ファイナルペーパーはスタートダッシュから byリリィ

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のリリィと申します。

二次試験を受験した皆様、お疲れさまでした。大仕事を終えて1か月が経ちましたね。二次筆記試験の結果発表まで、落ち着かない日々かと思います。が、筆記試験に合格した後は、口述試験に実務補習と、怒涛の毎日が始まりますので、今のゆったりとした時間を是非楽しんでおいていただきたいと思います。

今年も、二次筆記試験の喧騒が過ぎ去ったこの時期、来年の診断士試験にチャレンジしようかなと思い始める人も増えてくるかと思います。今回は、一次試験の7事例共通というテーマで、私が取り組んだ方法についてお話ししようとお思います。

まっさらな状態で勉強を始める人も、すでに学習を始めている人も、再チャレンジで一次試験に臨もうとしている人も、そんなやり方もあるのね~とご参考いただけると幸いです。



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■ファイナルペーパーは最初から意識して

ファイナルペーパーと聞くと、試験直前に最後の準備として用意し始める印象を持つ人もいるかもしれません。何せ、名前がファイナルですもんね。

でも、私がおすすめするのは、勉強をし始める最初の段階からファイナルペーパーを意識することです。試験に出るのは、あなたが最後に勉強したことからだけ出るのではなくて、最初から最後までを通して学習した内容が出題されるからです。知識を定着させながら、ついでに早いうちからファイナルペーパーの作成ができると効率的ですよね。結果的にファイナルペーパーになった、ということでOKなのですが、始めないことには、結果的にファイナルペーパーができちゃった!ということにはなりえません。だから、早い段階から取り掛かっておきましょう。

実は私の場合は、結果的にファイナルペーパーになった!という結果オーライ型の勉強方法をしていました。振り返ってみて、効率的だったな、ということではあるのですが、最初から意図的にできていれば、また見方や考え方も変わったかもしれないと思うこともあって。皆さんには、意識的な早目の取り組みをおすすめしたいと考えたわけです。

■おすすめのファイナルペーパーたたき台

ファイナルペーパーの作り方は、人ぞれぞれなので、真っ白な紙から自分で作成される人もいるでしょうし、受験予備校のテキストやプリントをファイナルペーパーとして活用するという人もいるでしょう。まさに、試験会場では十人十色の様相だったように記憶しています。

もちろん気に入った形で作成したり、利用したりすればよいのですが、どちらかというとご自身で作成するより、すでにあるものを使ったりカスタマイズしたりする方がよいのではないかと思います。自分で一から作成するのは時間もかかるし、全部を網羅的に盛り込みたくなってしまうので、大事なところを凝縮した形にはなりにくいのではないかなということです。特に、勉強を始めたばかりのころは全部が大事に見えて、出題頻度が高くないところにもエネルギーを注ぎがちだったりしますよね。

私が使ったのは、タキプロの先輩でもある野網先生の「一発合格まとめシート」でした。

おすすめポイントは、単元ごとに大事な事柄を1枚の視覚的なシートにまとめてくれているところです。

視覚的!というのがミソで、印象に残りやすくなるうえ、理解も早かったなと思います。それが、単元ごとにたった1枚にまとまっているので、過不足ないエッセンスの凝縮だということはご理解いただきやすいかなと思います。

そして、「一発合格まとめシート」には嬉しいおまけがあって。

書籍を買った人は、まとめシート部分だけをダウンロードして使えるサービスが付いています。これが本当に有り難かったです。

スマホにダウンロードすればカンタンに持ち歩けて、いつでも見られるし、プリントアウトするものきれいな状態で出力できるので、自由自在な活用をすることができました。

ファイナルペーパーに使うという点でいうと、プリントアウトして書き込みをしながら繰り返し確認するのに最適!というのが、私の使い方です。

ということで、ファイナルペーパーのおすすめのたたき台は、「一発合格まとめシート」です!

■ファイナルペーパーを自分色に染めよう

では、どうやってたたき台をファイナルペーパーに育てるのか、ということ。

素敵なたたき台も、そのままでは自分の得意・不得意に合わせた形になりません。だから、たたき台を育てるということが必要になります。

育てるといっても、そのために何か特別なことをしないといけないか、というとそうではありません。日々の学習の中でたたき台を活用することで自然に、そして最適に育ってくれます。

私の場合は、テキストを使ってインプットを行った後、問題集や過去問学習をするときにたたき台を育てることを行いました。

まずは、練習問題や過去問を解いてみます。そして、答え合わせを行うときに必ずたたき台を同席させて、間違えたところ、覚えられていなかったところにマーカーを入れたり、印をつけたりします。中には、たたき台には盛り込まれていない情報を問題集や過去問に見つけることもあるかと思います。そんな時は、たたき台に書き込みをしていけばよいのです。

こうしたことを繰り返していくだけで、過去問で問われやすい問題で自分の苦手な分野や知識に重点を置いたファイナルペーパーが完成します。

さらに、大事なことを2つ付け加えたいと思います。

まず1つは、テキストでインプット学習をするときに、たたき台に手を出さないことです。最初のインプットのタイミングでは、その論点の重要度についてまだ十分に判断ができなくて、あれもこれもとたたき台に書き込みをしたくなってしまいます。そうすると、重要なエッセンスに絞り込んだ密度の高いファイナルペーパーには育てることができなくなります。大事なのは、頻出論点、重要論点にしっかり焦点が当たったファイナルペーパーに仕立て上げることです。

もう一つは、色を使うことです。何色を使おうと、黒一色にしようと自由ではあるのですが、できれば印刷物とは異なる色で書き込みや印をすることをおすすめしたいと思います。同じ色の情報がどんどん増えていくと、いったい何が何だか分からなくなります。せめて自分が大事だと思って書き入れたことが、後でみた自分に大事だと伝わるように、是非色を変えて記入してみてください。

そうすると、ただ分かりやすいだけではなくて、視覚的に「青で書いたあの部分だったな」「黄色で印を入れた個所だな」と印象に紐づいて記憶に残ったり、記憶を引っ張り出してくるのに役立ちます。学習効率、暗記の効率にも役に立ちますので、うまく色を使い分けるのはとてもおすすめです。

■おわりに

中小企業診断士試験に合格してほんの10か月ですが、私が診断士になったと知った知り合いから、試験にトライするかどうかのお悩みをとても多くお受けしています。

中小企業診断士の存在を知っていて、チャレンジしようかなと思う人の多くは、大きな企業に勤めていたり、社会的な関心の高かったりする人ではないかと思います。総じて、優秀な人が多いと感じますが、それでも学習を始めるまでに二の足を踏んでしまうのは、やはり科目数の多さが要因のように思います。科目数が多いと、それだけ負担も大きくなるのではないか、というのは自然な発想だと思います。

しかし、受験をしてみた私の感想としては、科目数は多いけれど、求められることの深さはそれほど深くないということです。学生時代に経済学や経営学を学んでいた、というように、試験科目にかかわる学びをした経験のある人や、これまでの仕事で経験をした分野が試験科目に関係するという人にとっては、以外と高くないハードルに感じられるのではないかと思います。

もし、イメージが先行して自分には難しいのではないかと思っている人がいれば、まずは過去問を見てみてほしいと思います。少しでも経験のある分野の科目なら、全く歯が立たないとは思わないのではないかな、と想像します。

合格・登録後、私は独立系の診断士になりました。初めてのことばかりで、悩みながらの業務に追われる毎日ですが、それでも中小企業診断士になってよかったなと思っています。

是非、多くの人にチャレンジしていただいて、たくさんの仲間が増えると嬉しいなと思います。


次回はヤマフリさんの登場です。
お楽しみに!

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