【タキブロ+】多年度生座談会(後編)
読者の皆様、いつもブログを読んでくださりありがとうございます。本日もタキプロブログ特別版の「タキブロ+」をお届けします。(「タキブロ+」 って何?という方はこちらもご確認ください!)
本日は、昨日に引き続き多年度受験生座談会の後編をお届けします。座談会メンバー4人全員が受験歴10年以上という伝説の多年度生4名のチーム名は「TKP43」。そんな生きる伝説たちは後編でも苦労と挫折、そして未来へ向けての覚悟、を伝えていきます。なかなか中小企業診断士試験に合格できずに悩んでいる多年度受験生の方は必見の内容です。(前編をまだご覧になっていない方はこちらをご覧ください。)
TKP43ファンの皆さま、やって参りましたよ!後編!
ファンなんかおらんやろ!センターは誰や!
ひょっとしてシャイニングスターか(前編参照)
ハートを押してね!合格祈願!↓
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■多年度生ならではのメリットはありますか?
hide_kingdom:普通は1日でも早く試験に受かりたいものですが、全員が全員すぐ合格できるわけはありません。望まずとも多年度生となってしまった我々ですが、逆に多年度生ゆえに感じたメリットがあれば教えてください。では私、hide_kingdomからお伝えしていきます。
多年度受験生となったことで中小企業診断士に対するあこがれや思いがとても強くなったと思います。もしかしたらストレートですぐ受かる方からすると、スキルアップの1つみたいな感じかもしれませんが、こっちは人生を賭けています(笑)。合格してから先の夢が膨らみます。あれもしたい、これもしたいという思いが強くなります。実務補習は迷わず15日コースを申し込みました。合格まで10年もかかったので、もうこれ以上時間を掛けたくないんです。早く活動を始めたいのです。
あとはやり遂げた達成感、そして自信がついたことです。合格したという結果よりも諦めなかったという自信のほうが強いのかもしれません。諦めずに続ければ合格できるという成功体験を得たことが大きいです。これはすぐ受かっていたら得られない思いだと思います。この先の人生、あまり長くはないですが(笑)この経験は活かせると思っています。
メリットはあるのかな?と思ったのですが、確かに中小企業診断士への思いは強くなるというのはあると思います。知人で1年くらいで受かった方がいますが、診断士の資格をを生かした活動は何もせずにいます。その方は元々ステータスが高く(東大出て、大手メーカーの管理部門勤務)気軽に受けて、街中のカフェに寄るような感じで、さっと受かってみたいな(笑)。僕の場合は大げさになりますが、人生を変えるためでもあったので思い入れは強いと思います。最初試験を受け始めた時は地方都市ということもあり、中小企業診断士を知らない人も多いし、周りにも中小企業診断士の方を見かけたことがありません。最初受験するという話をすると、みんなに「ガンバレ」と言われていました。最初の数年は「今年も受ける」と周りに言ってましたが、そのうち言わなくなりました。そうするとみんな優しいので何も聞かなくなってきます。そういう優しさに触れられたのは多年度生のメリットですね(笑)。受かったときに報告すると驚いてくれました。「まだやってたの?」という反応でした(笑)。
かなり中小企業診断士への思い入れが強くなってきました。10年間真剣に勉強してきたので、どうしても取りたい気持ちが強くなっていきました。合格するまで苦労した分、それを活かして中小企業診断士として活用したいと思っています。それが1つのメリットかなと思います。2つめは、1次試験の知識が非常に身についていることです。教えることができるかもしれません。この経験を活かして予備校の問題作成等で役に立てないかなと考えています。また僕の周りの人も「まだ受けてたの?」という反応が多かったです(笑)。受かった報告をすると「長いこと頑張ってたなー」とありがたい言葉をいただきました。3つめは、やり遂げる力がついたことだと思います。僕は40代半ばですが、人生の1/4使ってこの勉強をしてきたので、他の仕事や他の資格とかにチャレンジしても逃げ出さずにやり遂げる強い心を持てたと思います。
受験を始めた最初の頃、だいたい3~4年目頃までは勉強仲間がどんどん増えていって楽しかったのですが、その先は勉強仲間がどんどん合格して、仲間が減っていきました。今となっては、そのとき一緒に勉強していた人が合格者向けの某学校で講師をしていたりしますので、そこでお金払って教わるの嫌だな~とか思ったりします(笑)。長く続けていることで次第に孤独になってきました。昨年はタキプロのよろず相談会に顔を出し、12期生の方に愚痴を聞いてもらっていました。2次筆記試験の合格通知が届き、タキプロの口述試験の模擬面接に参加したところ、タキプロ12期生の方が私のことを覚えていてくれてて、すごい喜んでくれました。長いことやっていて周りがとても祝福してくれたことはうれしかったです。その時に、タキプロ2期のげっちさんが「診断士になってから使うのは1次試験の知識だよ」とおっしゃってまして、これが確信かなと思いました。何回も1次試験に受かっているということは、今後活かしていける強い武器だと思っています。中小企業診断士の1次試験は知識の幅が広いのでどんどん話が出てくるのは多年度生のメリットかなと思います。
皆さん10年かけて本当にやりきりましたよね。やりきる力はかなりのメリットになると思いますよ。何回か体壊しそうになりましたけどね。今回落ちてたらメンタルやばかったかもしれませんが(笑)。
そうですよね。自信は付きますよね。他のこともできるんじゃないかというような。
自信がついても、カラダ壊したら元も子もないですよ。健康一番。
ギリギリのところだったのかもしれません……。もし、このタイミングで受かってなかったら挑戦を辞めてた人もいるかもしれないですよね。
私は受験生のほうが楽だったと思っています。執筆の仕事をする上で、知識を自分の言葉で書かなくてはいけませんでした。試験では×で済みますが、執筆は無責任なこと書けませんからね(笑)。
人生賭ける。診断士への思い入れ。1次知識の定着度。多年度生もすてたもんやないわ!
■今後の活動について
元々は転職をしたくて勉強を始めたのですが、もうこの年になってしまったのでどうしようかと考えています。今の会社に残ることもできますが、60歳過ぎてアルバイトと同じ給料でお店に立つのは嫌だなと思っています。何らかの形で独立したいですね。とりあえず今は執筆のお仕事をしています。定年過ぎてまで今の会社に残るつもりはないので、起業や個人M&Aなどいろいろと可能性がある中どこへ進むのかは今試行錯誤している感じです。
色々な可能性は探っていきたいと思います。60歳超えて定年を迎えたときに今の会社にいるのもよいですが、もう1つの可能性として60歳超えても職を切らさずに楽しく過ごしたいと思っています。あとはセミナー講師や予備校の問題つくりができればいいなと、ぼんやり思っています。中小企業診断士に関わっていけることをやっていきたいです。多年度ということで思い入れもありますし、受験問題にずっと関わっていきたいと思っています。今は独立までは考えていませんが少しづつ活動を広げていこうと考えています。
自分の団体は1人で仕事をしているので、職員がいないんです。1人親方なので、やりたいことを自分で考えて、理事会や評議員会で認められれば団体の事業として認められます。団体の事業にするか、副業にするかは今考えているところです。受験でかなり費用もかけてきたので回収したいというのもあるので副業のほうがいいのかな、思っているところもあります。今年とりあえずやってみたいのは 事業再構築補助金などの補助金ですね。申請書を書くのと採用されるのがなかなか難しいと言われています。たまたま知ったのですが、南伊豆町の商工会所属の中小企業診断士の方(東京の城東支部に所属されているらしいです)が、かなり熱心に地域振興や補助金の活動をしていると聞いています。タキプロや東京の中小企業診断士を巻き込みながら活動してらっしゃるようです。同じ地元の中小企業診断士として手伝わせてもらおうとその方にお声がけをしようかと考えています。あとは中小企業診断士のいない地域で活動できれば自分のブランド力が上がるように思っています。国家資格を持っている団体職員としてブランド力を生かせると思います。事業主を集めて勉強会みたいなこともやってみたいと思っています。いつかはプロコンになりたいと思っていますので、今の仕事は優秀な女性とか若い人に任せてプロコンに専念したいとも思っています。なるべく早く1年2年で始めたいですね。
当面は企業内診断士としての活動を考えています。
オレンジの人、大分コメント割愛しとるがね~。不自然だがね。何かまずいことでも言っとるんじゃないの~(笑)
■受験生時代に取得した資格と今後取得したい資格は?
hide_kingdom:受験生活の中で私のようにいくつか関連資格を取っていた方もいらっしゃるかと思います。また、この先に取得したい資格はありますか?
簿記3級/2級、ビジネス会計検定3級/2級、経営学検定中級、ITパスポート、ビジネス実務法務検定3級、マーケティング実務検定B級、ビジネスキャリア検定マーケティング2級/営業2級/組織法務2級/取引法務2級/財務2級と、10個以上は取りました(笑)。すべて中小企業診断士受験の副産物です。これから取りたい資格については、国家資格では中小企業診断士以外に取りたいものはないんです。ですが今本業で必要なのが統計学でして、統計学検定の勉強をしています。しかし、最大の目標の資格の後のおまけみたいな資格なので、正直勉強に身が入りません(笑)。とはいえ、統計学と中小企業診断士を掛け合わせることでいろいろできるかなと考えています。例えば診断先企業の売上データとか生産ラインのデータ等を入手して相関分析や回帰分析を行うことで、こういう活動を知れば成果につながりますといったデータで示す提案ができるのではないかと考えています。
2級と法務と法務と2級♪何回でてくるねん!ラップか!
多年度のメリットにつながると思うのですが、情報セキュリティマネジメントという資格を取って、その年の秋には応用情報技術者を取りましたが、ほとんど勉強をしませんでした。情報セキュリティマネジメントは、診断士の経営情報システムを勉強すれば十分受かるレベルです。応用情報のほうは午前がマークシート方式で6割とる必要がありますが、中小企業診断士とは別の範囲の出題があるため広い知識が必要となります。ランダムに問題が出るサイトで練習問題を解いていましたが1回も6割を超えたことがありませんでしたが、本番では6割を超えることができました。午後は記述式ですが、経営情報システムや企業経営理論や財務・会計をまじめに勉強していたら大丈夫です。経営情報システムが大嫌いだったので免除できる資格が欲しいと思ったことが資格取得の動機です。経営法務も大嫌いだったのですが、さすがに弁護士を取ろうとは思わなかったですね(笑)。取った資格は2つです。今後については、資格ではないですがコーチングに興味があります。地域で起業する意欲のある経営者がなかなかいないので、起業のお手伝いや、逆に廃業のお手伝いとかもしてみたいです。
取得した資格は、販売士2級、ビジネス会計検定2級、ビジネス実務法務検定2級、FP技能検定3級です。中小企業診断士の勉強をしていれば全部取れる資格とは思いますが、販売士は店舗マネジメントといったさらに深い範囲も出てきます。10年かけて中小企業診断士も受かっているので、モチベーションを上げるために資格の勉強をすることはいいことだと思っています。これからは、社労士といいたいですが、勉強するとどっぷり浸かってしまうことと、家族との時間をあまり持てなくなってしまうので、もう少し様子をみたいと思います。他にはセミナー関係のコーチングをマスターしたら違う資格を目指していきたいなと思っています。社労士は興味あるので将来的には考えてみたいです。
私は全然ないです(笑)。ビジネス実務法務検定3級とITパスポートだけです。簿記2級はチャレンジしたけど挫折しました。もう難関資格は要りません。勉強できません(笑)。目の前の、実務につながる執筆などをこなしていきたいです。早いところ中小企業診断士の資格を使ってお金になることをやりたいと思っています。あと関係ないですがドローンにチャレンジしてみたいかな(笑)。今からガッツリ勉強する大きい資格はもうお腹いっぱいです(笑)。
今から社労士目指して10年かかったらどうしようかと思いますね(笑)。
実際は2つの資格を同時に活かして仕事をしている人はそんなにいないようです。中小企業診断士と社労士の両方もっている方はたまに聞きますが、ほとんどの方が、どちらか片方に軸足を置いているようです。
ややこしい労務管理のところをこれから勉強しようとは思わないですよねー。いつも避けて通っていましたから(笑)。
もしくは社労士さんとコラボして事を進めるとかもいいかもしれないですね。
自分たちで試験を受けると僕らは10年かかっちゃうんで(笑)。
多年度生は合格まで時間がかかるから、協業の方向のほうがいいですね(笑)。
おねがいですから、もう10年かけないでくだせい先輩。健康一番。
■あなたにとって中小企業診断士とは?
hide_kingdom:球辞苑(NHKの野球番組)ばりに深いテーマです(笑)。あなたにとって中小企業診断士を一言で言い表してください。
いろいろな可能性のある「人生のゲームチェンジャー」だと思っています。実際に執筆活動も始め出版にまで漕ぎつけました。いい資格に巡り合ったと思っています。これからいろいろなチャンスや可能性があります。ただ可能性が広いがゆえに活かし方がわからないと、食えない資格と言われてしまいます。よく足の裏の米粒という言い方をしますけど、あれって資格取ったはいいけどどう活かしたらいいかわからないから言っていると思うんですね。これから具体的にどうしていくか考えていますが、例えば個人で企業を買収してもいいと思います。仮に経営のド素人が「あなたの会社を買います」と言っても、元の経営者は良いというかもしれませんが、従業員は誰もついてきてくれないと思います。でも中小企業診断士の先生が「会社を買います」といえば、従業員も今の会社をもっとよくしてくれるかもしれないと期待を持つかもしれません。更に執筆の実績があれば「すごい先生が来てくれた」に変わるかもしれません。そうすると求心力となって従業員もついてきてくれるかもしれません。また、自分で起業してみてから、会社を買収するのもありかもしれません。いろんな可能性があります。ということで一言でいえば「人生のゲームチェンジャー」です。
「社会人になってからの青春(仕事以外)」ですね。色々な事を犠牲にして、勉強してきました。夜中まで勉強したり、朝早く起きて勉強したりと。2次試験の合格発表は、とても緊張する瞬間ですね。あの瞬間が生きていると実感します。それと合格した時の喜びですね。1次試験を受かった時のほっとした気持ちとか。2次試験でだいぶ苦労したこともあって、やり遂げた気持ちもあります。これが私の仕事以外の青春なのかなと感じています。
島田紳助さんが言っていた言葉にかなり影響を受けているんですが、2年間何かに必死に取り組んで、1つのステップ上がれなかったらその人間はずっとそのレベルの人間だと言っていたことがありました。勉強を始めた当初は多少鬱屈したものがありました。皆さんもこのままでいいのか、とか危機感のようなものが始めるきっかけになったと思いますが、僕も同じでステージを上がりたい気持ちがありました。当初はもちろん10年もかかるとは思っておらず、2~3年で合格するつもり取り組んでいました。勉強会に参加していると、皆さんかける言葉がなくなってくるのがわかってきます。最初のころは「よくがんばってますねー」「いい答案かけてますねー」と先輩診断士は言ってくれるのですが。5年も6年も7年もたってくると、かける言葉がなくなってきてその人と同じステージに立たないと話せることがなくなってきます。先輩診断士と受験生という関係でもなくなってきます。ステージを上がらないとどうにもならなくなってくることを自分でも察してきます。中小企業診断士に合格したことは自分では実感はありませんが、先輩診断士とようやく同じ土俵に立てたのかなと思います。この先は自分次第なのかなと思います。
今日はこの答えを持たずに参加しましたが、座談会の間にもいろいろ考えたところ「生きるためのモチベーション」かなと思っています。ちょっと大げさですが、この試験があることで仕事や家庭でうまくいかないことがあっても、これがあったから頑張れたのかなと思っています。8月の1次試験に向けて頑張っている自分に酔ってはいましたが、この試験がなければ、他にうまくいかないことが重なるとただ落ち込むだけになっていたのかなと思います。受からない中でも生きるためのモチベーションを見つけることができたのかなと思っています。なかなか試験には受かりませんでしたが、成長がゼロというわけではなくて、関連資格を10個くらいとったことや、学んだ知識を仕事でも生かしたりしていました。営業向けの会計勉強会を実施したりと少しづつアウトプットを出していました。今年のGWは中小企業診断士の勉強をしなくていい状況にも気持ち悪さがありました。勉強漬けのライフスタイルがかなりしみついていましたので……。これからは新しいステージに立ち、しっかり中小企業診断士として活動していきたいと思います。これまでの思い出に浸ることなく、そちらにベクトルを向けて頑張っていきたいと思います。
ゲームチェンジャー、青春、紳助兄さん、生きるためのモチベーション、熱い、熱すぎる。
超新星爆発の中心温度級や!(→なんそれ)
■多年度受験生へのアドバイス
このブログを興味深くご覧になっている方は、多年度受験生が多いと思います。多年度受験生の定義は何かというと難しいですが、1次試験に受かって、2次試験を2度落ちてまた1次試験に戻ってきた人かなと考えています。2次試験に2度落ちると心が折れて燃え尽き症候群となり、もうやめたいと思う人が結構いらっしゃるようです。別にやめてもいいと思います。この試験以上にもっと目指したいことがあれば辞めてもいいと思います。でも他に目指したいものが特にないのであればここで諦めるのはまだ早いと思っています。わぎーさんもおっしゃったように6回受ければ1回くらい受かるだろうと思います。それであれば、たかだか2回2次試験に落ちただけで諦めるのはとてももったいないと思っています。例えば次の年に1次試験が受かれば、また2次試験が受けられます。これで3回目。仮にだめでも次の年にまた受けられる。これで4回目。4回、5回と2次試験を受けるチャンスがあれば確率的にはそのうち1回は受かります。ということで診断士にまだ未練があるのであればたかだか2次試験に2回落ちただけで諦めてほしくはないと思います。……でも本当はすぐ受かったほうがいいとは思いますけどね(笑)。
中小企業診断士の試験は山登りに似ていると思います。目に見えるところはロッククライミングができる断崖絶壁です。一方で裏に回ると歩いて登れる山道もあります。ストレートで受かる方はロッククライミングでまっすぐ頂上へ登っていった人だと思います。多年度の人は裏の山道をさまよいながら頂上を目指している人だと思っています。山登りには道具も必要です。断崖絶壁に上がるんだったらロープとかピッケルとか適切な道具を持っていく必要があります。いくら運動神経が良い人でも手ぶらでは断崖絶壁を上ることはできません。多年度生は道具を持っているか、持っていないにしても裏の道を選んだ人だと思っています。道を歩くにしても最低限、靴やコンパスは必要です。なにも用意をせずに頂上は目指せません。どの道を選んでも適切な道具を使いながら頂上を目指す必要があります。中小企業診断士試験もこれと似ています。ただ努力が必ずしも報われるわけではありません。僕の知り合いでも10年以上試験を受けていてなかなか合格にたどり着かない人を何人か知っています。その人たちは決して僕は数回で受かった人と比べて能力が劣っているとは思いません。むしろ頭のいい方達だと思っています。だけど頂上へたどり着かないのは道具を持っていても適切に利用できていないからだと思っています。必ずしも報われるわけではないですが、資格を取得したければいいルートを選んで適切に道具を使って、頑張ってほしいと思います。
僕からは受かるためのアドバイスという視点でお話させていただきます。1次試験に受かっている多年度生に限っては、毎年1次試験を受けたほうがよいかと思います。毎年受け続けることによって1次試験に受かる確率が高くなり、2次試験の切符をもらえます。1次試験を受けながらも2次試験のチャンスをつかみます。2次試験は正解が発表されないということがありますので、何回も受けて感覚をつかんでいくことが大事です。たまたま問題がハマって受かるかもしれません。運的な要素もゼロではありません。2次試験を受け続けていけばいつかは受かると思っています。あと多年度生になってくるとモチベーションが低下してくることがありますので、とにかく楽しんで取り組んでいって頂けたらと思います。楽しむことを忘れると集中力も切れますし、イヤイヤやると頭に入ってきません。中小企業診断士を目指した理由を今一度思い出して初心に戻ってもらうなどすれば、モチベーションを盛り返せるかと思います。あと多年度は疲れてくると思いますので、運動して汗かいたり、お酒飲んだり、勉強に工夫しながら楽しんでいけばよいと思います。受かった後は皆さんでこうやって話もできますし、タキプロに入ってもらえれば人脈も広がると思いますので、ぜひ多年度生をあきらめずに頑張っていただきたいと思います。いつでもアドバイスしますので勉強会とか参加してみてください。
私の場合はなんで受からないんだろうというのが悩みの種でした。その時大きかったのは1次試験と2次試験の間の壁ですね。どういう状況に置かれているかは人それぞれだとは思いますが、私の場合は1次試験は何度も受かるのに、2次試験はなかなか受かりませんでした。2次試験で何が足りないんだろうとすごく自分で考えました。合格した年は細かく目標設定をしていました。6月に某社の模擬試験でD判定が出て、今年も落ちるなと思いました。こりゃまずいと思いました。その時に8月の1次試験を着地点として目標設定をしたのですね。その時点で完成してなきゃいけないと考えました。それまでに予備校の演習で安定して80点を取れるようになることを目標にしました。このブログをご覧になる方は多年度生でどうやったら受かるのか?を考えている方が多いと思います。自分に合った目標設定は今すぐにでもやってほしいです。8月になってから、そこから伸びると思わないでください。8月以降は今まで積み重ねてきた実力を安定して出せるようにする練習だけに充ててほしいです。
8月から10月までの3ヵ月でぐーんと成績が伸びるということは多年度生のあなたにありません!
なので、そこまでに確実に成績を伸ばしてください。そこは強く言いたいです。
厳しいっす先輩…
なぜかぐさっときてしまいました(笑)。
自分に置き換えて聞いてしまいました(笑)。確かにその時期はぐんと伸びる時期ではないですね。最後にチーム名を決めましょう。タキプロのTKP+4人の受験歴合計43年でTKP43でいきましょう(笑)。
TKP43の皆さん。多年度生ならではの重みがありますね!最高です!!
■おわりに
悩んでいる多年度生の方々!是非、素敵なTKP43達のイベントもご参加下さい!あるか知らんけど。
TKP43がお届けした多年度生座談会はいかがでしたでしょうか。こんなに合格まで時間かかっても前向きなオジサンたち素敵ですね⇒自分で言うな(笑)
ただただ長い年月受験をし続ければ合格できるというわけでは決してありません。合格までの長い年月、紆余曲折しながらも最後まで諦めずに、きちんと自己改善をしていったことで最後は合格をつかみ取ったのだと思います。まだ合格に到達してない多年度受験生の方にとって、今回の座談会で勇気付けることができたら本望です。是非試験に合格して、タキプロで多年度生座談会に登壇してほしいと思います。
今回の座談会の様子はYoutubeでも公開します。そちらも合わせてご覧ください。
・中小企業診断士試験 多年度受験生座談会【タキプロ】①
・中小企業診断士試験 多年度受験生座談会【タキプロ】②
・中小企業診断士試験 多年度受験生座談会【タキプロ】③
・中小企業診断士試験 多年度受験生座談会【タキプロ】④
次回の「タキブロ+」は「診断士合格者のホコタテ-矛盾-」です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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