事例Ⅳの取り組み方について by こう

タキプロ15期の   こう と申します。  事例Ⅳの取り組みについて、私の取り組みが少しでも参考になればと思い、紹介させて頂きます。



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■はじめに

 多年度生であった私は、正解がはっきりしている事例Ⅳを得点源として、大きなアドバンデージを持つ戦略で、昨年の二次試験に挑みました。結果は、65点でA評価でしたが、試験当日は事例Ⅳの落とし穴にはまり、大きなアドバンテージを掴むには至りませんでした。反省を踏まえた、私の事例Ⅳの取り組み方をお伝えしたいと思います。

■事例Ⅳとは

皆さん、既にご存知の通り、事例Ⅳの主な出題範囲は、以下の通りです。

①経営分析②CVP分析(収益性改善)③NPV(投資判断)④記述問題

 主な出題範囲の中で、絶対に外せないのは、①経営分析です。経営分析に関しては、まずは与件文を読んで内部環境である「自社の強み、弱み」と、外部環境である「機会と脅威」を掴みます。SWOTを把握した上で、定量面でPLとBSをチェックして、良い指標、悪い指標のあたりをつけます。そして、第二問以降の設問で問われていることをチェックします。例えば、「CVPではどの段階の収益改善が問われているか」や、「棚卸資産や有形固定資産が問われているか」など、D社が今度何に取り組もうかを”さらっと1分程度”考えてから、あたりをつけた指標の計算に入ります。皆さんご存知の通り、収益性、効率性、安全性の3つの視点で多面的な指標とすることが鉄則です。原因、課題などの記載は、収益性、効率性は与件文のワードを含めて、安全性は内部留保が脆弱等のキーワードを含めて、主語、述語の日本語がおかしくならないように、まとめてください。

 次に外せないのは、②CVP分析です。CVP分析に関しては、変動費、固定費の仕分け、損益分岐点計算、プロダクトミックスを落ち着いて丁寧に解くことが重要です。特に複雑な計算は問われないことが多く、ここでしっかり得点が取れるか、取れないかが、A評価が取れるか、取れないかの分かれ目になります。

 そして、次に取りたいのは、④記述問題です。記述に関しては、問われる範囲が広いので、ここが出そうといった絞りこみはできません。試験対策として重要なのは、早めに手をつけることです。最初から順番通りに解くと、最後になってしまい、時間切れでまともな解答をかけないリスクが高いので、落ち着いて取り組める早めの段階で手をつけた方が良いと思います。

最後の④NPV(投資判断)に関しては、残った時間で取り組みましょう。計算過程が問われている場合は、計算方法の説明や減価償却費計算など、得点を拾いにいければ良いと思います。計算過程が問われず、解答のみを求められている場合は、折角時間を使っても、得点にならないリスクが高く、他の問題の確認に時間を使っていれば、と後悔するケースが多いように思います。

■私の勉強法

 事例Ⅳ対策としては、日々問題に触れて、感覚を鈍らせないことに努めました。使用した教材は、「30日完成!事例Ⅳ合格点突破 計算問題集」です。1日1問を毎朝行いました。実は前年の令和4年度の試験で、この問題集の13日目に記載されている線形計画表の問題が出されましたが、理解が甘くて解けなかった反省があり、次こそはこの問題集から出た問題は絶対解くぞという思いがありました。

 その他では、「意思決定会計講義ノート」も使用しました。テーマ毎に1限目、2限目、3限目と難易度別に構成されています。3限目は難し過ぎるので飛ばして、1限目と2限目の部分を読んで内容理解に努めました。但し、これまでこの本に触れていない方は、学習に時間がとられてしまうので、これから新たにふれる必要はないと思います。

■本番の試験での対応・感想

 本番では、直前の事例Ⅲのできが、おもわしくなかったので、事例Ⅳで絶対に取り返すぞという強い思いで臨みました。第1問の指標は、いつもの3つ指標をあげるパターンで、ほっとしましたが、設問2で悪化した指標を1つあげて、その原因を求められるといった、いつもと違うパターンであったため、少しとまどいました。そして第2問です。ここで、昨年のリベンジができました。「30日完成!事例Ⅳ合格点突破 計算問題集」の5日目の損益分岐点分析が出て、思わず心の中で、ヨシと思い、迷わずサクサク解答にたどりつきました。また、設問3では、記述で、「意思決定会計講義ノート」のLecture7の活動基準原価計算が出たので、ここも迷うことなく解答が書けた感じでした。

 第4問の記述問題の解答を書いた後、第3問のNPVに取り組みました。全て解いて、事例Ⅲの失敗を取り返そうという思いが強く、試験時間ぎりぎりまで時間をかけて、一番難しいNPVと格闘しました。試験終了した後は、前年よりも得点がとれた感覚があったので、80点はとれているだろうと思いました。(甘いみたてでした)

■得点開示を見て

 勝手に80点と思っていましたが、結果を見て思わず、えっとなりました。大きなアドバンテージを事例Ⅳでとるぞといった戦略は崩れていました。解答を確認すると、取らなければならないCVPでは、計算ミスをおかしており、時間を使った第3問もまるであっていませんでした。自分にとっては、難しい問題に時間を使い、本来取るべき問題に対する確実な計算ができていませんでした。過信と取り返したいとのあせりから、確認がおろそかになっていました。事例Ⅳの落とし穴にはまったと言えます。

■おわりに

 はじめから、事例Ⅳを得点源にしようという戦略は、相対試験である二次試験ではリスクがあると思います。いくらできたと思っても、みんなができていれば、差がつかないし、難しい問題が自分だけできるかと言ったら、その可能性には自信を持つことは難しいと思います。結局のところ、普通の人は、バランスよく全て60点を目指す戦略の方が、合格に近づけるのではないかと思います。

 事例Ⅳは、時間の使い方と、ケアレスミス防止、が特に重要です。全て解いて、一発逆転してやろうとの思いは、抑えて、ぜひ取るべき問題をしっかりとって、確実性重視で取り組んでいただきたいと思います。そして、本番自信をもって臨めるように、日々計算問題を行うことも重要だと思います。

 今回の私の事例Ⅳに関する取り組み方が、合格へ向けた参考になれば、幸いです。

次回は、風 さんの登場です。 

お楽しみに! 

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