「努力の先に掴むもの」byねぎレモン 

タキプロ15期の   ねぎレモン と申します。 
今回は特別企画としてタキプロ(勉強会班)の50代のメンバーと中小企業診断士資格についてZoomで語り合いましたのでその座談会の内容をお伝えします。また、それぞれが熱い想いを語るべく共同執筆しました。
メンバーはさたさん、B助さん、こずぃぃさん、みっちーさんと私含め5人です。
40代以下でこの資格試験に向けて頑張っている方、息抜きに読んでください!50代以上の方…必読です!

■はじめに

50代で自己啓発に割いている時間は平均7分/日とのことです。また日本は仕事をしている人の半分以上の方が学習や自己啓発を行っておらず、そのための投資もしない人がアジアで一番多いと言われています。そんな中、会社人生のゴールの見えてきた50代にもなってこの資格を取ろうと試験勉強に取り組んだ「変わり者」4人に話を聞きました。

出典:総務省統計局社会生活基本調査(令和3年)、パーソル総合研究所 グローバル就業実態・成長意識調査(2022年)より

■自己紹介(➀年齢➁合格までの年数➂経歴・職種)

ねぎレモン
➀53歳➁7年➂食品メーカーの営業職一筋
さた
➀56歳②2年③メーカーのサービス職
こずぃぃ
➀53歳➁2年半➂某会社の事務職一筋
B助
➀58歳②3年③メーカー勤務を経てIT系の一人法人代表。生産管理システムの導入支援中(PGもバリバリ)。
みっちー
➀55歳②6年③メーカーのB2B営業職

■診断士試験受験のキッカケ、家族・職場の反応

ねぎレモン:40代半ばに参加した同業他社との飲み会で、独立診断士の方がいてこの資格の事を知ったのがキッカケです。今後のキャリアの事を考える中、通信教育・予備校を経て受験に取り組みました。職場には受験勉強の事を話づらかったんですが合格後に上司に報告したら、その志は大したもんだと高評価でした。単身赴任中だったので勉強していることは家族には伝えてましたが、合格後、娘たちからは「やっと受かったんか!」と揶揄されました…


さた:50代半ばに近づき、定年後の人生も考え不安になったためです。受験中は会社には言わず、合格後に実は近い年代の職場の人達も資格試験頑張っていた事を知りました。家族には大学受験生もいてピリピリとした雰囲気になっていき、そろそろ終わらせて欲しいという無言の圧もありました。


こずぃぃ:これまでの社会人生活で勉強してきたことを形に残したいと思ったことが勉強に踏み出したキッカケです。家族は「頑張れ!!」と応援してくれました♪ 職場では昼休みにコソ勉してましたが「???(変わったヤツ)」って感じでしたね。


B助:20代の頃にコンサルを志し旧制度で受験して全く歯がたたず、IT系資格取得(情報高度種、ITC)で段階的にレベルアップを図りつつ、客先出向単身赴任中のコロナでガッツリ時間が取れたことや、副業開始(法人立ち上げ)での簿記3級取得を踏み台に再チャレンジ。遠回りしたものの30年越しでのリベンジは何よりも家族のおかげ。感謝しかない。🙇


みっちー:勉強を始めた40代後半に、50代以降や定年後に漠然と不安を覚え、これまでのビジネス経験の棚卸と、苦手な財務の克服を兼ねてチャレンジを開始しました。1次も最初は全科目60点未満と苦労し、1次合格まで5年かかりました。2次はなんとか2回目で合格しましたが、合格発表を見たときは涙が出そうになりました😢。職場の上司も診断士合格の難関さを知っており、「快挙だ」と言ってくれました。

■時間の捻出、犠牲にしたもの

ねぎレモン:夜は残業、接待が多く、単身赴任中なので自炊・家事もあり勉強時間は少ししか取れませんでした。でも帰宅後はビール好きなんで禁酒はせず、酔わないように晩酌は135mlのビール1缶だけと決めて(節酒?)少しでも勉強してました。その代わり朝5時30分に起きて1時間半程度勉強し、通勤時間はYouTubeを繰り返し視聴(ダンシ君、ほらっち先生他)、土日は5-6時間カフェや図書館で勉強してましたね。運動系の趣味(テニスとか)もだんだんと行く回数が減りましたかね。


さた:年とともに深夜の勉強が困難になり、平日は夜10時に就寝する代わりに朝4時起床。これで毎朝2時間半程度は確保できました。加えて土日祝日に集中して時間を取りました。それまで続けてきた趣味(音楽やマラソン参加)等はきっぱり中止しました。


こずぃぃ:平日の仕事後は勉強する気力・体力ともなかったため、朝5時半頃から2時間半程度を毎日のルーティンとしていました。休日は趣味等も適度にやりつつ、3~4時間程度勉強していました。一方、直前の1カ月半ぐらいは生活の一切を勉強に捧げました(つもり)。その間、飲み会やお出かけなども封印していたのが犠牲と言えば犠牲ですが、どれが自分の中での優先順位が高いのかと考えた場合、「犠牲」という言葉はふさわしくないのかもしれません。(それぐらいの気持ちで取り組めば、結果はついてくると信じて!!!)


B助 : 平日は残業or飲み会(コンパ)もあって毎日の学習は難しく、通勤時間+昼休みの暗記カードと「お題と答え」分析シートが中心でしたが、週末土日は単身赴任なので比較的自由で、どこにもでかけることなく副業か学習時間に費やすことが出来ました。でもせっかくの首都圏在住なのに、国立博物館や美術館とか、浅草の寄席とか、レンタルバイクでツーリングとか、高尾山に日帰りプチ登山するとかは受験期間中には一切封印でしたね。一方で、大型特殊運転免許と技能講習(整地系とフォーク)が息抜きだったかもです。これは、もし大規模災害が発生した時に微力ながら災害復興に寄与できる技能認定という自己肯定でのモチベーションでしたね。週末遊びに行けないので、変なところでお金を使ってしまいました。😆


みっちー:2次や財務など机に向かって行う学習とINPUTを分けました。机に向かう学習は、静かな早朝や休日の日中に集中できる時間・場所(スタバや図書館など)を見つけて行いました。INPUTは、隙間時間に例えば、「スタディング」の動画視聴、「まとめシート」、「ダンシくん」YouTubeを視聴するなどです。振り返って、犠牲にした、というものは特にありません。多年度でしたので我慢しすぎることを避け、むしろ好きなお酒🍺や漫画・ネトフリなど「ほどほどに」してリラックスの為に活用していました(ただ我慢できなかっただけかも。。💦)。

■年齢を感じたとき

ねぎレモン:多年度受験を重ねるうちに次の試験に向かう気力がなくなってきたと感じます。あと過去からの受験票の写真を保管(7年分)しているんですが見た目にも年齢が現れるようになった💦。仕事でも新しいチャレンジをしなくなる傾向が出てきたんですが、合格後にタキプロに参加したことで、進んで役割を担おうとする人達の中でまた新たな学習や挑戦をしようという意欲がでてきました。

さた:上にも書きましたが、仕事から帰ってきて夜遅くに勉強する事が体力的にしんどくなりました。逆に朝の目覚めが異様に早くなり(家族からは嫌がられましたが)出勤前に勉強時間を確保できるようになりました。それと以前と比べて晩酌が翌朝に影響してくるようになりました。そのため毎日飲んでいたお酒も週2-3回程度に減らしました。

(たいして減ってないやん!)

B助:暗記系の1次試験、事例Ⅳ対策、2次当日(模試含む)の体力気力。暗記系は自分でも腹立たしいほど中々定着できなくて、初年度はノートに書いたり(経済のグラフは一通り書いた!!)したものの「(科目別)暗記カード」がやっぱり一番有効かな。解答出来るカードは外して、できないカードに色付箋つけて何度も復習。事例Ⅳも某通信講座の問題集や特訓講座ではもやもやしていたけれど、最後は「30日完成」を丁寧に活用して理解を深めました(やはり数より質ですね)。さて、いよいよ迎えた2次試験(模試含む)の当日はチョコレートとマインドフルネス腹式呼吸とふくらはぎマッサージでなんとか。けどヘトヘトで帰り路に飲みに寄れない。歳かっ!!😆

こずぃぃ:夜はすぐに眠くなりますねぇzzz。なので朝勉しました(さたさんみたいに4時には起きれませんが💦)。もともと暗記が得意ではなかったので、覚えるのが大変でした(わたくしもアナログ暗記カードです。結局覚えられてないかも??)。結局のところ、「質」がよくわからなかったので、とにかく「量」で何とかしたタイプです。

みっちー:すぐ眠くなる😴、集中力が若い時より続かないなど、なかなか頭に知識が定着しにくい実感はありました💦。また、2次試験1回目の不合格の際、50代以上の2次試験合格率が約10%(全年齢平均は約19%)という協会の統計データを見て、「若い方よりハンデを背負いながら受験している。。。」という辛い感覚を持ちながらの最終年の勉強でした。。。

■勉強に時間を費やした効果

ねぎレモン:勉強してきてよかったです。40代の時と比べ、50代になると会社のその後の人生の希望・夢についてリアルに考えるようになりました。その意味で50代になり、より真剣に勉強するようになったと感じます。また資格を取得、独立しても顧客の獲得が課題になるので営業職に合った資格だと思います。営業の人に勧めたい資格です。


さた:よかったです。この年齢になっても新しいチャレンジができ、何とか達成できたこと、それと会社の外にも居場所を作る事が出来た事です。1度目の二次試験に落ちた後、先が見えないなぁとも思いましたが、その後に学んだことも多かったので2年目で受かってちょうどよかったと感じています。

こずぃぃ:よく「試験に合格して診断士として活躍することが目的である。試験勉強を目的化してはいけない。」と言われますが、わたくしは試験の勉強自体が楽しかったです(もちろん苦しいことも多々ありましたが)。今、勉強に割いている時間も自分の人生の一部ですから、その時間自体も有意義なものになるといいですね!

B助 : 1年目は1次合格からドタバタの二次(タキプロも知らず)。2年目は某通信講座で数をこなすも腹落ちできず、3年目(2回目)の1次試験はツラかったしギリギリでしたが、2次はようやく「切り口」が見えてきて腹落ちさせることができかな。この流れで気象予報士とかもイケるんじゃないかと勘違いし始めていることが効果!? しかし、週末に遊びに行く(お金を使って)ことが激減でしたね。それも効果(逆効果?)かも。けれど試験勉強を通じて、簿記3級に合格して現在簿記2級もあきらめず継続中😆、会社法人も3期目に入り仕訳から決算処理まで一人で出来るし、マーケティング(事例Ⅱ)の知識は本業でも活かせています。幅広い分野の試験だからこそだと思いますが、少なからずグレードアップ出来たかなと思っています。

みっちー:くじけそうになりながら合格🈴まで頑張ってよかったです!2次合格前から、戦略思考やマーケティング、財務や法務の知識は明らかに本業の実務(営業としての新規開拓など)に役立っている感じはありました。
また、2次合格で診断士のネットワークができたことで大いに刺激を受け、更なる学びや出会いにアクセルがかかっている感じは合格してみないとわからない感覚です。これだけネットワークが広がる資格・士業は診断士だけでは?と思います。

■今頑張っている受験生の方々へ

ねぎレモン:勉強を継続して7年、2次4回目で合格して思うことは二次試験を2回「不合格」を味わうとほとんどの人が諦めて離脱していくということです(具体的なデータはわかりませんが、スタプラ仲間はそんな感じでした)。
合格後のなりたい姿により強い想いを持つ人しか継続できないのかもしれません。この勉強に失敗はありません、合格するまで諦めなければ成功です!

さた:受験期間中は本当に合格できるのだろうかと不安になる事も多いかと思います。でも冒頭に記載されているように、何歳になっても学び続ける事自体に価値があるのだと思います。焦らず腐らず、でも諦めず試験勉強を楽しみましょう。

こずぃぃ:「もっと早くから始めておけばよかった」。わたくしの偽らざる心境です。残念ながら、過去に後戻りすることはできませんでした。一方で、今が一番若い時だというのも厳然たる事実です。「若い人は○○だから」というのは自分からの逃げでしかありません。今できることは、今の自分の精一杯をやることです。「はじめに」にあるとおり、試験勉強を始めている時点で、あなたは素晴らしいです。ぜひ、合格まで頑張ってください。応援してます!

B助 :「才のともしきや、学ぶ事の晩きや、暇のなきやによりて思いくずおれて、止まること無かれ」(うひ山ぶみ:本居宣長) 結果的に齢58を前にようやくの合格。令和5年度2次試験合格の最年長 71才の方に比べればですが、この年齢でも合格できました。タキプロには合格後に参画しましたが(若い方に交じって😆)、勉強会を通じて試験問題の過去事例にしっかりと向き合えたこと(タキプロに参画しなかったら絶対に振り返らなかったと思います)。そして受験生の皆さんやタキプロ同期メンバとの対話を通じて、たくさんの学び・気づき・そして出会いがあります。中小企業診断士は、試験合格=診断士ではない資格試験ゆえに、このタキプロでの経験は診断士登録・協会加盟だけに留まらず、協会研究会活動などを通じてしっかりと歩みだすために必要な一つのプロセスだとようやく気付いた次第です。タキプロに参画して本当に良かった!! なので年齢を言い訳にせず、あきらめなければ、きっと道は開けます!!

みっちー :みなさんが書いている「あきらめない」が一番大事です。特に、私は昨年の2次試験中に2回、危うく「あきらめそう」になりました。1回目は事例Ⅲ(大きく傾向が変わった設問に大いに焦りました)、2回目は事例Ⅳ(桁数が多くて焦り計算を何度もやり直していました)で、いずれもタイムオーバーになりそうで、「また1次からやり直し???」と泣きそうになり手が止まりそうでした。でも、先輩タキメンから聞いていた「あきらめない」を思い出し、なんとか全力を出し切ることができました。皆さんも、勉強中や試験時間中に、危うく「あきらめそう」になるかもしれません。ただそんな時こそ今一度、「あきらめない」を思い出し、全力を出し切ってください!!応援しています!


■おわりに

今回は50代の仲間と自由に語り合いましたが、この年代って若い頃は「24時間戦えますか」の時代で、今は会社の中でも管理職だったりするんで、なかなか社内でオープンに中小企業診断士を目指してますって言えてないのかなって改めて感じました(自分だけが言えてないのかなって思ってたけど意外に多い)。自分の理由としては①本業を疎かにしてるんじゃないか➁資格取得後は会社辞めんのか、と思われるかもしれない…等々。
 時代は変わり副業や兼業、転職も当たり前の時代になりましたがやはり若い頃に刷り込まれた会社への帰属意識が抜けないんだろうなと思いました(自分だけだったらすみません💦)。
 そんな我々50代ですが、窮屈な風土を変えて次世代に自由な働き方を示していかなければと思ってます。
 「変わり者5人」はこの資格取得で新たなチャレンジに向かう勇気と希望を持ちました。
受験生の皆さん、強い気持ちを持って合格を目指してください、間違いなく「勇気」「希望」を掴めます!

次回は、みそにこ さんの登場です。 

お楽しみに! 

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