【企業経営理論】問題文のクセがすごい!!!!byもっち
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のもっちと申します。
今回で3回目の投稿となります。
(過去の投稿はこちらです。1回目 2回目)
運命の1次試験まで1か月を切り、みなさんラストスパートに入られていることかと思います。
そんな時期の中、あえて細かい知識に関してではなく「企業経営理論」をテーマに60点を逃さない問題の解き方について書きたいと思います。
どちらかというと百戦錬磨の多年度生ではなく、受験1年生向けの記事となっております!!
■はじめに
私もそうでしたが、実務との関連性が比較的高いこの科目が好きな人も多いはずです(得意とは言っていない)。
しかし、マーケティングや人事などビジネスパーソンにとって馴染みがあるため、非常に勉強に取り組みやすい一方、実際の試験ではなかなか高得点が取りづらい科目となっております。
その理由は、「クセがすごい!!!!」問題文にあると、私は考えています。
問題文のクセがすごいんじゃぁぁぁぁ
中小企業診断士試験においては高得点を取る必要はなく、60点を超えれば御の字です。
頻出論点にも関わらずクセつよ問題文のせいで、取りこぼしてしまい60点を確保できないというのが一番もったいない・・・
本ブログでは、「のんぶ君」に協力をしてもらいながら、クセのある問題文の解説と、その対処方法について解説したいと思います。
■クセ別問題パターン
まず、クセ別の問題パターンを解説したいと思います。
とはいってもそんなに複雑ではなく、総じていうなれば
長いだけでなにをいうとるか頭に入ってこんのじゃぁぁぁぁ
です。
早速見ていきましょう。
①リード文が長い
【令和3年度中小企業診断士1次試験 企業経営理論第6問】
リード文だけで約200文字あります。ただでさえ緊張する診断士試験、そして迫る制限時間。そんな中200字のリード文を読もうとしても目が滑って頭に入ってこないこともあるでしょう。
結果何度もリード文と設問文を行き来してしまい、余計に時間がかかってしまうだけではなく、間違えてしまう。
それだけはなんとしてでも避けたいですね。
はよう設問文こいぃぃぃぃ
②表や図付き
【令和3年度中小企業診断士1次試験 企業経営理論第9問】
図や表があると、それだけで問題の意図がわかるというメリットの半面、設問文と図や表の両方を理解した上で問題を解く必要があるため時間がかかるというデメリットもあります。
んんんんどっちかにせぇぇぇぇ
③選択肢が長い
【令和3年度中小企業診断士1次試験 企業経営理論第31問】
なんと150~200文字×5つの選択肢、です。
キーワードを抑えるだけでも一苦労ですよね。
問題作成者の惑わしてやろう顔(どんな顔)が目に浮かびます。
こうなってくるともう全部が怪しいんよぉぉぉぉぉ
■クセつよ問題パターン別対処法
上であげた、クセつよ問題パターン別の対処法ですが、そんなに難しいことではなく多年度生たちはすでに実践していることでしょう。受験1年生もここを抑えて、しっかり点数を拾いましょう!!
①リード文が長い
1秒でも早く問題を解くために早くリード文を読みたいところですが、ここは我慢です。
長いな、と感じたらまずは設問文を読みましょう!
先ほど例に挙げた、令和3年度1次試験第6問の設問文はこちらです
供給業者の交渉力、買い手の交渉力、ときたら「ファイブフォース」ですね。
「ファイブフォース」とは、業界内の5つの要因を分析することでその業界の収益性や魅力を評価するフレームワークのことです。
そしてさらに設問文を読み進めると・・・
「X社が参入する業界として、最も高い収益性が期待されるものはどれか」とあり、
選択肢としてA業界~E業界があります。
つまりこの問題はA業界~E業界をファイブフォース分析することでX社が最も収益をあげることができそうな業界を選ぶ、という問題だと推測できます。
ここまで理解した上でリード文を読むのと、いきなりリード文を読むのでは一度読んだ時の理解度は雲泥の差です。
②表や図付き
これも①同様、まずは設問文を見ましょう。
この問題での設問分は第2段落にあります。
「あ、スリーサークルモデル!!令和2年度でも出てた!しめしめ。」まずはこれが頭に浮かんでくるはずです。
スリーサークルモデルは、ファミリービジネスに関わる関係者がサークル上のどこに位置しているかを確認した上で、それぞれの関係者が持つ役割上の課題や優先順位などを明確にするためのものです。
その上で図を見ると、見慣れた3つのサークルが出てきます。
さらに設問文を読み進めると
「それぞれの立場に最もふさわしい発言をしているものを下記の解答群から選べ」とあります。
つまりこの問題はA~Eをスリーサークル上に正しくプロットし、立場を確認する。そして各立場での発言として最も違和感がない人物を探す、という問題です。
ここまで理解しておくと、リード文、選択肢の内容も頭に入ってきやすくなります。
③選択肢が長い
ここでも、まずやることは設問文を見ることです。
目につくキーワードとしては、「流通施策」、「実店舗」、「オンライン店舗」があります。
実店舗とオンライン店舗のそれぞれのメリット、デメリットくらいはぼんやりと思い浮かべましょう。
選択肢に出てくる「オムニチャネル」まで思い浮かんだならば1次試験の知識はばっちりかもしれません!
ここまで考えた上で、選択肢を読んでいけばおのずとキーワードが浮かんできます。
ア・・・オムニチャネル化、顧客接点を増やすことは必ずしも必要ではない
イ・・・オンライン店舗の売上偏る、実店舗のモチベーション下がる、実店舗からオンライン店舗の流れを防ぐ
ウ・・・実店舗とオンラインの顧客データは切り離す
エ・・・一貫して同一店舗内で~
オ・・・オンライン店舗に明らかにメリット、オンライン店舗に経営資源を集中
イ~オは実店舗・オンライン店舗いずれかに特化すべき、双方は切り離すべき、というニュアンスが含まれているので誤りとわかります。
■まとめ
クセつよ問題パターン①~③の対処法で共通して言えることは、設問文を最初に読むことです。
設問文には「何を答えるべきか」、つまり問題を解く「目的」が記載されています。
「目的」が明確になれば、あとは自分の中にある知識を使って解くだけです。
ここはあの知識を使おう、あの時覚えた数式が使えるんじゃないか、3日前に解いた過去問と一緒だ、などなど
実は設問文から読むというのは、2次試験の問題の解き方の定石でもあるのです。
1次試験以上にクセつよな与件文をいきなり読むのではなく、設問文から何が書かれているか、どこを抽出するべきかを考えてから読み進める。
このやり方は企業経営理論のクセつよ問題たちにも通用します。
ぜひこれからの過去問演習で意識してみてください。
■おわりに
いかがでしたでしょうか。
繰り返しになりますが、試験まで残り1か月を切りました。
ここまで来たら、ひたすら過去問を解いて、問題に慣れ、抜けている知識を補充していくだけです。
体調にはくれぐれも気を付けて、残りの期間を有意義にお過ごしください!!
体調が万全で、ようやくスタート地点にならべるんよぉぉぉぉ
次回はヌノさんの登場です。
お楽しみに!
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