【タキブロ+】 診断士合格者のホコタテ -矛盾-Ⅲ by hide_kingdom
読者の皆様、いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
タキプロ13期多年度受験生ユニットTKP43メンバーのhide_kingdomです。実は今日2回目の登場です。。
本日のタキブロ+は前週に引き続いて診断士合格者のホコタテ-矛盾-の第3回戦です。
(第1回戦はこちら、第2回戦はこちらをご覧ください)
ミンも大好きなホコタテ座談会。3回戦いよいよ始まるでぇ~
(「タキブロ+」って何?という方はこちらもご確認ください!)
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目次
■第3回戦 テーマとチーム分け
第3回戦のテーマはこちらです!
「2次試験の過去問事例は多くの事例を解くべき VS 少ない事例で復習に時間をかけるべき」
第3回戦のチーム分けをご紹介します。
それでは、第3回戦の幕が切って落とされます!
■【先攻】多くの年数の事例を解くべき派チームの主張
まず先攻の「多くの年数の過去問を解くべきチーム」から、多くの年数の過去問を解いた方がよいと思う理由と、2次試験の勉強を始めた当初はどのように過去問を解いていたのかをお話します。
まず私は、多くの年数の過去問を解くべき派です。実際には13年分ぐらいの過去問をやってました。なぜそんなに多くの年数を解く必要があるのか?という理由なんですが、過去問をやりつくしていくと、結構初見の切り口の問題を見かけます。毎年安定して同じような問題が出てるかというとそうではなくて、毎回何か新しい要素が入ってくるような気がしています。そのため、試験当日に初見問題が出ても焦らないように、なるべく多くの過去問に目を通して解くことで、多くのパターンをカバーしようとしていました。さらに私は多年度受験生だったんで時間がいっぱいあったんですよね(笑)。
次に最初から多くの年数の過去問を解こうとしていたのか?という点ですが、最初の頃、過去問を解いた後の見直しが苦痛だったので、次の問題を早くやりたくて多くの年数を回すようしていました(後でこのやり方は良くないことに気づきました・・・)。
それ、アカンやり方やん(笑)
私もhide_kingdomさんと一緒の理由で、できる限り初見の問題をなくしたいと思っていたので、多くの年数の過去問を解いていました。2次試験は8~9年分は解きました。1次試験も令和2年~平成25年まで解いてました。1次試験も2次試験も、ひたすら多くの過去問を回していましたね。もちろん問題を解いた後に、その解釈や解説の振り返りにも時間はかけてたかな。新しい出題パターンが来たか~という驚きがあると試験本番で心が動揺しそうだったので、とにかく多くの過去問を解いたという自信があれば、どんな問題来ても大丈夫だと思っていたことが理由ですね。
次に最初から多くの年数の過去問を解こうとしていたのか?については、最初は多くの年数の過去問を解こうとは思っていなかったです。2次試験の勉強を始めてから最初に過去問解いたときは全く解けなかったんです。何も書けなくて、これはやばいと思ったので同じ問題をもう一回解いたり、解き方の型を見つけたりという復習にかけました。その後に、特に事例Ⅱと事例Ⅳはふいをついたような珍しい問題があると気付きました。そのため、多くの過去問に触れたほうがよいと思って、多くの年数の過去問を解こうと決意しました。
■【後攻】少ない年数の過去問で復習に時間をかけるチームの主張
では、後攻の少ない年数の過去問の復習に時間をかけるチームからコメントお願いします。まずはみやっちさんよろしくお願いいたします!
ちゃんと過去問を解いたのは2、3年分です。理由の1つは消極的ですが、過去問を解く時間を十分に確保できなかったためです。事例Ⅳに関してはインプット学習から入ったのでそこに一定の時間を使いました。また模擬試験を受けたいと考えていましたので、その分あまり過去問を解く時間を取れなかったのもあります。もし時間が十分にあれば多くの事例を解くことをあまり否定することはないと思っています。ただ、最初は知識のインプットが大切だと思います。
また、1つ過去問を解いたらその解説を読み、もう1回与件文を読んで理解することに時間をかけるようにしていました。過去問は量より質が大事かなと思っています。初めて2次試験の学習をしたときから一貫して、少ない年数でもいいので過去問は解いたら復習するようにしていました。
私は診断士試験に限らず過去問は5年あれば十分と思っています。受験1年目はそれを複数回まわしましたが、2年目は各年1~2回ずつ程度に減ったと思います。
理由としては、通信講座の答練を受けていたため、過去問以外の事例に触れる機会が増えたこともあります。不合格年の反省として初見問題への対応力の無さがあったので、その点を通信講座の答練で鍛えました。多くの年数の過去問を回している方から見たら、かなり少ない年数だと思います。
次に少ない年数の過去問で時間をかけるべき理由ですが、数をこなせばパワーアップするものではないと考えていたからです。受験1年目の時点では、自分なりに型を作り上げたと思ってましたが、試験本番で大失敗しました。全然歯が立たず、どうしたらよいかわからなくなってしまいました。
受験2年目は通信講座を始めて、独学ではなかなか学びにくい解答構築のロジックを学び、自分の型を再構築し、これをやれば頭が真っ白になってもルーティーンをこなすだけ、という感覚まで持って行きました。こうして身に着けた型が過去問でも同じように実行できるか、解答文の自己採点だけでなく、解答を導いたロジックなどのプロセスを含めてチェックするようにしていました。朝に2,3時間勉強するのですが、1日目に1事例を解いて、次の日は答え合わせと振り返りに2時間くらいかけるようにしていました。
ルーティーン
2時間かけて復習というのは具体的には何をやっていたんですか?
まず自己採点します。そしてきちんとポイントが書けているかチェックします。
次に写経をしました。自分が過去問を解いて、すぐ直後に高得点解答はどういう解答を書いているのか?を確認して、それを自分で書いてみます。そうすると、自分が書いた解答との考え方の違い、解答を導くまでのプロセスやロジックの違いが見えてきます。気づいた違いや反省点はメモに残して、次に活かすようにしていました。
私は過去問を解いた後の振り返りは30分くらいでやっていました。まず、ふぞろいで採点をします。ふぞろいのベスト解答と自分の解答を照らし合わせ、キーワードやロジックが入っているか確認しました。過去問以外の問題に触れる機会があるかどうかという切り口もあるかもしれないですね。私は過去問信者でしたね~。
そういう意味で言うと私も過去問は絶対だと思っています。要は5年やるのと10年やるのとが全然違うと思っていないだけです。5年分の過去問についてはとても大事だと思っています。予備校や通信の答練をやっていても過去問にはかなわないと思っています。そのため最後は必ず過去問で身に着けた手順を試して仕上げていきました。
私も一番良い材料は過去問だと思っています。模試を受けていた理由は、①第三者にに採点してもらいたい、②受験生間の相対的な位置を知りたい、③現時点での合格可能性を確認したい、という3点です。本番の試験に一番近い問題は過去問だと思います。一方で模試はちょっと癖を感じていましたね。
過去問は絶対やでぇ~。ミンが言わんでもわかっとるがな~。
5年以上前の過去問は、解答文字数が150字や200字という問題があります。しかし、直近の傾向を見ると100字で5問がデフォルトで落ち着いています。そのため、直近のトレンドに合わせた問題を解いた方がよいと考えていました。
一方で、通信講座の答練は採点の基準が全然違うと思っていましたので、点数はまったく気にしていませんでした。
繰り返しの話ですが、受験1年目は初見の問題に頭が真っ白になり、何をしていいかわからなくなるという大失敗をしました。あれが自分の中でトラウマなんですね。初見の問題に当たった時にいつも通りの対処ができるかを重視して学習していました。
初見の問題に焦らないようにするという思いは、皆さん同じだったということですね。そこへ至るアプローチが、まぁしぃさんは5年分の過去問でよいと考えたという違いですね。そこの違いが面白いですね。
過去問の数が少ないと解答を覚えてしまいませんか? できる限り多くの年数を過去問を解くようにしておけば最初の頃に解いた過去問の解答を忘れるので、新たな気持ちでやれると思いました。
そうですね。確かに何回も解いている問題は自分の中でロジックが全然できていないのに、答えが書けてしまいます。与件文をよく見なくてもキーワードを拾って解答が書けてしまうので、ふぞろいで採点したらそれなりに点数が取れていると思ってしまいます。しかし、実際には解答文の中にロジックが成立していないから、本番の試験だとそこまでの点数にならないと思います。
これを避けるために、受験2年目は過去問は繰り返し解くのではなく、1回に時間をかけて丁寧に復習するようにしたのです。また、模範解答を写経する時には、キーワードだけになってないかに注意していました。
私も写経はやりましたね。最初の頃は、時間がない中で事例を回すために朝に問題を読み、SWOT分析をして、こういうロジックで書いていこうと骨子を書きました。その日の夜にその方向性で合っているかどうかを確認する作業をやっていました。その後に、解答を書き始めると骨子は合っているのに、文字数に合わせられないことが結構ありました。その時はふぞろいの答案を写経して、どのような言い回しで書けばいいのかを覚えながら、文字数範囲内に収めていきました。多くのキーワードやよくある言い回しを拾うためにも、多くの事例に触れたほうがよいと思っています。私は模試を受けておらず過去問しか信じるものがなかったので、できる限り多くの過去問を解こうと思いましたね。
受験1年目から多くの過去問を解いていたのはすごいなと思います。私も受験1年目はふぞろいな合格答案10年ハンドブックを買いました。最初は過去問をたくさんやったほうがいいのかなと思いましたが、本音を言うと80分集中するのがしんどかったんです。。。思い返すと、やるのかやらないのかどっちつかずで中途半端だったと思います。結局5年+α程度に落ち着いたこともあり、10年ハンドブックは1,2年ぶんくらいしか活用していません。
10年ハンドブックを1,2年しか使ってへんとは、えらいもったいないやんか~。ミンに残り8年分譲ってくれへんやろか。
■過去問を解く時間は80分厳守か?時間を気にしないか?
ちょうど試験時間80分という話が出ましたので次のテーマ「過去問を解く時間は80分厳守か?時間を気にしないか?」へいきます。まず、みやっちさんからお願いいたします。
私は過去問を80分以上かけて解くことはしませんでした。時間の感覚を掴むためにも、それより長い時間をかけて書いても仕方がないと考えていました。とにかく80分で書ききるようにしていました。実際に80分で解答を埋めることができていました。
最初、私は80分厳守でやろうとはしていませんでした。問題に慣れてきたら時間を意識するようにはなります。
受験1年目も最後の1か月は80分厳守でやっていました。受験2年目は自分の中で一度ゼロベースで仕切り直そうと考えていたため、最初は時間を区切らずに問題を解いていました。自分の型が出来上がってくるにつれ、時間をだんだん短くしていきました。最後の方は作業をやるような感覚になり、そこまで時間厳守を意識しなくても普通に80分で過去問を解いていました。
私のやり方もまぁしぃさんと似ていました。ただ、事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲはほっておいても80分以内で書けていました。事例Ⅳについては、80分で収まらない問題もありましたが、頭に叩き込むために、100分かかろうが、120分かかろうが最後までやりきることを優先していました。それは春先ごろのやり方で、だんだん試験が近づくにつれて80分を意識するようになりました。
私は事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲについては、皆さんと逆の意味で時間を守らないタイプでして、40分でやっていました。実際に解答を仕上げるのではなく、与件文を読んでメモして解答の骨子を書くところまでです。それをひたすらやっていましたね。
実際に解答を文字数内に仕上げる訓練は別で行い、試験直前期にようやくトータル80分で終わらせる練習をしました。
事例Ⅳについては、過去問を1年分通してやる場合は最初から80分で全部やりきると決めていました。事例Ⅳの過去問1年通して解き始めたのが試験直前期でして、それまでは全知識・全ノウハウに出てくる問題を各パートごとに短時間で解いていました。
解答の骨子作成を40分でやり、記述は別の時間でやる理由とメリットを教えていただけますか?
記述を別にした理由は、受験1年目でとにかく時間がない中で多くの問題を解こうと考えていたためですね。連続した80分という時間がなかなか捻出できないため、まずキーワードを正しく拾い骨子を作成できれば解答としてはほぼ完成しているのだから、あとはどのように表現するかという記述は別で練習すればよいと考えました。記述の練習よりまずはキ-ワードを何故拾えないのかに注目したほうがよいと思い、その作業を短時間でやることで多くの過去問を解こうとしていました。(なのでメリットは解答精度を高める練習に時間を割ける、多くの過去問が回せる)
実際の試験本番では35分で骨子まで書いて、残りの35分で回答欄を埋めて、残り時間をバッファに充てていました。
まっぺさんのやり方は改めて素晴らしいと思いました。受験1年目の時は80分の使い方に結構悩みました。
一般的にはメモなどに全問分の骨子を作って、最後にそれをまとめて解答に書き起こす方が多いと思います。当時の私はそれでは時間が間に合わないと思っていたため、メモや骨子をほとんど作成せず、与件と設問を見て思いついたものから1問ずつ解答用紙に直接解答を書いていました。このやり方ならメモなどに時間を取られない分80分で間に合うと思っていましたが、結果的に思考をまとめる時間を持っていなかったため、初見問題にパニックを起こして惨敗しました。
そのため受験2年目はやり方を変え、時間を細切れにして、1つずつの解答プロセスに対し、ポイントを絞って練習をしました。
お話を聞いて説得力があると感じたのは、考えることに時間を取ったほうが良いという点です。まさにその通りだと思いました。解答直書きは考えることにほとんど時間を取っていないため、想定外のことが起こると対応ができません。
色々な合格体験記を見ていると、骨子を頭で考えて直書きでも合格しました、という方もいらっしゃいますよね。それはすごいな~と思います。
それでも受験1年目は事例Ⅰで7割とれました。おそらく与件文からキーワードを拾って理由や課題分析を行う設問パターンが多いからだと思います。
一方、当時は1次試験知識が使いこなせておらず、設問や与件文をヒントとした類推などもできていませんでしたので、知識や類推をして助言解答が中心となる事例Ⅱになると、全く歯が立ちませんでした。与件文からそれっぽい文章を抜き出しているだけの解答で、結果は全然ダメでしたね。
合格者にもいろんなタイプの人がおるんだがね~。
■多くの年数の過去問をやるべき人、少ない年数の過去問をやるべき人はどんな人なのか?
それでは最後の質問です。多くの年数の過去問を解く人、少ない年数の過去問をじっくりやる人はどういう人がよいと思いますか?
多くの年数の過去問をやるべき人は時間を持て余している人でしょうか(笑)。ストレート生の方は時間がない中でやらなきゃいけないんですよね。まっぺさんはそれでもやりきったんですね。
そうですね。私はストレート生も多くの年数の過去問を解くことはお勧めしますが、人によると思います。模試や通信教育を受けていて、過去問以外の事例に触れられる人はそこまで過去問を解かなくてもよいかなと思いますが、独学で過去問しかない、解説も持っている本でしか得られない人は、多くの事例や解釈に触れてよりキ-ワードを引っ張ってこれる力を身に着けていったほうがよいと思います。そういう意味でも独学ストレート生ほど多くの過去問を解いた方がいいと思います。
(独学ストレート。。。なんてカッコいい言葉だ笑。)
内角高めの独学ストレート~。バッター三振、試合終了~。ホンマにカッコええなぁ~。
独学生が多くの過去問を解くのは正しいと思います。ただし、多くの過去問をこなすことが目的にならないように注意は必要だと思います。合格というゴールはたくさん積み上げれば必ずたどり着けるわけではありません。短い期間でも理解が深まった人は初見の問題に触れるために、古い過去問を解くことはよいと思いますが、ゴールだけは見誤らないようにしないといけないと思います。
私は過去問を使う目的ややり方次第かなと思います。あまりいらっしゃらないと思いますが、過去問を解いて解きっぱなしにするのはあまり意味がないと思います。問題の中身、何が問われているか、癖などを理解するためには時間をかけたほうがよいと思います。その上で多くの過去問をやる余力があったり、補強したい人はやったらよいと思いますが、数ありきではないと思います。
では反対に、少ない年数の過去問を解いた方がよい人はどういう人でしょうか。
自分の中で自信が持てる解答プロセスがまだ出来上がっていない人だと思います。振り返りに多くの時間を取って、何が足りないかを確認すべきだと思います。よくわからないまま過去問をたくさんこなしてもあまり成長にならないと思います。
確かに。そこは100%同意ですね。
私も最初の頃を振り返ってみると、過去問をいくつか解いていく中でようやくふぞろいのキーワードと一致してきたと感じたのが3年分をやった頃でした。一度、3~4年分の過去問を解いてみて、手応えがないと感じたのならば同じ問題をもう一巡解いて、振り復習に時間を割いたほうが良いと思います。3~4年の過去問をやってみて自分なりの解法が見つかった人は、より多くの問題を解く方を選んでもよいと思います。
それも100%同意ですね(笑)。
なんや?イエスマンか?!もうええわ~。
■各チームの主張まとめ
第3回戦で共通した意見をまとめます。
・自分の中で解答ロジックが確立していない段階ではやみくもに解く過去問数を増やすべきではない。
・試験本番で初見問題が出ても落ち着いて対処することを目的に過去問を活用する。
■おわりに
いかがだったでしょうか?双方のチームから出た意見は、目的は同じでもアプローチ方法が違っていた部分もありました。皆さん、合格をつかみ取るためにいろいろなことを考え、実践し、うまくいかないと思ったら軌道修正し、それを繰り返すことで自分なりの学習方法を確立させたといえますね。
次回の「タキブロ+」は、診断士合格者のホコタテ-矛盾-Ⅳです。次回がいよいよホコタテ座談会の最終回となります。お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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