2次試験直前!元小論文講師直伝の与件文攻略のコツ byリリィ
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のリリィと申します。
二次試験直前になりましたね。二次試験を受けられる皆さん、仕上がりはいかがでしょうか。
今回は、二次試験の4事例共通というテーマで、私が昨年の今頃やっていたことをお話ししようと思います。4事例共通、と言いながら与件文の話題なので、事例1~3の共通テーマということで、悪しからず。
既にご自身のやり方を確立されている方もいらっしゃるかと思います。そんな方は、ふ~んと読み飛ばしてください。
与件文の読み方のスタイルが定まっていなくて悩んでいるという方には、もしかしたら何かのヒントになるかもしれません。数多ある方法の一つとしてご参考いただければと思います。
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■色使いの魔法
二次試験の問題を解くうえで、何が素晴らしいかって。
それは、文房具・筆記用具に制限がないことです。
答案を書くときは別ですが、マーカーでも、色鉛筆でも、何色のペンでも持ち込んでいいのが二次筆記試験です。つまり、問題用紙には何色で何を書いても自由ということです。
それなら、色を効果的に使いませんか?というのが、私の方法です。
色の効果には様々ありますが、まず何より色がついていることで、一目で識別できることが挙げられます。同じ色なら仲間、違う色なら別物と、文字をきっちり読み返さなくても瞬時に判別することができます。それって、すごくないですか?(いや…普通といえば普通なんですが)
二次試験は絶妙な制限時間が設定されていて、何度も丁寧に与件文を読み返す時間はありません。だから、なるべく1回で必要な情報を分別し、設問にあたって答案を考えるときに必要なところだけを見れば答案をまとめられるとしたら最高だと考えたのです。
題して、「1設問1色作戦!」です。
事例1~3は、それぞれ小問が4問か5問ありますよね。
それに合わせて、4色か5色を使って効率よく与件文を理解するということです。
言わずもがなですが…赤とピンクや、緑と黄緑、青と水色のような近い色を使うと、識別効果が薄まりますので、なるべく遠い色を使うのがおすすめです。
では、どんな風に色分けしながら解くのか。順を追って説明します。
■設問を先にチェック
実は私、以前に高校小論文の指導を生業にしていた時期がありました。
大学入試対策で小論文を勉強されたことがある方は、同じように考えた人もいるかもしれませんが、2次筆記試験は課題文型小論文という小論文試験の形によく似ています。「次の文章を読んで~について考えを述べなさい」という一塊の文章付きパターンの小論文の問題です。
このタイプの小論指導するときには、必ず「課題文を読む前に設問をチェック!」ということを教えていました。何について書いている文章かわからないまま闇雲に与件文を読み始めるより、設問から読み取れる情報をもとに、書いている内容にあたりをつけて読んだ方が理解を進めやすいのはご理解いただけると思います。そういうことです。
だからまず、設問を必ずチェックしてください。
これは色を使うかどうかを別として、皆さんに習慣づけていただくと良いのではないかと思います。
設問をチェックしたときに、設問ごとに何色を使うか決めましょう。
SWOT分析をする問題だと、それだけで4色使うこともあるかもしれません。例えば、強みには赤、弱みには青…のように、ご自身が持っている主観的な色のイメージと合わせてカラーリングすると、与件文を読みながら何色だっけ?と混乱することも少ないと思います。
予め「第〇問は、△色」と決めてしまうより、断然おすすめです。
但し、色選びに悩んで無駄に時間を過ごさないように気を付けてくださいね。即決で行きましょう。
せっかくの設問チェックですので、細かな要件や条件が付いてないか、主語は誰なのかなど、問題を解くときに必ず押さえないといけないキーワードやチェックポイントもしっかり押さえてください。キーワードを設問のカラーで囲むなどしながら確認するのもおすすめです。
■色分け精読法
設問ごとの色が決まって、問われていることがわかったら、いよいよ与件文を読み始めます。
手には、設問の数だけ色ペンが握られて…いなくてもよいのですが、持ち替えやすいようにポジションを決めましょう。持ち替えるときに色ペンが転がったりすると、とてもとても焦ることになりますので、できれば転がりにくい筆記用具を用意するといいと思います。
そして、与件文を読み進めながらそれぞれの設問に関係する箇所やキーワードに、設問に応じた色で下線を引いたり、印を入れたりしながら読み進めます。
ながーい一本の線で下線を引きまくると、後で大事なところをピックアップするのに苦労することになるので、なるべく短いキーワードやセンテンス毎にチェックを入れるのがコツです。また時には、複数の設問に関係するようなキーワードを見つけることもあるかと思います。そんな時は、迷わず複数カラーで二重三重にチェックです。迷うより、どんどんカラーリングしていきましょう。
与件文を一通り読み終わったら、同じ色が多いなと思う段落やパートがあることに気づくと思います。大事な箇所ということですね。
ついでに言うと、何色もついていない箇所や段落があれば要注意です。ノーマークのキーワード、読み落としの重要ポイントが隠れていることがありますので、少し注意して確認されると安心です。
■設問に戻って組み立て
与件文を読み終えたら、各設問に戻って答案を作る準備をします。
ここで、色分けした威力を感じると思います。その設問のカラーが付いたところだけを見直せば、必要な要素が浮かび上がってきます。…少なくとも、浮かび上がりやすい状態にはなっているはずです。
ここで困るとすれば、たくさん下線や印を入れ過ぎて取捨選択できない!ということかもしれません。そんな時に備えて、与件文を読むときには「なるべく短いキーワードやセンテンス毎にチェックを」入れながら読むのが大事だったというわけです。
少なくとも短い区切りでチェックできていれば、数多く印が入っていても答案に必要なワードを拾いやすくなります。拾ったものを要素にしたり、組み立てたりすれば答案の完成です。
答案を組み立てるときに便利なのが、与件文から拾うポイントに数字を振っていくことです。こうすることで、答案の下書きをする手間と時間を節約でき、再現答案を作る時にも思い出しやすくなります。
イメージとしては、こんな感じです。
(与件文)「A社は創業当初から①△△△△にこだわり、長年②〇〇〇〇の技術力を磨いてきたとで知られ、口コミでも③□□□□と書かれることが多い。」
↓↓
(答案メモ)「A社の強みは、①②③」
↓↓
(答案) 「A社の強みは、①に特化した②が高く③の評価を得ていること。」
あとは微調整で解答用紙に記入すれば出来上がりです。
読み落としなく与件文を読み取ることができるうえ、与件文に忠実に考えをまとめることがしやすいかと思います。
■おわりに
いかがだったでしょうか。
元小論文講師直伝の与件文攻略法でした。
小論指導では色分けまではしなかったものの、前職の経験があったおかげか、二次試験の学習をし始めた当初からこの読み方、解き方をしていて、事例1~3についてはあまり思い悩むことがなかったように思います(事例4には苦労しましたが…)。
二次筆記試験が苦手だな、と思われる方にとって少しでも参考になればとても嬉しいです!
間もなく二次試験を受けられる皆さんは、試験直前期ですので体調にも気を付けて最後まで走り切って下さいね!
力いっぱい応援しています。
次回はオレラパさんの登場です。
お楽しみに!
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