【タキブロ+】女性合格者座談会(後編)

読者のみなさん、こんにちは。
毎朝投稿のブログとは別に、お昼の時間にお届けする特別企画「タキブロ+」
(「タキブロ+」って何?と思われた方はこちらもご確認ください!)
昨日に引き続き、座談会企画の「女性合格者座談会」の後編をお届けします。前編では、データから見る女性受験生の推移、診断士を受験したきっかけ、女性受験生同士の情報交換、試験会場でトイレが混まない、などご意見を聞いてきました。(前編をまだご覧になっていない方はこちらもご確認ください)後編も続々と興味深いテーマで議論が進んでいきます!
座談会の座長は引き続き多年度受験生の星hide_kingdomが務めます。

それでは座談会をお楽しみください!



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■女性受験生は家庭との両立が大変!だけど工夫してやりくり!

座長:次は、家庭との両立をどのように対応されてきたかお聞かせください。

しふぉん

私は家庭との両立のため、自分のペースで独学で勉強していました。試験勉強を始めた頃は下の子がまだ未就学児の頃です。そこまでガッツリ仕事をしていたわけではないのですが、それでも家庭や仕事で勉強時間は限られます。子供が隣でしゃべるのを聞きながら勉強している時もありました。子供を預けている間に勉強時間を確保できる時もあったので、その時に集中して勉強をしていました。

まっぺ

他の子どもがいらっしゃる方のお話を聞くと、テキストに向かう時間がないのでYoutube動画の音声を聞き子供の相手をしながら勉強した話を聞きましたが、しふぉんさんはいかがでしたか?

しふぉん

Youtubeの音声はやっていないのですが、なるべく隙間時間を活用し計算問題をするなどしていました。でも二次試験はさすがにそれでは難しかったので、夫や実家に子供を預けたり、早起きして勉強したりしていましたね。

うにこ

うちは夫婦2人なので子供のどうこうはありません。ただ夕方以降は塾に子供たちが来るので、授業の数を減らしてもらったり、担当する曜日を固めてもらって授業をしなくていい日を作ってもらったりしていました。塾は3月から新年度が始まるのですが、授業を組む段階でそうしてもらっていたんです。家事については、授業がない日に夫婦お互いが料理を用意するというルールになっています。二次試験の勉強をしている時も、夫が「予備校の自習室行ってきていいよー」と言ってくれて、協力的だったのでありがたかったです。

ちーこ

予備校はこれまで通学だけだったのですが、 コロナ禍の影響で 通信も始まりました。当初妊娠初期だったので通学はちょっと怖いなと思っていましたので、通信でやれたことはとても助かりました。自分で時間をやりくりすることができました。会社へ行って、家事もして、勉強してというサイクルを作りやすかったと思いますね。ただ、模擬試験は会場へ行ったほうがよいと思いました。自宅に試験問題が送られてきていつでもできるので、すぐにやらないですし、会場の緊張感もわかりませんので、模擬試験は会場へ受けに行ったほうがよかったとは思います。

うにこ

たしかに。模擬試験を受けるなら、会場で皆がカリカリ書いているところで、自分もカリカリするのがよいですよね。

■女性受験生ならではのメリットはあるの?

座長:ここまでは苦労したお話を色々と伺いましたが、今度は女性だから得したという話はありますか?

うにこ

予備校では女性が私1人で珍しかったので、先生に名前をすぐ覚えてもらいました。授業が終わってから、声を掛けてもらえる率も高かったと思います。おかげで私も相談しやすかったですね。試験の最後まで励みになったので、女性で得したのかなと。一次試験と二次試験の直前に先生にメールをおくって「励ましてください!」と言っていました。先生からはすごく丁寧なアドバイスをいただいたりしました。

しふぉん

色々考えましたが、トイレが混んでいないこと以外に思いつきませんでした。。

ちーこ

試験勉強中はほとんど家でやっていたので、得したとは感じませんでした。どちらかというと実務従事やタキプロなどでで、覚えてもらいやすいことはあります。会社でも試験に合格したというと、女性で経営のことを勉強してるなんてすごいねと言ってもらえたりしたので、これから先に活用できそうかなと感じています。タキプロも合格者の中でも女性参加率が高いようなので、ここでよい関係ができたらよいなと思っています。横のつながりが欲しいですね。

まっぺ

得かどうかは判断しかねるのですが、3、4年前の事例Ⅱの過去問でネイルサロンの事例が出て、ああいうのは女性のほうがイメージがつきやすいと思いました。設問を解く分には性別は関係なかったかもしれませんが、女性経営者が出てくると、女性の気持ちになって寄り添いやすいというのはあるのかなと。リラクゼーション系は女性の社長も多いし、特に中小、小規模でされている方も多い業界なので男性診断士に相談しにくかったりするかもしれません。女性経営者に対して寄り添いやすいなら、資格を取った意味もあるかなと思いましたね~。

ちーこ

ネイルサロンの事例ありましたね!男性からすると「季節のデザインが~」と言われても想像がつくのかな?と思いました。

まっぺ

価格表もありましたよね。私は安めなのかなーという意見を持って読んでいましたが、男性の方は全然ピンとこなかったかもしれませんね。

うにこ

合格が決まってから予備校の先生から聞いた話なのですが、診断協会も女性診断士を増やしたいという風潮があると話されていました。女性受験生が合格して、少ない貴重な女性が来てくれたと思ってもらえるなら嬉しいですよね。

■今後の活動計画は?

座長:今後、中小企業診断士としての活動予定を聞かせて下さい。

まっぺ

私は当面は企業内診断士として活動する予定です。元々は経営知識の武器を身に着けたくて勉強を始めたので、診断士として活動するかどうか悩んでいるところもあります。ただこの先、自分が子供を産んで、仮に企業で働けないとなった場合に、もう1つ仕事をする手段を手に入れたことは安心できると思っています。途切れさせないように診断士業務はやっていきたいです。

ちーこ

私もすぐに独立は考えていなくて、企業内で今後のキャリアアップで活動していきたいと思っています。今の仕事自体は楽しいので辞めたいとは思っていないのですが、今後、もし続けていけなくなった場合に独立もできるような資格を手に入れたことは安心感にもつながっています。

しふぉん

私は独立を目指していますので、これから準備していきます。診断士協会の説明会を聞いたりしていますが、私は実務補習が終わっておらずいつ入るか迷いながら考えているところです。皆さん協会は入られましたか?

うにこ

私は協会に入会しました。独立する予定なのですが、協会に入らないとネットワークがつくれないので参加しようと思ってます。あと、これからコンサル会社と契約する予定がありまして、早速パートナー契約をして補助金申請のお手伝いをしていく感じですね。商工会のエキスパート派遣に登録しようとすると、何ができるかを書かないといけないんです。まだ何も実績もなく書くことがないので、コンサル会社の仕事で経験を積めば、こんなことができますと書けるかなと。あとは協会からコーディネーターの募集の案内などがくるので、応募しようと思っています。

ちーこ

そのコンサルさんはどちらで見つけたのですか?

うにこ

コンサルの方がもともと私が通っていた予備校の受験生だったようです。一度予備校に講演にこられて、そのとき名刺を置いていかれました。診断士に合格した後に名刺の企業のホームページを見たら士業募集と書いてあったので、連絡しました。そうしたら、来てくださいという話になって。探してみると、そういっ士業募集をしている企業も多いみたいです。もし独立して仕事があるか不安な方は、そういうところに応募してみてもよいかと思いますね。あと最近は、勉強のために展示会に足を運んでいます。この前は、金型展に行きました。展示会に参加することで、今の流行や業界の勢力図とかわかるし、何年か行っていると、ずっと出展している企業や、一方で出展を辞めている企業等の流れが定点観測できますよ。

まっぺ

診断士は活動内容が幅が広いので、何か強みがあったほうが良いと聞きます。例えば製造業に強いとかITに強いとか。うにこさん自身の強みはどう考えてらっしゃいますか?

うにこ

私はWebライターの経験が報告書、補助金や申請書を書くときに活かせると考えています。申請書は審査する方が15~20分で見るらしいので、パッと見て明確にわかることが大切です。たとえば審査する先生がみんなその業界に詳しいわけではないので、難しいことを簡単に、分かりやすい言葉で伝えられるってことはすごく大事だと思っています。また、塾講師をやっていた頃は、自分の教室で説明会や保護者向けイベントなどいろいろ企画を立ててやってきました。話す内容を自分で考えてまとめることもやってきたので、セミナーなどの企画ができることなどを強みかなと。ただ、それを実行するにはさまざまな情報を知っていないといけないので、今年1年は情報をためていく準備期間として考えています。

■女性受験生へのメッセージ

座長:それでは最後に女性受験生へメッセージをお願いいたします。

うにこ

中小企業診断士は、女性がやっていきやすい世界だと感じています。他の診断士の方と競合せず、共存できそうな気がします。勉強をやってみたいな、と思っている方は学んでみるときっと面白いと思いますよ。そして合格したら、タキプロに入ってもらったら嬉しいです。受験生のうちは女性が少なく寂しいかもしれませんが、合格後はそんなことはありませんので是非頑張ってください。

しふぉん

女性だけでなく男性の方も、お仕事しながら中小企業診断士の活動をされている方もたくさんいらっしゃるので、それぞれ皆さん自分のペースで活動をしていけることを最近知りました。それであれば女性でも家庭との両立もやっていける資格だと思っています。女性もどんどんチャレンジしていってほしいと思います。

ちーこ

MBAのように学校に通うよりも、時間のやりくりさえできればどのようなライフプランの状況であろうと受験もできるし、合格もできます。単発の試験だからできることだと思いますのでやりたい気持ちがあれば、是非チャレンジしてほしいと思います。あとは女性の希少性が高い業界でもあるので、合格してからも楽しいと思います。是非頑張ってもらいたいですね。なんとかなります。

まっぺ

私自身もそうですが、女性は、出産、子育てのような物理的に何もできない時期がありキャリアプランを考えるタイミングが比較的多いのかなと思っています。その時にずっと企業勤めでいくのか、独立するのか悩んで決めきれなかったとしても、どの方向にも生かすことができる資格が中小企業診断士の魅力だと思っています。独立しようと思えばできますし、経営面だけでなく、製造業の知識やマーケティングなども勉強できるので、企業内でも昇格していくためにもアピールできる資格だと思っています。今勉強をされている方はとにかく合格を目指して頑張っていただきたいと思います。

うにこ

この座談会、半年後くらいにもう1回やってみたいですよね。その後どうなったか?あの時こんなこと言ってましたが実際どうでしたか?みたいな。

■おわりに

座長:座談会にご参加いただいた女性合格者の皆様ありがとうございました。読者の皆様いかがでしたでしょうか?これまでは少ないと思われていた女性の中小企業診断士。徐々に女性比率が増加していること、出産育児等で思うように時間が取れなくても勉強時間の確保や勉強方法など工夫しながら実際に合格してらっしゃる方がいらっしゃること、そして合格後は女性ならではの強みと希少性を生かして活躍できる可能性が広がっていることがわかりました。是非これからも女性受験生がどんどん増えてくれるとよいですね。

次回の「タキブロ+」のテーマは「Zoom勉強会 & Facebook勉強会の効果的な活用方法」です。一陽人さんが登場します。お楽しみに!

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