2次筆記試験のあとは by ぺさま

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■2次試験お疲れさまでした

受験生の皆様、2次試験本当にお疲れさまでした。丸一日、頭をフル回転し事例問題に向き合った皆様は、おそらく様々な思いで今を過ごされていると思います。自信のある方や、今一つできなかった方などそれぞれの思いがあると思います。難問が出たかどうかは知れませんが、毎年難問は出ます。私が合格した令和3年度は事例Ⅳが爆弾科目でした。最後の事例問題という事で頭もかなり疲れているところで、まったく歯が立たない状態でした。何でもいいから解答用紙だけは埋めようと、汚い字で書きなぐった事を今でも鮮明に覚えています。

 ただ一つだけ言えるのは、結果がでるまでは何が起こるか分からないということです。私の経験がまさにそうで、番狂わせ的に好転していったのは本当に運に恵まれた思います。

私は会社を早期退職し中小企業診断士として独立後、新たなキャリアを切り開いていきたいと考えていました。昨年の1次試験に合格した後、何年かかるか分からない2次試験合格をつかみ取るより、養成課程に進み、経費がかかっても確実に診断士になれる道を選択しました。もちろん2次試験には全力で臨みました。しかし2次試験終了後、私は試験合格の望みより養成課程でしっかり診断士の基礎を学ぼうと意気込んでいました。昨年11月には早期退職届けを会社に提出し、12月に某養成課程講座を受験致しました。当時は今年の春夏は養成課程でみっちりしごかれている事を当時想像していました。

 しかし、頼みの養成課程に落ちてしまったのです。結果が出たのが12月で不安だけが残る年越しでした。家族にも心配され、半年間は失業保険でつなぎ今年の秋から養成課程に再チャレンジしようか、1年間かけて夜間の講座に入ろうか悩みました。50歳にして会社も辞め、診断士になれる養成課程にも入れない。まさに宙ぶらりん状態になる状況でした。もちろん2次試験の結果は期待せず落ちたものと考えていました。

1月14日、2次試験発表の日、天気は快晴でした。前夜、ツイッターで同志の模範解答の素晴らしさを再確認し、全く期待する気持ちはなく朝、会社に向かいました。毎朝、朝勉で寄るマクドナルドで養成課程受験用にスピ問をやろうとしたついでに、2次試験結果をネットで確認しました。

あった!あった!うそ?合格した!? 人生最大の番狂わせはこの事でした。養成課程に落ちたけど2次試験には受かる?んだ!こんなやつ滅多にいないじゃんって真っ先に思いました。直ぐに実務補習15日コースをネットで申し込み、受付完了、本当に合格したんだと実感しました。直ぐに心配してくれていた妻にLINE。「おめでとう!!」のひと言に目の前が潤みました。

 結果が出るまで何があるかわかりません。私の場合は最終的に事例Ⅰ 68点、事例Ⅱ 63点、事例Ⅲ 67点、事例Ⅳ 47点の合計245点で合格をつかみ取りました。まさに紙一重、くびの皮一枚つながり中小企業診断士になる事ができました。

現在は様々な実務をこなしながら、診断士の見習いとして励んでいます。サラリーマン時代にはない新たな出会いや人脈形成があり、また毎日が勉強の連続ですが大変充実し日々を過ごしております。

■自分をいたわる

2次試験が終わったら、もちろん再現答案を直ぐに書いた方が良いといいますが、先ずは何よりも頑張った自分をいたわりましょう。私は禁酒を解禁し、飲んで飲んで飲まれて飲んでました。疲れた体と脳をお酒でいたわり、労をねぎらいました。もちろんコロナ禍でしたので、家飲みです。皆様もそれぞれリフレッシュの仕方はあると思いますが、先ずは自分をいたわり、長きにわたる戦いで疲れた自分を癒す事です。勉強の事は1回忘れましょう。勉強がダメとは言いませんがメリハリ付ける事が大切だと思います。

■家族に感謝する

今まで応援してくれた家族に感謝する機会をつくりましょう。外食をするもよし、旅行に行くのもいいと思います。今まで見守って応援してくれた家族に感謝の気持ちを伝えましょう。

今までは休みの日でも、朝から晩まで事例問題に取り組み家族をどこにも連れていけなかったと思います。家族は国家試験に立ち向かっているあなたを、そっと見守ってきています。頑張っている姿を見ていい結果が出たら、と思ってくれています。あなた以上に試験結果に不安を持っているかもしれません。

私の場合は会社に早期退職申請をした後の合格発表でしたので、妻は何も言いませんが相当心配していたと思います。休みの日も子供と遊んであげる事もできず、不満もたくさんあったと思います。

それでも必死に勉強する様子を見守ってくれて、感謝するばかりです。家族の協力なくしては1人では合格はできなかったと思います。いざ合格し現在様々な実務にチャレンジしていますが本当に人生が変わりました。それもこれも自分だけの努力や実力だけでなく、家族や周りのみんなの協力があってこその結果だと思っています。

■再現答案を書く

自分をいたわり、家族や周囲の方に無事受験できたこと、今までの協力のお礼ができたら再現答案を書くことをお勧めします。記憶が鮮明なうちになるべく早めに書いた方がいいと思います。合否に関係ないと書かれない方もいいるかと思いますが、書いておいた方がめでたく口述試験に進んだときに慌てないと思います。口述試験は2次試験の事例から出題されます。事例内容を覚えておいて、設問に対する自分なりの答えを持って臨まないと当日慌てることになると思います。

口述試験は受験すれば合格するとは言いますが、いざ本番となると緊張するものです。あくまでも試験なので厳粛な雰囲気の中行われます。私の場合、事例問題からかなりひねった質問をされました。直ぐに答えが思いつかず沈黙の末、慌てて答えた内容は支離滅裂でした。試験官はとても不満そうな表情を浮かべていたことを今でも鮮明に覚えております。

再現答案は万が一不合格だった場合、次回自分のできなかった箇所を振り返る事にも役立ちます。私は運良く1回で合格できました。万が一残念な結果だったとしても、再現答案を書いているかいないかで次回の受験に向けたスタートが変わってくると思います。2次試験の解答は事例Ⅳの計算問題以外は解答の方向性は決まっているかと思いますが、決して答えは一つではないと思います。要は、解答の内容がどれだけ事例企業への提案や施策において実現性を持っているかだと思います。その洞察力と提案力が試される試験だと思います。再現答案を残しておくことは、いざ次回に臨む時に自分の解答力を振り返る好材料となるはずです。

■おわりに

現在私は中小企業診断士として独立し、まだ駆け出しですが日々インプットの繰り返しです。いざ診断士に合格しても、独立して食べていこうとする方は独立してからが勝負だと思います。

企業内の方でも将来独立したい、また経営戦略部などで活躍したいなど活かし方は人それぞれだと思います。いざ合格し登録を終えいろいろな活動に参加してみると、とてもわくわくとするものです。診断士の仲間はみんな前向きで、とても刺激を受けます。そういった未来を夢見て、今はゆっくりと休み、来年の合格発表を楽しみに待つこともいいかもしれません。

最後まで読んで頂き有難うございました。

次回の「タキブロ+」はけいさんの登場です。
お楽しみに!

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