2次学習者向け ~なぜSWOT分析の結果は人によって異なるのか?~

こんばんは!

“金曜夜”担当のかず@タキプロ4期生です。

 

前回のブログでは、「関連付けて理解すること」をテーマに

SWOT分析5F分析の関連性をお話しました。

ぜひ復習して下さいね!

 

今回は予定を変えて、タイトルの内容をお話します!

 

2次試験を勉強されている方はご経験があると思いますが、

人によってSWOT分析の結果がよく異なります。

 

ご自身の2次試験の解答を受験校の模範解答と照らし合わせて、

「答えが全然違った…」という経験は

みなさんあるのではないでしょうか?

 

この理由は以下の通りだと思います。

 

①「強み」「弱み」「機会」「脅威」の定義が人によって異なるため

②「機会」と「脅威」を取り違えているため

③ 無関係な情報でSWOT分析を行っているため

④ SWOT分析に必要な情報を取りこぼしているため

 

以下で、順番に説明していきますね

 


 

①「強み」「弱み」「機会」「脅威」の定義が人によって異なるため

 

みなさん、「強み」「弱み」「機会」「脅威」の意味

は説明できますか?

 

…意外と説明が難しいのではないでしょうか?

おそらく、この質問を10人にしたら、10人とも答えが違うと思います。

強み」「弱み」「機会」「脅威」の定義が人によって違ったら、

SWOT分析の結果が人によって異なるのは当たり前ですよね。

 

強み」「弱み」「機会」「脅威」は

以下のように説明できると思います。

 

 

強み

強み」とは、VRIO分析をすべて満たすものだと思います。

VRIO分析が分からない場合は、一度調べてみて下さいね。)

 

つまり、以下の要素をすべて満たすものが強みです。

 

Value

(顧客の視点)顧客に価値があるか?

Rarity

(競合の視点)競合にない、珍しいものか?

Imitability

(競合の視点)競合に真似されにくいか?

Organization

(自社の視点)自社内で共有化されているか?

 

上記のように、「強み」はVRIO3Cの観点から考えるのが

ポイントです!

 

弱み

弱み」は、以下の2点のいずれかを満たすものだと思います。

 

【SとOの観点】

戦略(SとOで決定)を進める上でネックになるもの。

例:顧客に個別対応を行いたいが、顧客情報が整備されていない

 

【Tの観点】

改善しないと脅威を回避できないもの。

例:少子高齢化が商圏内で進んでいるが、

高齢者向け商品を取り扱っていない

 

機会

利益率UP(売上UP、コストDOWN)をもたらす可能性があるもの。

例:○○市の高齢者女性をターゲットにしているが、

  将来的に人口数の増加が見込まれている

 

脅威

利益率DOWN(売上DOWN、コストUP)をもたらす可能性があるもの

例:円安により、仕入れ価格が高騰している

 

 

以上のように、

強み」「弱み」「機会」「脅威」の意味を明確化することで

精度の高いSWOT分析を行うことができます。

 

 

②「機会」と「脅威」を取り違えているため

 

みなさんに質問です。

 

数年前に飲酒運転の規制が強化されました。

これは、飲食店にとって「機会」でしょうか?「脅威」でしょうか?

 

いかがでしょうか?

脅威」だと答える方が多いのではないでしょうか。

確かにアルコールを飲むお客さんが減るという観点では「脅威」です。

しかし、アルコールを飲んだお客さんに送迎サービスを

提供できると考えると「機会」になり得ます。

 

このように、「機会」と「脅威」を取り違えると、

SWOT分析の結果は全く異なってしまいます。

 

 

③ 無関係な情報でSWOT分析を行っているため

 

ここでもみなさんに質問です。

 

全国的な傾向として少子高齢化が進んでいます。

これは介護事業者にとって「機会」でしょうか?「脅威」でしょうか?

 

いかがでしょうか?

これは「機会」と答える方が多いのではないでしょうか?

しかし、この解答は間違いです。

 

正しい解答は

「この情報だけでは機会かどうか判別できない」

です。

 

なぜなら、上記で重要なのは、「商圏内の人口動向」です。

全国的な人口動向は、ほとんどの介護事業者にとって無関係です。

 

 

④ SWOT分析に必要な情報を取りこぼしているため

 

必要情報を見逃していると、

当然、SWOT分析は正しく行うことができません。

診断士2次試験の場合で言うと、

下記のような原因があると思います。

 

・必要情報を読み流していた

・しっかり読んでいたが、必要情報だと認識していなかった

・必要情報だと認識していたが、使い忘れていた

 

必要情報を見逃す原因は人によって異なります。

原因を明らかにし、その対策を打つことで、

SWOT分析の精度を高めることができます。

 


 

本日は、SWOT分析の結果が人によって異なる原因として、

4点の説明を行いました。

この4点を意識すると、SWOT分析の精度は飛躍的に高まります。

ぜひ意識して、2次試験を解いてみて下さいね!

 

 

来週は下記の内容の関連性をお話するつもりです。

 

7Sポーターの基本戦略

アンゾフの成長ベクトルブルーオーシャン戦略

 

次回も楽しみにして下さいね!

 

 


タキプロ勉強会のお知らせ

【今後の予定(東京)】

・4/7(日) 9時半~12時 京橋プラザ区民館 題材:H23事例1&1次対策(希望者あれば)

・4/11(木) 19時~22時 京橋区民館 題材:H23事例2&1次対策(希望者あれば)

・4/21(日) 9時半~12時 京橋区民館 題材:H23事例3&1次対策(希望者あれば)

・4/25(木) 19時~22時 八丁堀区民館 題材:H23事例4(予定)&1次対策(希望者あれば)

*2次試験対策では、すべての設問を議論の対象とすることは時間の都合上できません。なるべく受験生の希望を反映するため、参加申し込み時にディスカッションをしたい問題をご記載いただければと思います。 また、題材の事例について事前に解答を作成し、5部程度コピーをお持ちください。 *1次試験対策を希望される方は、参加申し込み時に対策をしたい科目と、どのようなことをしたいかを簡単にご記載ください。

お申込みはこちらから

 

====================

皆様の応援がタキプロの原動力となります。

ぽちっと押して、応援お願いします♪

====================

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です