【タキブロ+】ふぞろい×タキプロ座談会②byわぎーさん
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のわぎーさんと申します。
毎朝投稿のブログとは別に、お昼の時間にお届けする特別企画「タキブロ+」
(「タキブロ+」って何?と思われた方はこちらもご確認ください!)
今回は、昨日に引き続き「ふぞろい×タキプロ」座談会の2回目です。1回目の記事はこちらです。
ふぞろいな合格答案15(同友館)(以下ふぞろい)の執筆者筆者3名をお招きし、2次試験対策に関してアレコレお聞きしました!!
逆にふぞろい執筆者からタキメン多年度生&ストレート合格生に逆インタビューもしていただきました。
様々な視点で診断士受験生のバイブルとも言えるふぞろいな合格答案の活用方法を知ることができる、「ふぞろい×タキプロ」座談会。
本日は、その座談会の2回目です。
8/27 ふぞろい×タキプロ座談会①
タキプロ→ふぞろいインタビューbyもっち
8/28 ふぞろい×タキプロ座談会②
タキプロ→ふぞろいインタビューbyわぎーさん
8/29 ふぞろい×タキプロ座談会③
ふぞろい→タキプロインタビューbyみっちー
タキプロ15期メンバー募集
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■与件文と各設問の対応付けがうまくいかない方へのアドバイス
次は私から質問させていただきますね。
初めて2次試験を受験する方にとって、最初の関門は設問ごとに与件文から適切なワードを抽出することだと思います。ここでは与件文と設問の対応付けと表現させていただきます。対応付けがうまくいかない方へ、皆様の経験などからアドバイスをいただけますでしょうか。
何を設問文で聞かれているのかを入念に確認して、設問文解釈だけを反復練習する時期がありました。ふぞろいというより、TBC受験研究会の速修テキストで紹介されていたのですが「1段階抽象化」というのを取り組んでいました。
例えば、設問文中に「3代目に経営を引き継ぐ」のような言葉が出てきたら、1段階抽象化して、事業承継のことを言っているんだな。と考えメモに事業承継って書くんです。事業承継に関連してこんなことが聞かれるんじゃないかっということを目星つけて技術承継とか人脈とかキーワードをメモ書きして、それから与件文を読み始めるというように、設問文解釈をしてから読み始めるように気を付けていました。
問題を解くときに、聞かれていることに対して適切にこたえられていなければどんなにキーワードを盛り込んでも得点にはつながらない恐れがあるので、出題者の意図と解答の方向性を大外ししないために、最初の設問文解釈に時間をかけていいのではないかと思っています。
なるほど!設問ごとに1次知識で抽象化したキーワードでフィルターを作って、与件文から該当する箇所を網にかけるようなイメージですね。
私は、2次試験で問われるであろうキーワードを、単語帳のようなもので暗記していました。2次試験は、ある程度暗記でも対応できる問題があるのではないかと思っていて、それで対応できない問題は皆も難しいんだろう。ということで後回しにしたり、力を抜いて解いたりしていました。
あと、エクセルに問題を書き写して、この問題は結局何が聞きたいのか、どういう解答のプロセスを立てればいいか、というのを表にしてまとめて、キーワードを抜き出しやすくする練習をしました。
なるほど、頻出論点は暗記しておいて本番でスムーズに出てくるようにしておくのですね。
僕が考える対応付けが難しいなとなる理由が2つあって、まず1つは、そもそも設問で何聞かれているかがわからない。だから何を抜いたらいいかわからない。もう1つは、与件の情報量が多すぎてどこに何が書いてあるのかがおぼえていられない。というのがあると思います。
まず、1つ目ですが、個人的な考えとして、すべての設問は1次知識がベースになっていてそれが何かを問われているので、その発想で何が聞かれているのかというのを設問文から適切に読み取れるようになれば、与件のここが対応しているんだな、ここら辺のキーワードに自分の持つ1次知識を足してあげれば解答が作れるな。ということで対応付けができるようになると思うんです。
次に、2つめの情報量が多すぎて処理しきれない人の場合は、何個かやり方があって、例えば問題文のページを破って、与件文の横に並べて見るという方法もあると思います……。僕はやらないんですが。
僕がやっていたのは、与件のストーリーを意識するようにしていました。事例企業には基本的なストーリーがあるんです。なりたい姿や目標があって、でも達成できていない。達成できていない理由が問題点としてあって、その問題点を解決するためにやっていくべき方向性が課題としてあって、課題を達成するためにやることが施策としてある。そのストーリーを意識して読むと、どこら辺にこんなことが書いてあったとかが入ってくると思うんです。例えば、与件文の最初のほうは昔うまくいっていた様なことが、中盤で環境が変わって業績が落ち込んできて、最後は今後の目標に向けての新たな取り組み。みたいなことが書いてあったとすると、だいたいこの辺にこんなことが書いてあったとか、ほしい情報が書いてあったとか、情報の整理ができやすくなってきました。
ありがとうございます。
1次知識によるフィルタリングと、ストーリーへの意識によって与件を整理すると良いと言うことですね。
■対応付けは合っているのに得点が伸びない人へのアドバイス
与件文からの抽出ができて、キーワードがしっかり羅列できているのに、得点につながらない受験生もいると思うんです。
先ほど、けーしさんから因果関係や論理展開の練習方法として、相互採点をご紹介いただきました。そのほかにもあったらご紹介いただけますか。
私は設問文を読んだら答案用紙に主語を書き込むのが効果的ではないかと思います。キーワードを盛り込んでいるのに得点につながらないというということは、文章として成り立っていない。聞かれていることに適切にこたえられていない。方向性がずれているということだと思うので、まず文章に主語を入れて、文の書き方をパターン化してしまった方が、文章がおかしくて伝わらないという事態は防げるのではないかと思います。例えば、理由を述べよ。という問題要求であれば、答案用紙の先頭に「理由は、」と書いてしまうんです。与件文を読んで設問に戻った時に、この問題は理由を述べる解答をすべきところなんだなということを頭から抜けずに記録しておけます。文章の方向性がずれて、得点につながらない受験生の方には効果的だと思います。
最初に「理由は…」のように書いてしまい、文章の型を作ってしまう。あとは、型に入れていく事で内容のズレを防ぐのですね。
私も、最初に主語を書き、段取りを考えるということをした以外は特に何もしていませんでした。先ほどご紹介したエクセルの表には、課題、留意点、助言とかでシートを分けて、課題を聞かれたらこういう書き方、助言を聞かれたらこういう書き方…みたいのはやっていました。
Tommyって、文章めちゃくちゃ上手いんです!!
ブログとか見てても、文章が面白くて上手いんで苦労しなかったんだと思うんです。
先ほど相互採点の話したんですが、診断士の勉強をまったくやっていない人、例えば奥さんとかに見てもらっていた人がいました。診断士同士って、ベースになっている知識が一緒なんで、なんとなく読み取れちゃったりするんですが、まったく興味ない人からしたら、単純に日本語として見られるんで、なんか分かんない、ってなるのと、知識がないけどなんか書いている意味は分かるよ。とか。まったく診断士を受けていない人に見てもらう。レベルを変えて、会社の同僚とかビジネスパーソンとしての知識がある人。あとは子供に見てもらう、小学生ぐらいなら日本語として読むことはできるので。
なるほど、普通に読めるって大事ですね。ふぞろいブログのTommyさんの記事も気になります。
編集作業に携わっていて、この人キーワード入っているのに、得点につながっていないよね。ってことありませんでしたか?
課題を述べよ。という設問に対し、問題点を述べて終わっているとか。聞かれている事に答えていないとB評価以下というのはありました。
キーワード的には入っているけど、何言っているかわからない。みたいのは、ありました。…だからCなのかなぁって。
逆に読んでて分かりやすいし、説得力あるんだけど、キーワードがあまり入っていなくて、点数が伸びていないというのもありました。
ふぞろいにも一人、何回採点してもふぞろい流では点数にならない人がいました。
僕のチームは、みんな開示通りの点数になったんですが、その方だけはふぞろい流で点数にならない、なのに開示では高得点だったんですよ。
その方の答案は読みやすかったんですか。
はい、すごく読みやすかったです。
ありがとうございます!
合格答案作成のノウハウが見えてきたように思います。
これで13年も受験する人はかなり減ると思います。(笑)
■最後に
最後に、2次試験を受験される受験生の皆様へ応援メッセージをお願いします。
これから2次試験に向けて論述形式の問題を解く練習を重ねてゆくのだと思いますが、2次試験って文章の巧みさとかアイディア力とかは全然聞かれていないです。論述式だけど、聞かれていることは1次試験レベルの内容を理解して、言葉の意味を正確に把握していて、それを読み取って使えるかというのを確認する試験なんだろうと僕はイメージしています。
自分の経験とかにとらわれてひねった解答をするよりは、与件文と基礎知識に忠実に解答を作るという方向でぜひ頑張ってください。
私は3回受けたんですが、一番大事なのは当日のコンディションとメンタルだと思いました。勉強することも大事ですが、当日、いかに自分の実力を発揮できるかということを考えて、緊張しすぎず頑張ってほしいと思います。
2次試験対策で、これからいろいろ情報を仕入れて、いろんなやり方や解法を試してみるんだと思うんですが、どれが合っているとか間違っているとかではなく、それぞれの人のスタイルや勉強の進み具合によって適切なものが変わってくので、自分に合うものを取捨選択して取り組んでいただければ思います。
もう一つは、正解がないということを楽しんでほしいと思っています。自分は診断士活動を少しずつ始めているのですが、これって正解がないんですよね。お客さんからいくら貰えばいいかとか、紹介を受けたときに紹介料をいくら払えばいいかとか。どこまで事業者さんに寄り添えばいいのかとか、何も正解がなくて、全部自分で考える世界なんです。結局、この先には正解がない世界が待っているので、2次試験だけ正解を探し続けるのってナンセンスだなって思うんです。自分でこれに違いない、これで間違っていない、と思った道を進むっていうことを楽しんでいただけると、今後につなげるのかなって思います。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
■おわりに
みなさま、いかがでしたでしょうか。
今日は、ふぞろい執筆者視点で得点が伸びない人の特徴と、対策について伺うことができました。
この記事を読んでいただけたことで、私のような超多年度生が一人でも減ってくれれば本望です。
連載最終日の明日は、ふぞろい→タキプロへのインタビュー記事で、みっちーさんが担当です!
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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