最後のメッセージ by ぱんだ
皆様こんにちは!
本日がぱんだ最後の登板です。
特に現在置かれている環境に鬱々とした感情を抱きながらも、合格を目指して勉強中の方へ向けて、最後にお伝えしたいと思います。
合格後の活動
まずはこの1年間を振り返ります。
■タキプロ11期に参加
昨年の2月初旬、東京都内でリアル開催されたキックオフミーティングに参加し、同期の仲間との交流が始まりました。数日後にはブログ班とリアル勉強会班それぞれの引継ぎ&親睦飲み会があり、その約1カ月後に地元へのUターン転職で関東を離れました。
地方への移住に際し、「ブログ投稿をしつつ、新たな勤務先での月1~2回程度予定の東京出張の際に、タイミングが合えばリアル勉強会に参加」という活動を描いておりました。しかしコロナ禍で出張は無くなったものの、タキプロも全てがオンラインになったことで、当ブログ班と(オンライン開催のみとなった)勉強会班に加え、セミナー班やWeb勉強会班など、可能な限り参加しました。
受験生当時、独学が中心だった私にとって週1回ペースで参加していたタキプロのリアル勉強会で得られる気づきは、大変貴重でした。その恩に少しでも報いたいという思いが強く、地方在住ながらも各種活動へ積極的に参加できた現在の環境に、すごくありがたさを感じております。
■企業支援活動
地元の診断士協会に入会し、中小企業への支援施策や、社員研修に関わる活動をしております。
現在の住まいおよび徒歩3分程度にある実家の周辺は旧城下町の名残が強く、身内が経営する会社を含め、創業100年以上も珍しくない中小規模の会社や商店が多く立ち並びます。
旧知の仲である経営者へ、協会活動で得た支援施策やその概要を案内し、短・中・長期で経営計画を一緒に考え、将来望む会社の姿とこれから取るべき行動は何なのか。そのために補助金をどのように活用するのか…
「夢は語るが、具体化したり計画書などに落とし込んだことがない(その方法が分からない)」という、幼馴染で世代も近い若手経営者や後継者たちと喧々諤々議論を重ね、脱線の繰り返しに悶々としつつも、一緒に計画を考えていくことはやりがいが大きく、また診断士の必要性も感じられます。
また前職では新入社員研修から始まり若手・中堅・管理職研修と様々な人材コンサルティング会社の研修を受講しましたが、企業向け社員研修では逆の立場で企画立案から段取りに関わり、研修講師も務めることになります。
まだまだ駆け出しの身ですが、振り返るとこの1年だけでも初めての経験ばかりで、新鮮かつ刺激の多い毎日です。またわずかですが副業として収入を得る機会もぼちぼちあり、地方における診断士の需要の大きさを肌で感じます。
その他、診断士向けに全国規模で開催されるオンライン研修や交流会にも度々参加し、そこで得た知識や情報は日頃の活動にも活きています。
地元の診断士協会の中でも、私はそのような機会に恵まれている方だと思いますが、タキプロのネットワークで知り得ることが多く、つくづくタキプロに参加して良かったと実感します。
合格で得したこと
■転職後にも役立つ
転職活動においてこの資格が優位に働いたこと(資格のみならず、職務経歴書や自己PRシートの書き方においても)は過去記事で触れましたが、転職後についてもお話します。
一般消費者向けの商材を扱う専門商社の営業から、全く畑違いな生産財メーカーの営業に転職し、「職種以外の共通点が皆無」といえるほど、その大きく異なる業務内容に最初は戸惑いました。
しかし診断士勉強で学んだ生産管理や情報処理の知識が活きて、受注から納品に至るまで、多岐に及ぶ社内製造部門との複雑なやり取りや、頻繁に発生する顧客企業との調整において、比較的早く慣れることが出来たと思います。
■住宅ローン契約
現在住んでいる賃貸住まいからすぐ近くの物件購入を希望したものの、転職してから日が浅く、ローン契約にあたり銀行の反応は当初厳しいものがありました。
また前職で長く赴任した、とある地方都市に構えた住宅の二重ローンも抱え(当時は入居後1年で転勤になり、現在に至るまで賃貸中)、マイホーム購入を諦めかけましたが「一定水準以上の資格保有も信用に加える」という銀行があり、幸運にも診断士はその対象資格の1つだったことで、無事に契約することができました。
■他の資格試験情報を得られる
タキプロに参加して良かったことでもあります。
同期には様々な資格を持っているメンバーが数多く在籍し、新たな資格に挑戦しようと思えば有用な情報を得られます。
先に触れたぱんだ出生地近所の企業を支援する過程において、「事業承継に関する知識を深めたい」という思いが芽生え、FP1級の受験を決意しました。
学習開始にあたり既に保有するタキプロ同期へ相談したところ、その勉強方法について分かりやすく的確なアドバイスをもらい、それまでの自分であれば陥りがちだった過去問中心の学習を改めることができました。
結果、(私にとっては非常に難易度の高かった)学科試験を通過することができ、いよいよ来週に迫った実技面接試験に向けて、ただいま追い込みの勉強中です。
やっと見つけた自分の幸せ
これは「診断士試験に合格したから」見つけたわけではありません。
勉強を始める以前、暇さえあれば卑猥なコトばかりが頭によぎっていた私が、「勉強を続けたから」こそ気づけたモノ、見つけられたカタチを、最後にお伝えします。
一次試験、二次試験ともに2回ずつ受験し、勉強開始からまる3年間を費やしました。
タキプロメンバーにも多いストレート合格者を素直にすごい!と思う反面、予習資格の勉強も含めると私は合格するまでに長期間を要しましたが、結果的には「その方が良かったのかな」と思います。
過去ブログでも触れましたが、以前の勤務先はブラック労働を美徳とする文化でした。
中小規模販売店へのルートセールスを主体に、会社規模や売上金額の大きい販売店であったり、何かとクレームの多い経営者から、担当者の人間性を気に入ってもらえることをステータスとする価値観が浸透していました。対して規模は小さいけれども利益貢献度が高く、クレームなんて言ってこない取引先は、どちらかというと御座なりにされていたような気がします。
大手でもクレーマーでもないけれど、「業績を伸ばしたい」「経営を良くしたい」という思いを抱く販売店に対し、診断士学習で得た知識を使って販売支援に取り組み、取引先および自社の売上も伸びると、非常にやりがいを感じることができました。
また比較的転勤が多い会社で様々な勤務地に赴任しましたが、各地で上司になった方々の多くから「平日深夜や土日にサービス出勤して、無償労務提供などで販売店社長と人間関係を築いたり、事務所では分析資料を作るんだよ。そういったガンバリも見せないと評価は上がらないし、出世なんてできないぞ⁉」といったアドバイス(?)を時には優しく、時には怒り狂われながら受けることがしばしばありました。
組織に属する以上、その方針に従うのは会社員として当然だと理解はするものの、「上司や部下の多くが、トラブルが生じたわけでもなく、わざわざ人付き合いや社内資料作りのためだけにサービス残業や無償休日出勤を厭わないのに対し、勉強や家族との時間を確保したいがために早く仕事を片付けたいなんて思うおれの方が異常なのか?」などと悶々とする日々を送りつつ、勉強することが現実逃避の一つでもありました。
数年に渡り鬱々と自問自答を重ねた結果、
自分の目指すところは出世や昇進ではない ⇒ 販売支援をした取引先の売上アップが嬉しい ⇒ 経営全般の力になりたい、業種を問わず力になれるスキルを高めたい ⇒ 地元でやりたい ⇒ でも家族がいるし大幅な収入減は避けねばならない。。 ⇒ 転勤続きで子どもにこれ以上転校させたくはない。でも単身赴任はしたくない。
⇒⇒ まずは診断士になる!
良く耳にする『Must,Can,Will』が、何年間も頭の中でグルグル回り続けた結果、自分にとっての幸せは何かが明確になり、それに近づけている気がします。
先に述べた上司の方々にとっては会社での昇進こそが男の幸せであり、当時の私を心配してアドバイスをくれたのかもしれません。しかし価値観における多様性の高まりが叫ばれて久しい昨今、この1年間で接点があった多くの人たちとの関わりを通じて、幸せのカタチはひとそれぞれであることに、つくづく気づかされます。そして私自身も他者に対して(実の子であっても)自分の思う幸せを強要するものではない、とも感じます。
ある休日の朝、家で勉強する上の子(小学生)と、その隣で字を書く練習をする下の子(幼稚園生)に対し、「せっかく良い天気なんだし、公園へ遊びに出かけようか?その方が楽しいし幸せでしょ?」と訊ねると
「ぱんだおとうさんみたいに、大人になってまで勉強ばかりしたくないから、いま頑張っておく」と言われたとき、返す言葉が見つかりませんでした。。
子どもの自主性を育むという面では、親の勉強する姿を見せることは一定の効果を得られるようです(笑)
1年間お付き合い頂き、本当にありがとうございました!
ぜひ皆さんと一緒に診断士活動ができる日を楽しみにしております!
次回はゆっこさんからのラストメッセージです。お楽しみに!
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(過去の記事はこちらです)
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【タキプロ12期始動準備中! イベントの詳細が決まり次第、こちらのページからご案内致します。】
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