることは可能です。

(上記の記載に当たっては私も公式情報を確認してはおりますが、正確な詳細情報や最新情報については、一般社団法人中小企業診断協会などの公式情報をご確認くださるよう、お願いいたします。)

■私の合格後この一年① ~私はあまり時間を割けてはいません~

次に、私の合格後この一年の状況を紹介します。

ただし、この一年も、本業と育児が忙しく(受験生2年目だった令和3年度は25時間の勉強で2次試験に合格したことを合格体験記に書きましたが、忙しさはその時と変わらない状況でした。)、診断士活動に割けた時間は限られていました。
具体的には、診断士活動可能時間は基本は土日の夜(子供が寝た後)のみで、実務補習中や実務従事でも締切が近い時など、どうしても昼間の時間も必要な時は家族の協力を得て時間をもらっていました。

したがって、私の記事は、時間が限られている人でもこれくらいはやれるかも、という一例としてご覧ください。

■私の合格後この一年② ~実務補習と実務従事~

あらかじめ申し上げると、診断士登録はまだできていません

実務補習は昨年2月(合格直後)に5日間のコースを受講し、実務従事は夏に3日分行ったので、8日分は実施済みで、残るは7日分です。

<実務補習>
実務補習は、良い先生(診断士の先生が指導員になります)と同じチームの受講者に恵まれ、楽ではなかったものの良い経験になったと感じています。また、実務補習期間中に先生から診断士界隈の情報をいろいろ教えていただくこともできましたし、他の受講者との情報交換もすることができました。
実務補習は5日で1コースなのですが、連続する週末2回がつぶれることと、その間の平日も相応に作業が必要になることには注意が必要です。そのため私は、昨年7月・8月・9月と今年2月の実務補習は、受講していません。その間は実務従事の機会を探しつつ、実務補習が必要な場合は仕事の部署が変わりそうな来年度に受けようと考えています。
ただし、多くの方が言っていると思いますが、実務補習5日分は受けることを私もお勧めします。企業診断の流れを知る上でも、先生や同期等の診断士仲間を得て情報収集する上でも、メリットがあると思います。

<実務従事>
実務従事は、春から入った研究会の繋がりで紹介していただき、機会を得ました。先輩診断士の先生のお手伝いで入って、良い経験をさせていただいたと感じています。(研究会とは何かについては次項で説明します。)
実務従事の機会を得る方法はいくつかあるようですが、私のような人づてに加え、実務従事の機会を提供する民間サービスなどもあるようです。実務従事の機会を得るには情報収集力や人脈力、主体的な行動が求められますが、実務補習と比較して時期や期間の自由度が高かったり費用的にもメリットがあったりするので、上手に組み合わせるのも一案だと思います。

冒頭で記載した「2次試験合格後にやらなければいけないこと」はこの実務補習・実務従事ですが、忙しいと1年でやりきるのは厳しいかもしれません。ただ、3年以内に計画的にやることは、診断士試験を乗り越えた方なら可能だと思いますので、心配しすぎないで良いと思います。

■私の合格後この一年③ ~診断士協会と研究会~

実務補習・実務従事以外にも、いくつかやったことがあるので紹介します。

一つは、都道府県ごとにある「中小企業診断士協会」(以下「協会」)には、合格した2022年の5月から入会しました(入会したのは東京都協会中央支部)。協会には中小企業診断士登録前でも、2次試験合格者なら入会が可能です。

協会の説明会では、「マスターコース」「研究会」「事務局活動」が三本柱と伺いました。
マスターコースは独立を考えている方が主要ターゲットと思われ、時間的・金銭的負担も大きかったことから見送り、事務局活動も時間制約を考え見送りましたが、研究会は基本は月一回の例会(平日夜2時間程度のケースが多いです)が活動内容のため、とりあえず興味を持ったもの2つに入ってみました。
そのうちの1つの研究会は、自分の本業に合致したテーマだったこともあり、例会で行われる議論も大変興味深く、満足度の高い時間を過ごせています(仕事をやりくりして二回に一回程度は参加していました)。また、この研究会を通じて一度実務従事の機会も得ることができました。(もう一つの研究会は、入る前のイメージと実際の活動が少し違ったところもあり、あまり活動できていませんが。)

診断士協会は入会金(東京都の場合は3万円)と年会費(東京都の場合は5万円)もかかるので、正直、入るかどうかはそれぞれの判断で良いと思いますが、うまく活用すれば人脈作りのきっかけにはなりうると思います。各診断士協会では春の時期に説明会・セミナー等を開催していますので、診断士に合格したら、まずはそういったものに参加して情報収集してみるのが良いと思います。

■私の合格後この一年④ ~タキプロ~

もう一つ、この一年でやったことはタキプロの活動です。

タキプロは基本的に班別に活動しており、私はブログ班に参加していました。具体的には、レギュラーのブログを計6本執筆したのに加え、「タキブロ+」としてホコタテ座談会をして記事を1本執筆しました。あと、ブログ班の外枠で、まだ公開できませんがとある活動をしています。
タキプロの中でも活動量があまり多い方では無かったと思いますが、ブログ班は時間制約があった自分にとっても活動しやすい内容だったので、両立が図れて良かったと思います。また、ホコタテ座談会など、レギュラーのブログ以外の活動も少ししたことで、一部の方とですが交流できたのも良かったです。

もっとどっぷり活動できれば、得られるものも格段に大きいと思いますが、忙しい方でも私のような参加の仕方もできますので、参加を迷っている方がいらっしゃれば参考にしていただければと思います

■私の合格後この一年⑤ ~まとめ~

合格前に時々、診断士は試験に合格した後の方が格段に忙しくなる、みたいな話を聞いていましたが、積極的に活動すればまさにその通りだと思いました。

自分の場合はそこまで活動できませんでしたが、それでも去年の試験勉強(25時間)よりははるかに多くの時間を割いていますし、時間等に余裕があればもっとやってみたかったことはたくさんあります

有資格者間の人のつながりが豊富なのもこの資格の大きな特徴だと思いました。私は国家資格だと他に行政書士や宅地建物取引士も以前試験合格しましたが、有資格者間の繋がりは少なくとも自分の場合皆無でした。

企業等に勤めている方にとって、本業の仕事とは関係無い場で、ビジネス的な切り口を共通の話題にした人的繋がりができることは、実は貴重で、価値のあることではないかと感じています。中小企業診断士試験に合格することは、そういうコミュニティへの入場券という価値もあるのではないかと思っています。

加えてこれからの時代、副業が可能なら本業以外の収入源を持つことにも繋げられるのも大きな価値だと思います。

診断士登録後の更新要件については、まだ私はそのスタートラインにも立てていないのですが、企業内診断士(独立開業していない診断士のこと)にとって比較的ハードルが高いと思われる実務従事については、いかに人脈を作れているかが鍵かもしれません。

■おわりに

中小企業診断士試験は、勉強内容が自己研鑽に繋がることももちろんですが、合格した後に広がっている世界に意義があると思います。

この度見事合格された方は、その世界への入場券を既に手にしています。目いっぱい活用してください。
受験生の方は、合格後に広がる世界を是非勉強のモチベーションに変えていただければと思います。
中小企業診断士に興味を持たれた方には、合格後の世界に興味を持ったら、是非チャレンジしてみていただけたら、と思います。

読者の皆様に何か少しでも気付きのあるブログになっていることを祈りつつ、私の最後の投稿とさせていただきます。一年間ありがとうございました。


次回はメッシさんの登場です。
お楽しみに!

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