「合格に大切な基本的考え方」 byじゅん

読者のみなさん、こんにちは。

タキプロ14期のじゅんと申します。本日はひな祭り、桃の節句の日です。二十四節気だとそろそろ啓蟄、冬ごもりの虫が這い出る時期にもなります。だんだん暖かくなってきました。

さて、これから1年、季節は関係なしに中小企業診断士の受験生の皆さんに少しでもお役に立つブログを書いていきたいと思います。また、少しでも場が和むようなブログが書けたら良いなーとも思っています。では、宜しくお願いします。

■はじめに

ある日の出来事

あ~、やっちまった。それは2022年10月30日(日)17時20分。事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲでの手ごたえはまあまあだったので、どちらかと言えば得意な事例Ⅳをそつなくこなせば、合格の光が見えてきそうだなと80分前に思ったところなのに人生はなんと気まぐれなんだ。と悟った瞬間でした。

まさか、生産性の問題が出るとは思わず、第一問から挫け、セールスミックスの問題はなんと回答欄を間違えてすべて記入し、書き直す始末。もちろんNPV計算は理解困難で何とか数式と考え方を書いただけという体たらく。素点ではかなり悪いと絶望に打ちひしがれて帰途についたのでありました。それから2か月半、元々中小企業診断士試験は1年だけの勝負と思っていましたので、それまでの勉強への集中から気が抜けたようになってしまい、(中小企業診断士前にITパスポート、AFP、CFPと連続で勉強してました)のんべんだらりと過ごしておりました。

そして、迎えた1月12日、合格しているとは思ってもいないのに合格発表を見るときはドキドキしましたが、自分の受験番号があったのを見て何か間違いではないかと、翌日簡易書留が来るまでは信じられませんでした。事例Ⅳが一番良い点だったのは驚きでした。

口述試験が存在するのは知っていた程度でしたので、ばたばたと用意をし、タキプロに出会い、口述試験の面談練習をして頂きました。タキプロでの試験官役が偶然にも以前勤務していた会社の後輩だったのが一番驚きましたが…。

という事で、なんとか1次試験、2次試験とも一回で合格しました。これが合格体験記です。と書くと何も面白くないし、どなたの役にも立ちませんね。でも合格日辺りではこんな有様だったことをよく覚えています。

さてそれでは本題に入ります。

何故中小企業診断士を目指したか

先ずは私の自己紹介から

性別:男性

受験歴:1次1回、2次1回

勉強時間:1次 700時間、2次 300時間

勉強方法:1次 Studying、2次 独学

得意科目:特になし

愛知県にある電気メーカーで働き、海外生活10年以上。国内販売会社にも出向し、販売マーケティング、会社の経営にも携わりました。経営に携わったこともあり、今までの集大成として少しでも中小企業やスタートアップ企業のお役に立てないかと思うに至り、中小企業診断士の資格を目指しました。試験を受けると決めたのは2021年12月初旬、ちょうど製造業とは異なった分野を勉強したいと始めたCFP試験が終わり、一息ついたところでした。

日本での会社数、従業員数は圧倒的に中小企業が多く、その存在は日本の経済基盤を支えています。その割にはこのインフレ下でも中小企業での賃上げの流れはなかなか出てこず、大企業との格差は広がるばかりです。こういった状況を少しでも改善することは必要ではないかと考えていますし、大企業に負けない技術やサービスを持ち、高い賃金を支払うことの出来る中小企業になるお手伝いをしたい、そんな大層なことを考えていました。

試験合格への基本的考え方

そんなことを考えながら中小企業診断士を目指したわけですが、中小企業診断士試験自体のツボは皆さんがいろいろと語って見えますので、他のブログを参考にして頂くこととして、私なりに試験合格への考え方を述べたいと思います。

1次試験の位置づけ

1次試験は記憶の試験です。記憶力が良い人は得意な分野ですが、記憶力が落ちてきても理解力が高ければ、合格します。短時間の勉強時間で合格する方も見えれば、時間をかけて勉強し、理解を深める方も見えます。生物の個体差が出る試験でもあります。

ただ、1次試験の良いところは、ある程度の学習時間を取れば、合格する確率は高くなるという事です。人それぞれ得意、不得意分野がありますが、最低点40点で平均点が60点という事で得意、不得意にも対応してくれますし、どちらかと言えば勉強した時間は裏切らないという、アスリートに近い試験だと思ってください。

2次試験の位置づけ

それに比べて2次試験は将棋の奨励会の様なところがあります。奨励会での昇級や昇格は他の会員との対戦で勝ち、成績を上げなければなりません。年齢制限もあります。もちろん奨励会と診断士試験は全く違うものですが、2次試験受験者のトップ20パーセント弱の中に入ることが必要となってきます。合格者は5人に1人です。1年目の1次試験受験者に加え2年目の2次試験チャレンジ組が加わっての試験です。結構な狭き門となります。

では、ここで生き残るためにはどうすればよいのか。ダーウィンの進化論の世界です。「最も強いものが生き残るのでは無く、最も変化に敏感なものが生き残る」です。2次試験のパターンは決まっています。如何に出題者の変化球に対応出来るかです。難しく言葉を作ることなどせず素直に回答する方が対応しやすいかと思います。このタキプロブログでいろいろな提案をさせて頂いています。是非お読みください。

■まとめ

この様に考えると、中小企業診断士に本気でなりたい方は1次試験は必ず通ってくると考えれば、後の勝率は20%弱です。世の中では1次試験と2次試験の掛け算で合格率4~6%と言っていますが、1次試験の勉強時間が取れない方は残念ですが、2次試験になんとか上がってこられても、合格する確率は低いと考えられます。もちろん短時間で合格される素晴らしい方は多く見えますが、少数派だと思います。

このタキプロブログを読まれ、頑張られている方々は、1次試験は多少時間がかかっても合格される方々だと思っています。となるとその後の2次試験の対策がカギとなってきます。2次試験は余り難しく考えるとなかなか回答が出てきません。しかしながら実際の経営はシンプルに考えた方が良いものが多いと経験上感じていますし、2次試験においてもわざわざ複雑に考えるのではなく、経営の基本をシンプルに答えることが一番点を取りやすいのではないかと思います。

例えば事業承継の課題はここ数年出題されています。事業承継で大事なのはと一生懸命に記憶するよりは、自分が承継する立場に立って考えれば、何が必要かが見えてきます。自らの能力の育成と経営者をバックアップするスタッフの能力開発、皆で一緒にビジョンを共有してそのゴールに向かって自律的に働く組織ですよね。問題は100字以内とかが多いので書けることは3-4点しか書けません。与件からそのプライオリティを引っ張って来てまとめるという作業です。

2次試験にはパターンがあります。そのパターンを柔軟に使い、与件からプライオリティを発見する技術を是非磨いてください。

■おわりに

以上、なまの合格体験記と2つの試験の性格をお話ししました。そんなこと分かってるよという声も聞こえてきそうですが、1次、2次試験の位置づけを理解して取り組むことで先の光が見えてくることと思っています。是非とも栄冠を勝ち取ってください。その先にはまた楽しく新しいチャレンジが待っています。


次回はあっささんの登場です。
お楽しみに!

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