再現答案採点サービスで結果待ちを楽しもう!byタイニー
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のタイニーと申します。
私の過去記事はこちらからご覧いただけます→タイニーのノウハウ
日曜日に2次筆記試験を受験された皆さま、大変お疲れ様でした。
試験が終わったことによる解放感や喪失感、結果が分からないモヤモヤ感など、今はきっと様々な想いを持たれているのではないかと思います。
ひとまずは疲れた体と脳を休め、これまで頑張ってきた自分自身を労うとともに、支えてくれた周囲の方々に感謝の気持ちを伝えましょう!
さて、本日の記事は各予備校等で行われる再現答案の採点サービスに関してです。
私は昨年の2次筆記試験後に再現答案を作成し、7社に提出しました。
その経験をもとに、各社のサービス内容、評価方法、実際の得点開示結果との差異などについて昨年の実績ベースでお伝えできればと思います。
なお、再現答案を作るメリットに関しては、タキプロの過去記事でも数多く取り上げられています。
一部のリンクを貼りますので、よろしければご覧ください。
精度の高い再現答案を作るには鮮明な記憶が何より大切です。
まだ再現答案を作っていない方。もし作るつもりがあれば必ず今週中には完成させましょう!
■再現答案採点サービスとは
2次筆記試験受験者が、記憶やメモを頼りに自身の回答を再現した答案(再現答案)を各予備校等に提出すると、各社の基準で採点してフィードバックしてくれるというものです。
2次筆記試験では解答用紙を提出してしまい、その解答用紙はどんな手を使っても二度と見ることはできません。
そのため、その年度の受験者が記憶の新しいうちに書き起こした再現答案は各予備校等にとっても大変貴重な資料であり、さらに受験者が後日得点開示請求をし、その結果を各社に追って提出する(再現答案と実際の結果が紐づく)ことでその価値はより大きなものになります。
※得点開示請求の結果提出を求めていない予備校等もあります。
※令和4年度の試験からは得点開示請求をしなくても2次筆記試験の得点が受験者に対して通知されます。
以上のようなことから、再現答案を集める行為は各予備校等にも大きなメリットがあるため、無料あるいは安価で行われる傾向にあります。
■各予備校等のフィードバック一覧
まず、私の得点開示結果は事例Ⅰから順に
56点,61点,72点,62点 計251点 でした。
(ランクはBAAA-A)
それに対し、私が再現答案を提出した各予備校等からのフィードバックは下表のとおりでした。
こちらの記事を編集した11月1日時点の分かる範囲で、各予備校等の再現答案採点サービスページへのリンクを掲載しておきます。
- LEC(無料版)→https://www.lec-jp.com/shindanshi/juken/2ji/abcd.html
- LEC(有料版)→https://online.lec-jp.com/disp/CSfLast
- AAS→https://www.aas-clover.com/tokyoblog/saigen-service
- 和泉塾→https://mangadekouza.jp/page-10250
- EBA→https://ebatokyo.notion.site/5e81f66a0d9945a2b677c3d7b24e7bfa
- 新技術開発センター→https://www.techno-con.co.jp/item/38542.html
- TAC→https://www.tac-school.co.jp/kouza_chusho/sokuhou_2ji.html
- ふぞろい→https://fuzoroina.com/?p=39672
採点してもらえる人数が先着順のところもあるので、早めに提出しましょう!
■再現答案採点サービスを利用するメリット・デメリット
私の考える、受験者が再現答案採点サービスを利用する4つのメリットと2つのデメリットを紹介します。
【メリット①】自分の再現答案を客観的に分析してもらうことで本試験の深堀ができる
予備校等によってフィードバックのされ方は様々ですが、設問ごとの講評をもらえたり、独自の解説冊子を提供いただけたりするところもあります。
【メリット②】口述試験の対策になる
もし合格していた場合、2次筆記試験の合格発表から1週間強で口述試験の準備をしなければなりません。
再現答案採点サービスを利用していると、必然的に与件文や設問、自分の再現答案と向き合う機会が生じるため、口述試験準備の負担がかなり軽減されます。
また、予備校等によっては本試験の解説冊子のようなものをもらえるところもあります。
口述試験では必ずしも自分が書いた答案の方向性で回答する必要はないので、それらを活用することにより予備校等の考え方も吸収しつつ対策を練ることができます。個人的にはEBAさんの解説冊子が非常に役立ちました。
口述試験なんてほぼ100%受かるんでしょ?そんなに対策する必要あるの?
と思ったそこのあなた!口述試験を舐めてはいけません。
確かに口述試験の合格率は限りなく100%に近いです。
しかし「2次筆記試験の合格者がしっかり準備をしたうえで」の合格率ということを忘れないでください。
侮って対策を怠り、当日もし圧迫面接気味の試験官に詰められてしまったら…きっと2月1日の合格発表までまで夜も眠れない日々を過ごすことになると思いますよ。
【メリット③】盛り上がる
各予備校等から結果が返ってくるたび、まるでプレ合格発表かの如く毎回ドキドキします。
自分のかわいい再現答案が外部機関から評価を下されるわけです。
TwitterなどのSNSをやっていると、お祭りムードでさらに盛り上がることができます。
せっかく頑張ってここまで来たんですから、再現答案祭りを楽しみましょう!
【メリット④】来年以降の受験生のための貴重な資料となる(特にふぞろい)
前述のとおり、再現答案は各予備校等にとっても大変貴重な資料です。
中小企業診断士の2次試験は模範解答が公開されないため、各予備校等は再現答案と実際の得点の紐づけにより試験の分析を行い、翌年以降のカリキュラムに反映させているのです。
また、多くの受験生がお世話になる「ふぞろいシリーズ」は、再現答案のサンプルが増えれば増えるほど書籍としての完成度が高まり、結果的に翌年の受験生が質の高い学習を行えることとなります。
2次受験生は、自分自身が貴重なサンプルという意識を持ち、各予備校等や来年の受験生のためにもぜひ再現答案を作って活用しましょう。
【デメリット①】一部お金がかかる
これはまあ仕方ないことですが、一部お金がかかる予備校等もあります。
有料と言っても1,000円~2,000円程度です。
私は当初無料のところにしか再現答案を出さないつもりだったのですが、再現答案祭りが楽しくてハマり過ぎ、気づけば途中から有料のところにも手を出すようになっていました…笑
【デメリット②】予備校の採点結果がかなり良かったが、蓋を開けたら不合格…というパターンもありえる
残念ながらこれはたまにあります。
各予備校等は独自の見解で採点を行いますが、本試験の採点者ではないため、採点のポイントが読み切れない部分があるのは仕方がないことです。
ですが、やはり各予備校等の採点結果と実際の得点には正の相関関係があると思います。
昨年Twitterで数々のサンプルを見てきた私の感想です。
■おわりに
今回は各予備校等が実施する再現答案採点サービスについて紹介させていただきました。
振り返ると、2次筆記試験終了後から合格発表までの2ヶ月強は自分の人生の中でも充実した日々でした。
2次試験の直前期のように勉強に身は入りませんでしたが、思いっきり遊んだり、お酒を飲んだり、積読を消化したり、再現答案採点サービスで一喜一憂したりしつつ、今後のことを考えながらゆっくりと過ごしていました。
この時間はある意味、2次筆記試験を頑張ってきた受験生に贈られるご褒美期間と言えるのではないでしょうか。
ぜひ楽しく充実した結果待ちの時間をお過ごしください!
次回はロッキーさんの登場です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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勉強期間(1年半)、職業(公務員)、家族構成等がそっくりで、ずっとタイニーさんを私の合格像のペルソナとして試験まで頑張ってきました。
この界隈は公務員がとても少なく、合格体験記が非常に役立ちました。
厳しい結果にはなってしまいましたが、再現答案祭りには参加して、自分のク○みたいな答案を今後の受験生に役立たせ、反面教師にしていただきたいと思ってます。
いつも貴重な情報ありがとうございました。
※ちなみに私の第二子も3月生まれの予定で、同級生ですね。